【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<映画版・アニメ版の地球人武道家の描かれ方(2)>

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アニメ版で地球人戦士が原作レベルを超えたオリジナルレベルで描かれるようになった時期はいつか。
これは明確な根拠はありませんが、なんとなくアニメ版のセルジュニア戦の時点で地球人戦士がセル編時期のノーマルサイヤ人とある程度競える強さで描かれているのではないかという印象も受けます。
(アニメ版のセルジュニア戦は、地球人戦士がかなり戦闘の見せ場があるように描かれている)。

この見方が当たっていたとすると、アニメ版のセルジュニア戦の天津飯と、映画「銀河ギリギリ〜」の天津飯は、同じ強さで描かれているということになります。
理論的には、地球人戦士の強さは人造人間編開始時点とセルゲーム時で強さは同じなのであり得ないことですが、アニメ版ブウ編クライマックスのような物語の描かれ方が出始めた時期ではないかと思えるところもあります。



−2−

映画「この世で一番強いヤツ」の亀仙人(「亀仙人>バイオマン4匹>悟飯」という力関係)。
映画「超サイヤ人だ孫悟空」のチチ(「チチ>スラッグ軍一般兵士」という力関係)。
これらは原作を大きく超えたオリジナルの強さで描かれていると推測するものです。

そして映画「銀河ギリギリ〜」の天津飯vsノーマルトランクス。
映画「超戦士撃破〜」のクリリン・超悟天・超トランクスのトリプルかめはめ波。
これらも亀仙人やチチと同じく、原作を大きく超えたオリジナルの強さで描かれていると解釈していいものではないかと思う。

原作の地球人戦士の強さは、人造人間編開始時点で数百万(フリーザ戦ノーマル悟空が目安)。
そしてそれ以降は「地球人限界説」に基き、これまでのような敵に立ち向かっていくための大幅パワーアップはないと推測されるものです。
人造人間出現に向けた3年間は修業をしながら、セルゲームを前に精神と時の部屋修業は行わない(闘わなくなってしまった)というのは、それに当たります。

そして人造人間編以降のサイヤ人たちの成長について。
1度目の精神と時の部屋修業後のベジータ&トランクスは、ノーマル戦闘力で修業前の強さ(超1−1レベル)を上回ります。
バビディの宇宙船でベジータがノーマルでプイプイを倒したのを見た界王神が評価を引き上げた時の強さが、1度目の精神と時の部屋修業後の超1−1ベジータ&トランクスくらい(第2セルを上回る)ではないかという見方につながるものです。

セルゲーム時のサイヤ人の強さは、ノーマルで超1−2最低値(17号の圧倒1つ分上)を上回ると推測されます。
ただしこのパワーアップは、超サイヤ人システムの改訂で「自然体超1(超1−2パワー引き出し)→超1−3」となったことによる自動的なノーマル戦闘力の引き上がりも含みます。

原作のセルゲーム時のノーマルサイヤ人と地球人戦士の格差は決定的なものです。
それが同格に描かれるのは、映画版の亀仙人やチチと同じく、原作を大きく超えたオリジナルのものとなります。



−3−

亀仙人やチチの場合は、映画というパラレル世界に限定してのもので、アニメ版は原作と同じ強さで描かれていると予測されるものです。
それに対して地球人戦士(クリリン・ヤムチャ・天津飯など)がセルゲーム時期のノーマルサイヤ人とある程度競える強さで描かれる内容は、映画だけでなくアニメ本編にも普及しているというちがいがあります。
アニメ本編までその強さで描かれているというのは話の流れとして不自然で、アニメ版ブウ編クライマックスと同性質の描かれ方(作品の質の大幅低下という要素につながる)と解釈していいように思う。



−4−

原作だけで考えて、地球人戦士がセル編以降のノーマルサイヤ人とも競い合えるような成長をしていくというのは、あり得ないことです。
(地球人限界説に基き、地球人戦士の成長の最高域は、フリーザ編ノーマル悟空を目安とする見方より)。

ではアニメ版の地球人戦士の戦闘力水準(セル編時期のノーマルサイヤ人レベル)とは、完全なデタラメなものなのか。
これはそうとも言い切れないように思う。

仮に地球人戦士が、あの世の武道家と同じように、あの世で何千年何万年何億年と修業を重ねたら、あの世の武道家(セル編時期のノーマルサイヤ人ともある程度競える)と同じくらいの強さを得られると予測できるからです。
これは言い換えると、地球人戦士にも、そのくらいの潜在能力が備わっていることを意味します。
アニメ版や映画版の地球人戦士の強さは、原作から想定できる地球人戦士の最大能力のようなものが表現されているという見方もできるように思う。
ただしその強さを得るための過程はデタラメで無理のある内容のため、作品の質としては低評価要因になります。

ヤムチャがオリブー(18号以上)を倒すという内容も、もしヤムチャがあの世の武道家と同じように長年の修業で成長していけば、十分にあり得る内容です。

映画版やアニメ版の地球人戦士の、セル編以降のノーマルサイヤ人とある程度競える戦闘力水準とは、原作で地球人戦士があの世の武道家と同じ修業過程をたどれば得られる強さ。
よって全くのデタラメな強さではないと考えます。



●原作の地球人戦士の強さ

・数百万(フリーザ編ノーマル悟空が目安)
※地球人限界説に基き、そこからの大幅成長はない

●セル編以降の映画版・アニメ版の地球人戦士の強さ

・セル編以降のノーマルサイヤ人ともある程度競える。
・パポイなどあの世の武道家と競える。
・18号以上。
※原作でもあの世の武道家と同じ修業過程をたどれば、この強さを得ることは可能。





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