【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<バビディの魔術について(1)>

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潜在パワー引き出し系の能力には、2種類のタイプが存在します。
1つ目が、超神水や最長老の能力に該当する「潜在パワーを限界まで引き出す」能力。
これは修業によって身につけることが可能な最大の力を引き出すというもの。
2つ目が、老界王神の能力に相当する「潜在パワーを限界以上に引き出す」能力。
こちらは逆上パワーや大猿パワーや超サイヤ人の力など、修業によって身につけることが可能な力のさらに上の力を引き出すというものです。

ではバビディの魔術による潜在パワーの引き出しはどちらに該当するのか。
バビディがベジータを操って潜在パワーを引き出そうとする場面。

▽バビディ
「いいぞいいぞ!!もうこっちのもんだよ。うひひひひ・・・・・・!!ついでに秘めているパワーを限界を超えて引き出してあげよう!!」

『秘めているパワーを限界を超えて引き出す
これは老界王神の「潜在パワーを限界以上に引き出す」と同じ意味合いで解釈していいものなのではないかと考えました。

老界王神が自らの能力について語る場面。

▽老界王神
「わしゃあよ。超能力でよ。どんなに凄い達人でもよ。隠された力をよ。ど〜〜んと ど〜〜んと限界以上に引き出すことができるんだな〜〜。これが」

『隠された力をど〜〜んと ど〜〜んと限界以上に引き出すことができる』
   ↓
『隠された力を限界以上に引き出すことができる』


バビディの「秘めているパワーを限界を超えて引き出すことができる」
老界王神の「隠された力を限界以上に引き出すことができる」

これは共に「潜在パワーを限界を超えて(限界以上)に引き出すことができる」という共通の意味のものではないかと考えます。


この見方につながるものがもう1つあります。
第25回天下一武道会で、スポポビッチがビーデルを圧倒していく場面。

▽悟空
「ヤツは自分の能力をはるかに超えた力を持ってしまっているらしい・・・・・・。わからねえ・・・・・・。どういうことだ・・・・・・・・・」

このスポポビッチが「自分の能力をはるかに超えた力を持っている」という状況。
これはスポポビッチが、修業によって身に付けられる最大の力のさらに上の力を身につけているといった意味のものではないかと思う。



−2−

ここでスポポビッチの強さについて考えていきます。
スポポビッチの元の強さは、サタンが優勝した第24回天下一武道会で初戦で敗れている程度のものです。
サタンが優勝するレベルの低い大会なら決勝トーナメント出場レベル、悟空たちが出場した第21〜23回大会なら予選敗退レベルといったところではないかと思う。
つまり普通の常識内レベルの武道家です。

そしてビーデルの強さは、悟飯によると「サタンをとっくに上回っている」とのこと。
さらに舞空術も使えるというのは、超人レベルと判断していい基準なのではないかと思う。

天津飯がピッコロ大魔王のいるキングキャッスルに飛行機で乗り込み、上空から舞空術でピッコロ大魔王の前に降り立った場面。

▽ピッコロ大魔王
「ほう。舞空術が使えるのか。少しはウデに覚えがありそうだな」

ここから、舞空術とはピッコロ大魔王が一目置くくらいのレベルの技だと判断できます。

「残像拳」とは、超人レベルでなければできない技と考えられるものです。
それと同じく「舞空術」も、超人レベルの武道家でなければできない技といえるのではないかと思う。
おそらくサタンやパンプットを頂点とする、常識内レベルの武道家では舞空術は不可能なレベルの技ではないかと推測します。

よってビーテルは超人レベル(常識外レベル)となります。
そしてバビディに操られたスポポビッチの強さは、ビーデルを圧倒する点、舞空術が使える点、さらにビーデルを殺さないように加減した気功波を撃っている点から、超人レベルと判断していいのではないかと思う。


亀仙人や桃白白のような超人レベルとは、たくさんの修業をすれば誰でもたどりつけるというものではありません。
サタンやパンプットを頂点とした常識内レベルの武道家たちと、亀仙人や桃白白のような超人レベルの武道家たちとの格差とは、修業量の差が反映されているというわけではありません。
サタンやパンプットでは、どんなに修業をしても、亀仙人や桃白白と対等にはりあえる力を身につけることは不可能と判断していいように思う。

またサタンが常識内レベルの武道家たちの中で「ぶっちぎりの世界チャンピオン」であるのは、その武道家たちの中で修業量がぶっちぎりだからというわけではありません。
常識内レベルの武道家たちの中で、サタンやパンプットの能力が飛び抜けているからです。
サタンやパンプットと同じくらいの修業をすれば、だれでもそのくらいの強さになれるということは決してありません。

「亀仙人>サタン」という優劣は、修業量の差が反映されているものではなく、能力差ではないかと考えます。
もしサタンがバビディの魔術によって、亀仙人と死闘を繰り広げられる強さを得たとしたら、それは
「自分の能力をはるかに超える力を身につけている」
と表現するのに適したものになります。

スポポビッチがビーデルを圧倒するほどの超人レベルの実力を身につけるというのは、それと同じことではないかと思う。
つまりスポポビッチは、修業によって身に付けられる最大の力(永久レベルMAX)をさらに上回る力を身につけているということになります。
これは老界王神の能力と同じ系統の「潜在パワーを限界以上に引き出す」という能力によって可能となるものです。



−3−

バビディの魔術は老界王神の能力と同じ系統のものではないかと推測します。
ただし老界王神の能力は、黒髪のまま超サイヤ人の力を発揮し、バビディの魔術はあくまで超サイヤ人に変身した状態であるなど、性質のちがいはあります。
また同じ潜在パワーの限界以上の力を引き出させる能力でも、それによって引き出される力の最大値は同じなのかなど、いくつかの疑問は残ります。
能力の系統は同じでも、強力度は「老界王神の能力>バビディの能力」となる可能性はあります。




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