【ドラゴンボール考察 GT編】
<超サイヤ人から大猿変身とは>
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超サイヤ人からの大猿変身というのは存在するのか。
連載中の考えは、超サイヤ人からの大猿変身はあるというものでした。
そしてその見方を決定的にさせたのが、GTの悟空の黄金大猿変身です。
しかし現在は、原作だけで考えた場合、超サイヤ人からの大猿というのはないものだと考えています。
『DB』という作品でよく言われることとして、この作品の最適な完結地点はフリーザ編までだったというのがあります。
つまり超サイヤ人の悟空がフリーザを倒して完結を迎えるのが最適だという考え方です。
では作品最後の到達点として描かれる超サイヤ人悟空というのはどのような存在なのか。
これは超サイヤ人の悟空が作品から考えられる最高の強さであってこそ意味があるのではないかと思う。
よってこの作品がフリーザ編で完結した場合、最強の存在となった超サイヤ人悟空がそこから大猿に変身してさらに10倍の戦闘力を発揮するという概念は存在しないと考えます。
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それでは作品の最後を締めるにふさわしい超サイヤ人とはどのような存在なのか。
これは作中で描かれる超サイヤ人の強さ自体が作品最上級レベルと位置付けられるものになるのではないかと思う。
また超サイヤ人の大猿を作品最上級レベルとしてしまうと、作品最後の敵となるフリーザがその10分の1レベルになってしまい、作品としてムダなものが感じられてきてしまいます。
「超サイヤ人悟空vsフリーザ」を作品最後の締めとするなら、それ自体が作品究極レベルと位置付けられる物語になるのが自然ではないかと思う。
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ここで考えたいのが、超サイヤ人の「50倍」というパワーアップについてです。
この「50倍」というとんでもない飛躍倍率は、大猿戦闘力のさらに5倍という解釈によって適切なものになるのではないかと思う。
超サイヤ人の「50倍」とは、10倍界王拳の5倍の戦闘力であると同時に、大猿戦闘力の5倍となるものでもあります。
そうすると10倍界王拳とは、大猿戦闘力が引き出されている状態ということになります。
界王拳が「基本戦闘力が上がるほど、より高い倍率の界王拳が可能になる」という性質のものでありながら、フリーザ戦の10倍を最後に上がらなくなってしまったのもそれによるものと推測します。
「ノーマル悟空vs50%フリーザ」。
これは「大猿悟空vs50%フリーザ」と同じ戦闘力優劣になります。
セル戦の少年逆上超2悟飯やチビブウ戦の超3悟空も、すでに大猿パワーが発揮されていて最大限の力が発揮されている状態と解釈するのが、作品のバランスという点から見ても適切ではないかと思う。
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