【ドラゴンボール考察 少年悟空時代の戦闘概念】

<「技で勝つ」とは>

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チャパ王戦の勝利の決め手となったのは、上空からの落下中に口から爆風のような息を吐き出して体を一瞬止めるという、悟空ならではの「技」によるもので、戦闘力格差の見せつけとは異なる「技で勝つ」というものです。
この「技で勝つ」というものについて、もう少し考えていきます。

「悟空vsジャッキー・チュン」戦で、もしジャッキー・チュンが酔拳を使った時に、そのまま悟空を倒すことができていたら、それは戦闘力優劣ではない「技での勝利」となるのではないかと思う。
また「悟空vs天津飯」戦で、もし天津飯が四妖拳を使った時に、そのまま悟空を倒すことができていたら、それも戦闘力優劣ではない「技での勝利」となるのではないかと思う。



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物語後半のストーリーのパワーアップといえば、戦闘力の上昇です。
勝敗も戦闘力の優劣によって競われ「戦闘力と実力差の法則」で描かれると推測する物語領域も、その性質の現われであるように思う。
しかし物語初期は、戦闘力アップではない、技を身につけることによる成長というのも、重要なポイントとなります。
(ただし亀仙流修業の基本能力の向上のように戦闘力的な成長もあり、「初期悟空と亀仙人」「サタンと亀仙人」のように単純な戦闘力優劣とされるものもある)。

「天津飯vsジャッキー・チュン」戦で、天津飯がかめはめ波を放ち、それをジャッキー・チュンが防いだ場面。

▽天津飯
「ふふふ・・・。あの程度の技は一度見ればすぐに自分のものにできる。もっと色々な技を見せてみろ!オレはどんどん強くなる!」

これも戦闘力の上昇ではない、色々な技を身につけて強くなっていくことを示すものだと考えられます。

『ワンピース』のルフィやゾロやサンジたちの成長も、色々な技を身につけていくというのが成長のメインになっていますが、『DB』の物語初期の戦闘力上昇ではない技による成長というのも、それに似た感じでみていいものではないかと思う。




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