<映画「復活のF」の感想>

1.亀仙人が強い!
この映画はなんと亀仙人がフリーザ軍一般兵士を次々と倒していくほどの強さ!
原作の亀仙人が初代ピッコロ大魔王以下であることを踏まえると、この映画の亀仙人の強さは異常である。
しかし映画版で地球人が原作よりもはるかに強いものとして描かれるのは、過去の映画でもあることだ。
「この世で一番強いヤツ」(敵:Dr.ウイロー)では亀仙人がバイオマン4匹(サイバイマンに酷似した外見で悟飯を倒している)をあっさりと一蹴し、キシーメ・ミソカッツン・エビフリャーの幹部3人衆を相手にもなかなかの好勝負を繰り広げている。
また「超サイヤ人だ孫悟空」(敵:スラッグ)でもチチがスラッグ軍一般兵士(フリーザ軍兵士くらいはあると思われる)を2人倒している。
亀仙人やチチがフリーザ軍一般兵士を上回る強さで描かれるというのは、過去の映画でもあった話だ。

詳細:映画版・アニメ版の地球人武道家の描かれ方(1)

しかしそれは映画スタッフ独自の話の作り方だと思っていたため、今作の鳥山氏が脚本を担当したストーリーでもそのような内容で描かれるというのは新鮮さがあった。



2.パワーアップ後の第1フリーザが130万??
フリーザが復活した時に「4ヵ月も修業をすれば130万ほどになる」といった感じのセリフがあったが、これは低すぎではないだろうか?
この言葉の意味は第1形態の戦闘力が「53万→130万」になるといったものだと思うが、2.5倍程度のパワーアップでは現在の戦闘力レベルには到底ついていかれないように思う。
17号や18号ですでにフリーザの倍以上なので、パワーアップ後の第4フリーザは17号・18号と大きく変わらない範囲となってしまう。
ゴールデンフリーザに変身して超ゴッドSS悟空レベルになることを踏まえると、第4形態でも到底その程度には収まらないはずだ。
作者がフリーザ編以降の爆発的にインフレしていった戦闘力レベルを忘れているのではないかと思える内容であった。



3.シサミの強さ
映画の情報では司令官のソルべと側近のタゴマしか紹介されていなかったが、そのタゴマと同等の格として出てきたのがもう1人の側近のシサミである。
このシサミの強さには、不可解な点が多い。
ソルべによるとタゴマとシサミの側近2人は、ザーボンやドドリアに匹敵する強さとのこと。
しかしシサミはそれをはるかに上回るのではないかと思えるほどの闘いを見せている。

ピッコロと互角の肉弾攻撃の打ち合いをし、魔貫光殺砲もかわす。
それを見て「なに!?」と驚くピッコロの背後に回って手刀でふっとばして地面に叩きつけるのだ。
そこに悟飯が助っ人に入り、超サイヤ人に変身して反撃に出る。
これがザーボンやドドリア程度の敵との戦闘描写なのだろうか。
闘い内容から見ると、人造人間&セル編の敵レベルはあってもおかしくないくらいの印象を受ける。

悟飯が多数のフリーザ軍兵士を殺さないように手加減していたように、ピッコロも手加減していたというのはあるかもしれない。
しかしそれならシサミの攻撃をかわして1発で気絶させるといった内容が自然ではないだろうか。
「ピッコロvsシサミ」の白熱した戦闘描写は、意味不明な感が否めない。



4.ウイスのチート能力
最後はフリーザが爆破した地球を、ウイスが時に戻す能力で地球が爆破される直前まで戻し、悟空がフリーザを倒すという展開。
これまで数々の漫画でチートな能力を見てきたが、ここまで反則的なものは初めて見た。

これって少年バトル漫画としてどうなんだろうか。
バトル漫画でもスポーツ漫画でも緊張してハラハラしながら読めるのは、起こってしまった出来事はやり直しが効かないからで、今回のウイスの能力はそういった概念を全て崩してしまったように思える。

セルゲームでの悟空の死亡。
ナメック星でベジータがフリーザに貫かれて死亡した場面。
ヤムチャがサイバイマンに自爆されて死んだ場面。
これらももしウイスがその場にいたら、時を戻して死を回避することができてしまうわけで、反則すぎる能力ではないだろうか。


全体的にはそれなりに楽しめたが、前作の「神と神」の方が楽しめたように思う。




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