【ドラゴンボール考察 少年悟空時代の戦闘概念】

<チャパ王戦の解釈>

−1−

第22回大会の予選で悟空がチャパ王と対戦する場面を見ていきます。

ジャッキー・チュン「むう・・・・・・。チャパ王か・・・」
ヤムチャ「あ、ジャッキーさん」
ジャッキー・チュン「孫悟空も初戦からとんでもなくやっかいな試合をしそうじゃのう」
ヤムチャ「そうなんですよ・・・」

−略−

ジャッキー・チュン「(さて、この3年で悟空がどう大きゅうなったもんかの・・・)」

ここから考えられるのは、チャパ王が3年前の悟空ではかなりてこずることが予測されるレベルで、3年間の成長を図るのにちょうどいい相手であるということです。
そしてこれは悟空の「第21回大会→カリン塔修業後→第22回大会」にかけての成長が、戦闘力的には変化がなく戦闘技術の向上によるものと判断することで、無理なくとらえられるのではないかと思う。
チャパ王の強さはナムよりいくらか強いか、低く見ても同じくらいと推測します。



−2−

続いて考えたいのが、悟空がチャパ王に勝利した要因についてです。
以前の考えは、悟空の戦闘力がチャパ王を圧倒1つ分は上回っていることが確認できたというものでした。
しかしそうではありません。

チャパ王戦での勝利の決め手となったのは、上空から落下中に爆風のように息を吐き出して体を一瞬止めるという、悟空ならではの「技」によるものです。
もし悟空がこの技を持っていなければ、戦闘力は作中のままでもあのような勝利はまず不可能だったと考えられるように思う。
これが戦闘力格差の見せつけとは異なる「技で勝つ」というものです。
桃白白戦や悟飯じいちゃん戦での勝利の持っていき方にも共通します。



−3−

チャパ王にとって悟空戦の敗北とは、技でしてやられたというもので、戦闘力格差を見せつけられたというものではありません。
よって打倒悟空を果たすのに必要な課題も、戦闘力のさらなる引き上げではなく、技に磨きをかけるといった範囲のものになります。

それが第23回大会のチャパ王の見方につながってきます。

第23回大会の予選で悟空とチャパ王の再戦が始まろうとする場面。

▽チャパ王
「運が悪かったな。きさま今回はここまでだ。前回のようなわけにはとてもいかんぞ」

このチャパ王のリベンジの自信とは、以前よりも戦闘力を圧倒1つ分引き上げてきたというものではなく、戦闘力的にはほぼ変化がない中で戦闘技術をさらに向上させてきたというものになります。
悟空や亀仙人の第22回大会までの3年間の成長と同じ性質のものです。




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