【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<潜在パワーが引き出されて以降の成長>

−1−

超神水や最長老の潜在パワーを限界まで引き出す能力とは、その者が修業によって身に付けることが可能な全ての力を引き出すというものです。
したがってその者が、すでに修業によって身に付けることが可能な全ての力を得ている場合、パワーアップ効果はありません。

しかしここに疑問があります。
それは超神水でパワーアップした悟空も、最長老の能力でパワーアップしたクリリンや悟飯も、その後の修業によってさらに力を引き上げることができているということです。

これはどういうことなのか。
それは修業によって身に付けることが可能な最大の力とは、年齢によって変化するものだからではないかと思う。

これは現実の人間にも共通します。
プロボクサーの長谷川穂積は24歳でウィラポンを破って世界チャンピオンの座を手にしました。
彼が世界チャンピオンになるほどの力を得られたのは、24歳の大人に成長していたからです。
4歳の時点ではどんなに特訓しても、そのレベルの強さを得ることはできません。

4歳の時点でボクシングの特訓によって身につけることが可能な最大の力。
17歳の時点でボクシングの特訓によって身につけることが可能な最大の力。
25歳の時点でボクシングの特訓によって身につけることが可能な最大の力。

これらは全て異なります。

大リーグのイチローも4歳の時点ではどれだけ練習を重ねても現在のような力は得られません。

これを『DB』に置き換えて考えます。

最初に修業によって得られる力について。

4歳の時点で修業によって身につけられる最大の力。
17歳の時点で修業によって身につけられる最大の力。
25歳の時点で修業によって身につけられる最大の力。

これらは全て異なります。

そうすると、
4歳の時点で超神水や最長老の能力で引き出し可能な最大の力。
17歳の時点で超神水や最長老の能力で引き出し可能な最大の力。
25歳の時点で超神水や最長老の能力で引き出し可能な最大の力。

これらも全て異なることになります。

第23回天下一武道会編の悟空が3年前の超神水パワーアップの時よりもさらに強くなっていた理由。
これも18歳の青年に成長したことで、修業によって身につけられる最大の力が15歳の時よりもさらに上がっていたからだと考えられます。

そして超神水や最長老の能力で引き出し可能な「潜在パワーの限界まで」の力が年齢によって変化するということは、老界王神の能力で引き出される「潜在パワーの限界以上」の力も年齢によって変化することになります。

悟飯が老界王神の能力で悪ブウを圧倒するほどの力を得られたのは、16歳の青年になっていたからだと考えられます。
仮に悟飯が4歳(ラディッツ戦)のころに老界王神の能力で力を引き出してもらっても、悪ブウを圧倒するほどの力は得られないと判断していいように思う。

また悟空もブウ編のころには超3というチビブウと互角の力を得ていましたが、これも33歳の大人だったからだと考えられます。
仮に悟空が12歳(最初のDB集め編)のころに、老界王神の能力で力を引き出してもらっても、超3レベルの力は得られなかったと判断していいように思う。

4歳の時点で老界王神の能力によって引き出される潜在パワーの限界以上。
17歳の時点で老界王神の能力によって引き出される潜在パワーの限界以上。
25歳の時点で老界王神の能力によって引き出される潜在パワーの限界以上。

これらは全て異なります。

そうすると老界王神の能力でパワーアップした究極悟飯も、修業を続けることで、数年後にはさらに戦闘力を上げることも可能と考えられてきます。



−2−

ここまでの考察を証明するものが、作中に存在します。

悟空親子が精神と時の部屋から出てのんびりとピクニックをしている場面。

悟飯「ね・・・ねえおとうさん・・・。本当にこんなのんびりとしてていいの?」
悟空「心配すんなって。なんとかなるさ!たぶん」
悟飯「た・・・たぶん・・・て・・・・・・」
悟空「だいじょうぶだ。勝てるって!言ったじゃねえか。一気にこれ以上 修業したって意味ねえって。限界までやったんだ」


この悟空の「限界までやった」とはどのようなものなのか。
これは超神水や最長老の「潜在パワーを限界まで引き出す」と同じものではないかと思う。

そうするとこの時の悟空親子は、修業によって身に付けることが可能な全ての力を得ている状態となります。
超神水や最長老の能力を用いても、さらにパワーアップすることはありません。
仮に悟空親子が精神と時の部屋で2日間みっちりと修業を行えば、悟飯は逆上超2で復活セルを大きく上回り、悟空も超2になっていたということもないと考えられてきます。

