【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<老界王神の能力>

−1−

老界王神の能力とはどのようなものか。
ゼットソードが折れて老界王神が復活し、自らの能力について語り始める場面。

老界王神「わしゃあよ。超能力でよ。どんなに凄い達人でもよ。隠された力をよ。ど〜〜んと ど〜〜んと限界以上に引き出すことができるんだな〜〜。これが。うへへへへ・・・。聞いたことあるか?こんな能力」
界王神&キビト「「おおーーっ!!」」
悟空「な・・・なんだよ・・・。割とよく聞く能力じゃねえか・・・」
老界王神「な・・・なにを言うか・・・!!限界以上なんだぞ。以上!!そんな凄いヤツはぜ〜〜ったいおらん!!」

老界王神の能力とは、どんなに凄い達人でも隠された力(潜在パワー)を限界を超えて引き出すことができてしまうというものです。
では悟空のいう「割とよく聞く能力」とはどのようなものなのか。
これはこれまでにも存在した潜在能力引き出し系の超神水や最長老パワーアップのことではないかと思う。

超神水の効果とはどのようなものなのか。

カリン様が悟空に超神水の説明をする場面。

▽カリン様
「超神水はおのれの中に隠れ持っておる力を全て引き出すことのできる素晴らしい水じゃ・・・。じゃからもしおぬしがすでに修業によって全ての力を使いこなしているようじゃと超神水を飲んでもなんら強くなりはせん・・・」

超神水とは、修業によって身につけることが可能な全ての力をすでに身に付けている状態だとパワーアップ効果はないというものです。

悟空が超神水を飲む決断をした場面。

▽ヤジロベー
「よーく考えてみろよ!!生き残る可能性はほとんど0だ!!0だぞ!!もし運よく生き残ったとしてもぜんぜん前と変わってねえかもしれねえんだぞ!!

これもそれを示します。

老界王神のどんなに凄い達人でも隠れた力を限界を超えて引き出せる能力とは明らかに異なります。


次に最長老の潜在パワー引き出し能力について見ていきます。

クリリンが最長老に潜在パワーを引き出してもらう直前場面。

最長老「ところであなたは地球人なのに飛び抜けた力を持っているのですね・・・。しかももったいないことにまだ眠っている力がおありになる・・・。その力を起こしてさしあげましょう」
クリリン「え!?眠っている力!?ま、まさかそんな力なんか残ってませんよ・・・!さんざん修業したんすから・・・。今でさえ限界を超えてるくらいなんすよ・・・!はは・・・」

このクリリンの『さんざん修業したんだから、眠っている力(潜在パワー)なんて残っているわけがない』という解釈。
これは超神水の、修業によって身に付けることが可能な全ての力をすでに身に付けている者にはパワーアップ効果がないという特徴と共通します。

またクリリンが仲間の悟飯もここに連れてきたいと言った場面。

▽最長老
「眠っている力さえあれば例えそれが子供でも引き出すことができますよ。それに今のはきっかけを与えただけですからわたしの寿命には関係がないのです・・・」

この『眠っている力がある者なら潜在パワーを引き出すことができる』という特徴。
これは誰でもパワーアップさせることができるわけではないということなので、やはり老界王神のどんな凄い達人でも隠れた力を限界を超えて引き出せる能力とは異なります。

老界王神の能力が『潜在パワーを限界を超えて引き出すことができる』のに対して、
超神水や最長老の能力は『潜在パワーを限界まで引き出すことができる』。
このように解釈できます。



−2−

老界王神の能力によって引き出される『潜在パワーの限界を超えて引き出される力』とは、どのような性質のものなのか。

老界王神が悟飯に手をかざしながらのんびりとマンガを読んでいる状況で、悟飯が怒り出す場面。
(地球ではブウがピッコロの出した砂時計の前で、悟天とトランクスが精神と時の部屋から出てくるのを待っているころ)

[のんびりとマンガを見ながら手をかざしている老界王神を見て、イライラする悟飯]

悟飯「ま・・・まだですか!?もうとっくに終わっててもいいころじゃないんですか!?」
老界王神「え?もうそんなころか?
ふ・・・ん。まだ終わらんちゅうことは・・・おまえさんの潜在能力がよほど凄いってことじゃろ」

《バッ》
[怒って立ち上がる悟飯]

悟飯「いいかげんにしてください・・・!!!!」

[憤慨した悟飯が力を込めると、凄い力が発揮されて周囲に爆風が吹き荒れる]

悟飯「・・・そんないいかげんなことでボクが魔人ブウに・・・・・・。・・・・・・・・・・・・か・・・・・・」
「・・・か・・・勝てるわけ・・・。・・・・・・・・・・・・な・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

悟飯「な・・・なんだ・・・!?こ・・・この湧き上がるようなパワーは・・・。こ・・・これがボクか・・・・・・!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
老界王神「さっさと座れ。よけいなことをしておると、そのぶんまた時間が長くなるぞ」
悟飯「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

[座り込む悟飯]

悟飯「す・・・・・・すみませんでした・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・ほ・・・・・・ほんとにどうも・・・・・・」

悟空・界王神「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
悟空「・・・す・・・すげえ・・・。ほんとに た・・・ただのくそジジイじゃなかった・・・・・・・・・」

悟空「せ・・・潜在能力って・・・もともと持っている隠された・・・本当の力・・・だよな」
界王神「え・・・ええ・・・。そうだと お・・・思いますが・・・」
悟空「そ・・・・・・そりゃねえだろ・・・・・・。・・・ご・・・悟飯のヤツいったいどれだけの力を隠してやがったんだよ・・・」


