【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<未来人造人間と現代人造人間の格差(2)>

−1−

18号がベジータ戦で本気を宣言して攻撃を仕掛けた内容。
「ベジータvs18号」が戦闘力面で互角で、スタミナに差が出て優劣が現われ始めたというピッコロの解説。
これはこの話の段階では、18号が未来人造人間レベルで描かれていることによるものだと考えました。

ではどこからが、設定変更後の内容(この時代の17号・18号は未来人造人間を上回る)で描かれるようになったのか。
これは戦士たちが17号・18号に全滅させられた話(第354話)からではないかと思う。
タイトルも「余裕の人造人間たち」という、それにふさわしいものになっています。


■この時代の17号・18号が、旧設定(未来人造人間レベル)で描かれる物語領域
第349話「目覚めた17号、18号」〜第353話「さすがのベジータ」まで。
(研究所で17号・18号が目覚め、「ベジータvs18号」が戦闘力面で互角でスタミナで差がついていき、ベジータが18号に腕を折られて、トランクスが助けに飛び出すところまで)

■この時代の17号・18号が、現設定(未来人造人間よりも格上)で描かれる物語領域
第354話「余裕の人造人間たち」以降。
(17号・18号が、戦士たちを全滅させる話以降)




−2−

ベジータと互角の強さで描かれる18号とは、初期設定の未来人造人間レベルで描かれるものではないかと考えました。
そうすると設定変更後の内容(この時代の17号・18号は、未来人造人間よりも格上)なら、ベジータは18号にとても太刀打ちできないものとなります。

それを示すのが、セルがジンジャータウンから太陽拳で逃げる直前の場面。

▽セル
「17号・18号は必ず手に入れて見せる!!おまえたちにはわたしが完全体になるのをジャマしようとしてもどうにもなるまい!!17号たちと少しはマシに闘えるのがピッコロひとりではな!!

このベジータでは18号とはまともに闘えないと判断される内容が、正しいものになります。


■ベジータと18号(旧設定/未来人造人間レベル)が、戦闘力面で互角であることを示す内容

トランクス「(す・・・凄い・・・!!父さんがここまで強いなんて気が付かなかった・・・!!あのとんでもない人造人間と互角に戦うことができるなんて・・・!!)」
ピッコロ「殺されるぞ。ベジータは・・・」
トランクス・クリリン「「え!?」」
ピッコロ「見ろ・・・。わずかずつだが人造人間の方が押し始めている。敵はまるでパワーが落ちないがベジータは動けば動くほどスタミナが減っていくからだ」

■ベジータと18号(現設定/神と融合したピッコロに迫る)が、圧倒的な大差であることを示す内容

▽セル(太陽拳で逃げる直前)
「17号・18号は必ず手に入れて見せる!!おまえたちにはわたしが完全体になるのをジャマしようとしてもどうにもなるまい!!17号たちと少しはマシに闘えるのがピッコロひとりではな!!




−3−

「ピッコロ(神と融合後)=現代17号」
「超ベジータ=未来18号」

そしてベジータと互角の悟空が、「ピッコロvs17号」の闘いを「レベルがちがいすぎる!!」と表現していることから、未来人造人間と現代人造人間の格差は、相当に大きなものと考えられてきます。
そしてその間に入ってくるのが、第1セル(初登場時〜ピッコロの腕エキス吸収後)ではないかと思う。

ベジータがジンジャータウンへ向かっていく場面。

▽ベジータ
「ふたつのバカでかい不思議な戦闘力を持ったヤツのひとつはかき消えた・・・。だ・・・だがもうひとつは残っている・・・。17号とかいう人造人間どもじゃない。やつらは気配がいっさいなかった・・・。な・・・何者なんだいったい・・・!!」

これはジンジャータウンで激闘を繰り広げるピッコロとセルの両方が、自分を上回っていると解釈していいものではないかと思う。

そうするとジンジャータウンで、ピッコロが集まってきた戦士たちに謎の怪物セルの正体を聞かせた場面。

▽ベジータ
「(ふ・・・ふざけやがって。どいつもこいつも・・・!!宇宙一の超サイヤ人をあっさり出し抜きやがって・・・!!
頭に来るぜ・・・!!なあカカロット・・・)」