精神と時の部屋から予定よりも3時間も早く出てきたのも、それが理由だと推測されます。



−3−

超神水や最長老の能力の「潜在パワーを限界まで引き出す」とは、その者が修業によって身に付けることが可能な全ての力を引き出すものです。

これを単純に解釈すると、
「すでに修業によって身に付けられる全ての力を身に付けているんだから、これ以上修業してもさらに強くなることはないだろう」
という見方が出てきます。

しかし超神水パワーアップした悟空や最長老の能力でパワーアップしたクリリンや悟飯が、その後も修業を続けてパワーアップをしている点。
ここから修業によって見に付けることが可能な最大の力(潜在パワーの限界まで)とは、年齢によって変化してくるものではないかと考えました。

これらを総合すると、潜在パワーを限界まで引き出して以降のパワーアップとは、年月の経過と共にゆるやかに伸びていく潜在パワーの限界値に合わせた修業による成長ということになります。
それに逆らってさらなる大きなパワーアップをしようと体を酷使する修業を行っても効果はありません。
これを示すのが、精神と時の部屋から出てきた悟空親子です。

精神と時の部屋から出た悟空が瞬間移動で完全体セルに会いに行き、天界へと戻ってきた場面。

ピッコロ「もういちど精神と時の部屋を使うがいい。時間はあるんだ。いま順番を決めた。このあとオレが入り、次はベジータがひとりで入るらしい。そしてトランクス・・・。それからまたおまえたちが入れ」
悟空「いや。オラと悟飯はもういい。下界で修業する。9日間もありゃなんとかなるさ」
ピッコロ「な・・・なに・・・!?」

(第390話終了)
(第391話冒頭へ)

ピッコロ「もういいだと!?精神と時の部屋にはもう入らないということか!?」
悟空「ああ。そうだ」
ピッコロ「なぜだ・・・。まだ丸1日は十分に入っていられるのに」
悟空「あそこの中は相当 体にきつい。なにもしてなくてもだ。十分に休めてやった方がいい」
ベジータ「やれやれ・・・・・・。さすがのカカロットさんも部屋の過酷さにとうとう音をあげたか・・・」
悟空「かもな・・・・・・。だがこれ以上体をムリに鍛えてもただつらいだけだ。そんなのは修業じゃねえ・・・。でもおめえたちがまだあの部屋に入るのに文句を言ってるわけじゃねえ。まだ鍛える余地は残ってるみてえだし」

続いて悟空親子がカリン塔からカメハウスの外へ瞬間移動でやってきた場面。

▽悟空
「母さん連れて家に帰ろう。あそこの方がのんびり落ち着く。
3日休んで3日特訓。そんでもってまた3日休む・・・。そして武道大会だ」

悟空の精神と時の部屋から出てセルゲームまでの修業計画とは、体に負担のかからない地上でしっかり体を休めながら行なうというものです。

▽悟空(ピクニックをしている場)
「言ったじゃねえか。一気にこれ以上 修業したって意味ねえって。限界までやったんだ」

これも年月の経過と共に自然に伸びていく潜在パワーの限界値に逆らって、それ以上のパワーアップをしようと体を酷使しても意味がないことを示すものと思う。

3日休んで3日特訓して3日休むという計画も、年月の経過と共にゆるやかに伸びていく潜在パワーの限界値に合わせた修業方法と考えられます。
ただしこの修業ペースは、精神と時の部屋から出たばかりのころで、永久に持続するかどうかは不明(期間の経過と共に修業量を増やすことは可能かもしれない)という、ある程度 幅を持った見方にしたいと思います。

【考察用造語】

●永久レベルMAX
その者にとって、これ以上の成長が不可能な最大戦闘力。
修業による戦闘力の向上も不可能で、RPGのレベルMAXと同じ。
本当の意味での全ての潜在パワーが引き出された状態。

●暫定レベルMAX
年齢によって変化する、修業によって身につけられる最大戦闘力(引き出し可能な潜在パワーの限界値)。
超神水パワーアップをした悟空、最長老パワーアップをした悟飯&クリリンのように、潜在パワー(修業によって身につけられる最大の力)を引き出されながら、その後も修業によって戦闘力を上げているケース。
(現実でいうと、イチローが練習によって身につけられる最大の力は、およそ大リーグで見られたプレイに相当するが、8歳の時点で練習によって身につけられる最大の力はそれを大きく下回るのと同じ)。

精神と時の部屋から予定より3時間早く出てきた悟空親子の「限界までやった」という状態もそれと同じで、それに逆らってさらにる戦闘力を得ようと過酷な修業を行っても意味のないものにしかならない。





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