【ドラゴンボール考察 少年悟空時代の戦闘概念】

<天津飯と桃白白>

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亀仙人(ジャッキー・チュン)は第22回大会の悟空(戦闘用パワー)や天津飯と戦闘力的にはほぼ同格。
よって桃白白と天津飯も戦闘力的には、ほぼ同格となります。

またジャッキー・チュンが桃白白を恐るべき存在として見ていたのは、相性によるものだと考えました。

そうすると天津飯が亀仙人に試合でわざと負けた理由を聞きにいった場面。

▽天津飯
「けっ!!いいことを教えてやろう。オレは桃白白さんのような世界一の殺し屋を目指してるんだっ!!」

これも相性で「桃白白>天津飯」という力関係を示すものだと考えられてきます

第23回大会の「天津飯vs桃白白」戦。

▽天津飯
「わたしに闘い方を教えてくださったのは鶴仙人様とあなたです・・・。無様な負け方をさせたくありません・・・」

そして第23回大会で予選終了後に、悟空たちが仲間に経過を知らせにいった場面。

▽亀仙人
「桃白白か・・・むう・・・。そいつはやっかいじゃのう・・・。天津飯の手の内を知りつくしておる・・・」

天津飯に闘い方を教えたのは桃白白と鶴仙人で、これは十分に相性に直結するものになります。
亀仙人にとっては、桃白白よりも悟飯じいちゃんの方が闘いやすいというのにも似ているように思う。

また悟空が桃白白戦の終盤で一気に攻勢に出たのも「手の内を読んだ」というものでした。


続いて第23回大会決勝で神様が途中乱入しながら、悟空に後をたくした場面。

神様「よ・・・よかろう・・・悟空。ではおまえひとりに世をたくしたぞ・・・。そのかわり必ずピッコロの息の根を止めろ!よいか!!わたしも死ぬがその時はドラゴンボールで生き返らせてくれればよい・・・」
悟空「うん!まかせてくれ。オラ勝てる自信があるんだ!」
ピッコロ「このオレ様に勝てる自信があるだと・・・?くっくっく・・・。口からでまかせを言いやがって」
悟空「でまかせなんかじゃねえさ。もうおめえの技は見切った!」
ピッコロ「な・・・なに〜〜・・・!このオレの技を見切っただと・・・・・・・・・!!」

[この直後にピッコロが追跡エネルギー弾を放ち、悟空の作戦で自らの腕を負傷する展開へと続いていく]

この悟空が勝利の自信をつかんだ「相手の技を見切る」とは、「相手の手の内を読む」と同じものだと考えられます。



−2−

別の視点から見ていきます。
「桃白白>天津飯」という力関係がわかりやすく見えるものが存在します。
それが映画「摩訶不思議大冒険」のストーリー。

この映画の特徴として、天津飯が桃白白(この映画のラスボス)の引き立て役のように描かれているというのがあります。

ミーファン武道大会で「ボラvs桃白白」戦の直前に、餃子(皇帝)が天津飯に勝敗の予測を問う場面。

▽天津飯
「桃白白さまは一度も負けたことのない方です」

ここからも、それが伺えます。

これらから、この映画の力関係は「桃白白>天津飯」と解釈していいのではないかと考えます。


そしてこの映画の悟空が、原作の第22回大会の悟空と戦闘力的にはほぼ同格と見る点から、この映画の天津飯も原作の第22回大会の天津飯と戦闘力的にはほぼ同格とみるのが適切ではないかと思う。

またこの映画でメタリック軍曹がウパを人質に取り、その直後に天津飯が亀仙人の後頭部(首筋あたり)にひざ蹴りを決めて気絶させ、
「死んではおらん。しかし2度と意識が戻ることはない」と言う場面。

これは第22回大会の「天津飯vsジャッキー・チュン」戦で、天津飯が太陽拳の直後にジャッキー・チュンの後頭部(首筋あたり)にひざ蹴りを決めて気絶させ、
「殺しはせん。死なせてしまうとこの後試合をさせてもらえんからな。ただしこの先じじいの意識がもどることはない・・・」
と言う場面。

どちらも描写・角度とも類似するものです。

この映画で天津飯が亀仙人を気絶させた時のひざ蹴りの威力と、原作の第22回大会で天津飯がジャッキー・チュンを気絶させた時のひざ蹴りの威力は、ほぼ同じくらいと見ていいのではないかと思う。

原作の第22回大会の天津飯とジャッキー・チュンが戦闘力的にはほぼ同格と判断するように、この映画の天津飯と亀仙人も戦闘力的にはほぼ同格で、戦闘力水準も原作の戦闘時とほぼ同じと判断します。


原作で天津飯が亀仙人に、試合でわざと負けた理由を聞きにいった場面。

▽天津飯
「けっ!!いいことを教えてやろう。オレは桃白白さんのような世界一の殺し屋を目指してるんだっ!!」

これは映画「摩訶不思議大冒険」の天津飯と桃白白のような状況をイメージすると、違和感なく解釈できるものとなります。




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