この「宇宙一の戦士をあっさり出し抜いた」の中には、ピッコロや人造人間の他に、ジンジャータウン決戦時のセルも含まれていることになります。

また悟空が心臓病から復活し、瞬間移動で悟飯のいる飛行機へ向かって、ピッコロに話しかける場面。

▽悟空
「オラ今のままじゃ人造人間にもセルってやつにもとても勝てやしねえ。悟飯を連れて修業に行ってくる。たった1日で1年間の修業ができる所へ・・・」

これもそれと同様の解釈になります。

そしてジンジャータウンから退散したセルが、人々のいる街を見つけた場面。

▽セル
「ふははははは・・・!待っていろ17号18号!数日もあればおまえたちのパワーをはるかに超え、わたしが吸収してやるぞ!!」

この場面から、17号・18号の両方とも、第1セル(腕エキス吸収後)を上回っていると考えられます。

総合すると、
「超悟空・超ベジータ=未来18号(=初期設定18号)<第1セル(初登場時〜腕エキス吸収後)<現代18号≦現代17号=ピッコロ(神と融合後)」
となります。

これが悟空がピッコロ(神と融合後)を「レベルがちがいすぎる!!」と表現する、物語の流れではないかと考えます。



−4.ジンジャータウン決戦のストーリーの流れ−

次にこの力関係を、ピッコロが神と融合し、セルと闘うためにジンジャータウンに向かっていくストーリーの流れという点から見ていきます。

ピッコロとの融合に慎重だった神様が、最終的に融合を決断せざるを得なくなる状況とはどのようなものなのか。

それは神と融合したピッコロでなければ打開することが不可能な、危機的状況ではないかと思う。

もし第1セル(初登場時)が当時の悟空やベジータでもなんとかなるような相手だったら(別に融合しなくても解決策が見えるような相手なら)、神様はピッコロとの融合を決断するに至らなかったのではないかと思う。

神様がピッコロと融合する直前。

▽神様
「・・・では急ごう・・・。これ以上犠牲者を増やしてはならん・・・」

これは現在ジンジャータウンにいる謎の怪物の進撃を食い止めることができるのは、神と融合したピッコロだけと解釈していいものではないかと思う。
それが神様が融合を決断した理由となります。

第1セル(初登場時レベル)は思ったほどの強さではなかったとはいえ、それでも当時の悟空やベジータでは勝ち目がなく、ピッコロが神と融合して超戦士になることが求められるほどの存在だったと考えられます。

アニメ版で、ピッコロが神と融合してジンジャータウンへと向かっていく話(第141話)のタイトル。
「かつてない敵に向けて・・・ 超ナメック星人誕生!!」

これもその内容で考えると、ピッタリ当てはまるものでないかと思う。

「ベジータvs18号(初期設定時・未来18号レベル)」。
このさらに上にジンジャータウンの「ピッコロvs第1セル」の戦闘領域が存在し、
そのさらに上に「本気のピッコロvs17号」の戦闘領域が存在する。

これが悟空にとって、神と融合したピッコロと17号の戦闘が、
「レベルがちがいすぎる!!」というほどのものであった理由ではないかと考えます。



■この考え方に基く、戦闘力一覧に掲載した戦闘力

−フリーザ親子地球来襲編−

超トランクス  1875万
超悟空  2062万5千
 ※超トランクスの10%増

−人造人間編−

超悟空  3750万
超ベジータ  3750万
未来18号(=初期設定18号)  3750万
未来17号(=初期設定17号)  4125万
 ※18号の10%増

第1セル(初登場時)  5000万
 ※未来18号(=初期設定18号)の33.3333・・・%増
 ※未来17号(=初期設定17号)の21.2121・・・%増

第1セル(腕エキス吸収後)  6187万5千

現代18号  7500万
 ※第1セル(腕エキス吸収後)の21.2121・・・%増
現代17号  8250万
ピッコロ(神と融合後) 8250万
 ※18号の10%増
 ※第1セル(腕エキス吸収後)の33.3333・・・%増
 ※超悟空・超ベジータの2.2倍

 戦闘力一覧



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■関連考察

人造人間編のピッコロと19号・20号の強さ(1)  (2)

人造人間編超トランクスの強さ




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