【ドラゴンボール考察 その他】

<初代ピッコロ大魔王編の力関係>

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初代ピッコロ大魔王編の力関係について考えていきます。

最初に悟空(超神水パワーアップ前)と老ピッコロ大魔王の力関係について。

老ピッコロ大魔王が上空からのパンチで悟空を地面に叩きつけるなど、肉弾戦で圧倒していった場面です。

悟空「(た・・・たまげた・・・。あいつ・・・つ・・・つええなんてもんじゃねえ・・・。スピードもパワーもオラとは比べもんにならねえ・・・)」
老ピッコロ大魔王「ほっほっほ。どうあがいてもきさまに勝ち目はない。逃げられもせん。死の道しか残っておらんようだな。
わしはまだ半分の力も出しておらんのだぞ。困ったのう・・・。さあ どうする?」


この場面を改めて整理して考えていきます。

悟空がピッコロ大魔王に打ちのめされた時の
「(た・・・たまげた・・・。あいつ・・・つ・・・つええなんてもんじゃねえ・・・。スピードもパワーもオラとは比べもんにならねえ・・・)」
という驚きの反応。
この段階で悟空が認識している老ピッコロ大魔王の強さはどのくらいなのか。

これは闘い内容から判断できる自らの圧倒1つ分上ではないかと思う。
復活前セルが超2悟飯に圧倒された段階で認識できた強さは、自らの圧倒1つ分上です。
それと同じく、悟空が老ピッコロ大魔王に肉弾戦で圧倒された段階で認識できた相手の力も、自らの圧倒1つ分上と考えられます。

よって老ピッコロ大魔王の半分の力も出していない強さとは、悟空の圧倒1つ分上となります。

では老ピッコロ大魔王の本気とは、どのくらい悟空と離れているものなのか。
ピッコロ大魔王が肉弾戦で悟空を圧倒した時に出していた力がまだ上限ではないとわかるのが、悟空がピッコロ大魔王にかめはめ波を直撃させた場面です。

悟空「へへっ・・・!まともにくらったぞ・・・!」

(煙の中からピッコロ大魔王の影が・・)

悟空「!!」

(煙が晴れて無傷のピッコロ大魔王の姿が!)

ピッコロ大魔王「今なにかしたのか?くくく・・・」

(愕然とする悟空)

ピッコロ大魔王「さて、そろそろ死ぬか?」

この悟空のかめはめ波をまともに炸裂させてもビクともしないというもの。
これは後の「ベジータvsリクーム」の力の差(圧倒2つ分)に相当するものではないかと思う。

よって老ピッコロ大魔王の半分の力を出していない状態と本気の格差は圧倒1つ分となります。



−2−

悟空(超神水パワーアップ前)と老ピッコロ大魔王の格差が、フリーザ編以降でいう5割級(圧倒2つ分)と考えることでバランスがとれてくるものがあります。
それがドラムを含めた力関係。

ドラムは悟空(超神水パワーアップ前)や天津飯の圧倒1つ分上の強さ。
それをさらに圧倒1つ分上回るのが老ピッコロ大魔王(本気)。
このくらいで考えるのが、ストーリー的に最も適切ではないかと思う。

「悟空(超神水パワーアップ前)=天津飯<ドラム<老ピッコロ大魔王」
これも悟空と老ピッコロ大魔王の格差を圧倒2つ分と考える理由です。



−3−

続いて若返りピッコロ大魔王や悟空(超神水パワーアップ後)の強さについて考えていきます。

以前の考えは、ピッコロ大魔王の強さを単純に若返り前と若返り後の2つにわけるというものでした。
しかしそうではありません。

若返りピッコロ大魔王には2段階の強さがあります。
1つ目が若返り直後の通常時のもの。
2つ目が寿命が縮むフルパワーです。

若返りピッコロ大魔王の2段階の強さというのを改めて見ていきます。

魔封波を習得した天津飯が飛行機でキングキャッスルに向かう途中のヤムチャとの通信場面。

▽天津飯
「やつの強さは常識外れだ・・・。若さを手に入れ、その強さはさらに途方もないものになってしまった・・・。このままやつを放っておけばこの世はまさに地獄と化す・・・」

