【ドラゴンボール考察 少年悟空時代の戦闘概念】

<クリリンの戦闘力レベル>

−1−

これと同じ見方ができるのが、第21回大会の「クリリンvsジャッキー・チュン」戦です。

試合開始直後からクリリンが連続攻撃をしかけ、ジャッキー・チュンが手足を使わずにこれらを全てかわしながら、ついには根負けしてクリリンのパンチを手のひらで受け止めた場面。
この時にジャッキー・チュンが出していたスピードとは全力が出ていたもので、これ以上 手足を使わずにかわし続けるのが困難な状況になったから手でパンチを受け止めてしまったとみるのが妥当ではないかと思う。
ここからさらに気を上げてスピードを上げれば、手足を使わずに攻撃をかわし続けられたということはないと判断します。

ジャッキー・チュンがクリリンの連続攻撃をかわし続けた場面は、その動作を繰り出す上では全力が出ていたと推測されるものです。

続いてこの攻防の直後にジャッキー・チュンが、見えないほどの高速パンチをクリリンにくらわせ、壁にたたきつけて鼻血を出させた場面。
それに続いてジャッキー・チュンが再び高速パンチを放ち、これをクリリンが見切った場面。

これもジャッキー・チュンの高速スピードパンチとしては、最高のスピードが出ていたとみていいのではないかと思う。
ここからさらに気を引き上げて、クリリンでは見切れないほどのさらなる高速パンチを繰り出せたということはないと判断します。
さらにこの後の「2秒の攻防」は決勝でも見られないくらいの最高級の早技バトルといえるものではないかと思う。

またジャッキー・チュンが残像拳でクリリンをKOした時の一撃の威力。
これも決勝の悟空戦で繰り出していた打撃の威力(試合開始直後に出した最初のパンチや2重残像拳を使用した時に繰り出した蹴りなど)となんら遜色がないものだったのではないかと推測します。

これらから第21回大会のクリリンとジャッキー・チュンも戦闘力的にはほぼ同格と判断します。
そうするとこの大会での悟空とクリリンも戦闘力的にはほぼ同水準ということになります。

第21回大会の「悟空」「ジャッキー・チュン」「ナム」「クリリン」は戦闘力的にはほぼ同格です。



−2−

また第22回大会の悟空の「試合用パワー→戦闘用パワー」が気の強さに変化がないという見方から、この大会の悟空とクリリンも戦闘力的には同水準となります。

「悟空vsクリリン」戦で、序盤の攻防の後に悟空が真価を発揮して、かめはめ波と肉弾攻撃のコンボでクリリンからダウンを奪った場面。
これも気の強さの引き上げではなく、技レベルの高さで一気に優位に持っていったというものではないかと思う。
チャパ王を戦闘力格差ではなく、技で倒したというのと同じです。

第22回大会の「悟空」「天津飯」「ジャッキー・チュン」「クリリン」は戦闘力的にほぼ同格です。
よってクリリンの第22回大会までの3年間の修業の成果というのも、悟空や亀仙人と同じく、戦闘力的にほぼ変化がない中での戦闘技術の向上によるものと考えられます。

「悟空vsクリリン」戦が、始まる直前。

▽クリリン
「(オレだってあれからみっちりと修業したんだ・・・。きっと勝てる!やるぞ!やるぞっ!!)」

これもクリリンは3年前の悟空の強さ(悟飯じいちゃんと激闘を繰り広げる)を認識する上で、勝てる可能性があると考えているもので、この時期の物語が現実の格闘競技のように技で競われると解釈することで当てはまるものではないかと思う。
この時のクリリンの思考は、大相撲で平幕の力士が横綱に挑むのに、ある程度近いものではないかと推測します。




考察メニュー(少年悟空時代の戦闘概念)
TOP
inserted by FC2 system