次に超神水でパワーアップした悟空が決戦の場にかけつけた場面。

▽ピッコロ大魔王
「若返ったのだ。どういうことかわかるか?この前キサマをコテンパンにのした相手がさらに圧倒的なパワーを身につけたということだ」

続いて悟空がドラムを倒してピッコロ大魔王との対決が始まろうとする場面。

▽ピッコロ大魔王
「このピッコロ様を倒すだと?ふんっ、身のほど知らずめ。まだよくわかっておらんようだな。この前よりもさらにパワーアップしたことを・・・」

この時点でピッコロ大魔王が以前(若返り前)よりも大幅に強くなっていることは、誰もが認識できる内容になっています。
そしてピッコロ大魔王が悟空に苦戦状態に追い込まれ、フルパワーを出す直前です。

ピッコロ大魔王「やってくれたな・・・。このピッコロ大魔王のプライドをこれほどまでにキズつけたやつはおまえがはじめてだ・・・・・・」
天津飯「わ・・・笑ってやがる・・・。な・・・なぜだ・・・。まだ余裕があるというのか・・・」
悟空「おもいっきりこいよ。力を全部出せ・・・。おめえの本当の力を見せろ」
天津飯「な・・・なんだと・・・!?力を出し切っていない・・・!?」
ピッコロ大魔王「ほう・・・・・・。よくわかったな・・・。さすがだ。
フルパワーで闘うとわたしの寿命が縮まるんでな・・・・・・。できれば使いたくなかったのだが・・・そうは言っておれんようだな・・・・・・。くっくっく・・・・・・」


この場面から、寿命が縮むフルパワーとは、若返り前を大きく上回る若返り後の強さをもさらに大きく上回るものだと考えられます。

「老ピッコロ大魔王<若返りピッコロ大魔王<若返りピッコロ大魔王(寿命が縮むフルパワー)」

そしてこの優劣幅は各圧倒1つ分ほどが適切ではないかと推測します。
よってピッコロ大魔王の若返りによるパワーアップ幅は、寿命が縮むフルパワーを含めると圧倒2つ分ほどとなります。



■ピッコロ大魔王編の力関係

「悟空(超神水パワーアップ前)=天津飯<ドラム<老ピッコロ大魔王<若返りピッコロ大魔王<若返りピッコロ大魔王(寿命が縮むフルパワー)=悟空(超神水パワーアップ後)」




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この見方が適切ではないかと考えるもう1つの理由として、フリーザ編やセル編で見られたストーリー傾向との共通性というのがあります。

フリーザ編で超サイヤ人に覚醒した悟空の強さ。
これはノーマル時に2倍の差を付けられていた50%フリーザに対し、その力の差(2倍)をそっくりそのままお返しするというものでした。

ノーマル悟空  375万
50%フリーザ 750万  ※ノーマル悟空(10倍界王拳使用)の2倍
超サイヤ人悟空 1500万  ※50%フリーザの2倍
100%フリーザ 1500万

次にセル編で超サイヤ人2に覚醒した悟飯の強さ。
これは逆上前に2.5倍弱の差をつけられていたフルパワー完全体セルに対し、それに近い力の差(2倍)をお返しするというものでした。

超1悟飯(逆上前)  13億6363万6363・・・
フルパワー完全体セル  32億  ※超1悟飯(逆上前)の2.346666・・・倍
逆上超2悟飯  64億  ※フルパワー完全体セルの2倍
復活セル  64億

次にセルの完全体変身。
これは第2形態時に倍以上(2.5倍相当)の力の差をつけられていた超1−2ベジータに対し、それと同じくらいの力の差(2.5倍相当)をお返しするというものです。

第2セル  2億4750万
超1−2ベジータ  6億  ※第2セルの2.4242・・・倍
完全体セル(変身時本気)  16億  ※超1−2ベジータの2.6666・・・倍

このようなパワーアップ前につけられていた力の差をそのままお返しするというパターンが後のストーリーに存在します。

そして悟空の超神水パワーアップ(圧倒4つ分と推測)。
もし「悟空(超神水パワーアップ後)vs老ピッコロ大魔王」という闘いがあった場合、老ピッコロ大魔王は以前の闘いで悟空につけていた圧倒的な力の差(圧倒2つ分)をそっくりそのままお返しされて絶望するということになります。
「超悟空vs50%フリーザ」や「超2悟飯vs復活前セル」と同じストーリーパターンです。

フリーザ編やセル編で見られる、以前に相手につけられていた決定的な力の差をパワーアップによってそっくりそのままお返しするというストーリーバターン。
その元祖は、初代ピッコロ大魔王編にあったと推測します。




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