ここから、老界王神の能力によって引き出される力というのも、その者に秘められている力(つまり潜在パワー)と考えられます。
いくら老界王神の能力でも、その者に秘められていない力を引き出すということはできません。
究極悟飯とは、全ての潜在パワーが引き出されている状態なので、そこからもう1度 老界王神の能力を使ってさらなるパワーアップをはかるというのは不可能です。
つまり超神水や最長老の潜在パワーを限界まで引き出す能力とは、実はその者に秘められている全ての力(全ての潜在パワー)を完全に引き出せるものではなかったということになります。



−3−

老界王神の能力によって引き出される「潜在パワーの限界まで」を超えたさらなる潜在パワー(限界以上の潜在パワー)とはどのようなものなのか。
超神水や最長老の能力には、引き出し不可能な種類の潜在パワーというのが、いくつか存在します。


【その1 悟飯の逆上パワー】

最長老の能力で潜在パワーを限界まで引き出されている悟飯でも、逆上パワーまでは自在に使いこなすことはできません。
つまり最長老の引き出せる「潜在パワーの限界まで」の中に、悟飯の逆上パワーは含まれていないということになります。
そしてこの逆上パワーまでも自在に使いこなせる状態にしてしまうのが、老界王神の能力ということではないかと思う。

よって老界王神にパワーアップさせてもらった究極悟飯が、さらに逆上して強力なパワーを発揮するということはありません。
悪ブウを圧倒するあの強さ自体が、逆上パワーをも使いこなせている状態だからです。


【その2 大猿パワー】

ラディッツがカメハウスにやってきてサイヤ人のことを話す場面。

▽ラディッツ
「とぼけるな・・・。月が真円を描く時こそが我々サイヤ人の本領を発揮できる時ではないか!」

ここから大猿変身とは、サイヤ人が潜在パワーを発揮する状態だと考えられます。

しかし最長老の能力で潜在パワーを限界まで引き出している悟飯でも、大猿の力までは使いこなすことはできません。
もし仮にこの時の悟飯にシッポがあって満月を見たとしたら、大猿に変身してさらに10倍の戦闘力を発揮すると考えられます。

これは超神水パワーアップ後の悟空にも共通することで、やはり大猿に変身して発揮される潜在パワーまでは使いこなすことはできていません。
ラディッツ戦悟空の戦闘力416は、ラディッツの人間時の戦闘力に相当。
界王星修業後の悟空の戦闘力8000も、ベジータやナッパの人間時の戦闘力に相当するものと判断されます。

そして老界王神の能力なら、普段の人間時の状態で大猿パワーが発揮できると判断していいように思う。


【その3 超サイヤ人に変身して発揮される力】

フリーザが超サイヤ人の出現を予感して危惧する場面。

▽フリーザ
「(サイヤ人というのはやはり底知れぬ戦闘力を秘めているようですね・・・・・・。戦闘を重ねる度に大きく成長する・・・・・・。もちろんわたしにかなうわけありませんが、未来の事を考え、今のうちに芽を摘んでおかねば・・・。
超サイヤ人になられてはやっかいですからね・・・)」

ここから、超サイヤ人変身というのは、大猿変身と同じく、そのサイヤ人が秘めている潜在パワーを開放するものだと考えられます。

また界王拳がリミッター外しで潜在パワーを開放させる技で、超サイヤ人段階進化システムが、界王拳システムと類似しているという点。
ここから、超サイヤ人や上の段階の超サイヤ人とは、リミッター外しによる潜在パワーの開放だと考えられます。

超神水や最長老の能力(潜在パワーを限界まで引き出す)では、大猿に変身して発揮される潜在パワーまでは引き出せません。
それと同じく、超サイヤ人や上の段階の超サイヤ人に変身して発揮される潜在パワーもこの能力では引き出し不可能だと考えられます。
そして老界王神の能力なら、超サイヤ人や上の段階の超サイヤ人に変身して発揮される潜在パワーも引き出せる(普段の姿で自在に使いこなせるようになる)と判断していいように思う。

それが老界王神にパワーアップさせてもらった究極悟飯です。
究極悟飯が、あの姿から超サイヤ人に変身することはありませんでした。
これはあの姿ですでに超サイヤ人の力を使いこなせている状態だからと判断するのが適切ではないかと思う。

悟飯のパワーアップが完了し、気合いを込めて究極形態(黒髪で目の形が超サイヤ人と同じ)になった場面。

悟空「信じられねえや。まったく・・・見たとこ大して変化がねえ・・・。超サイヤ人でもねえのに・・・。こ・・・こんなに極められるものなのか・・・」
老界王神「ふん。変身すりゃあいいってもんじゃない。スーパーなんとかなんぞ邪道じゃ・・・」

これはそれを示すものと思う。

究極悟飯とは、逆上パワーと超サイヤ人(上の段階の超サイヤ人を含む)の両方を使いこなしている状態だと考えられます。



−4−

老界王神の能力の超サイヤ人の力を引き出せる特徴について別の視点から見ていきます。
超神水や最長老の潜在パワーを限界まで引き出す能力とは、その者が修業によって身に付けることが可能な全ての力を引き出すというものです。

しかし超サイヤ人とは、一定以上の戦闘力(250万以上)を身に付けた穏やかな心を持つサイヤ人が、怒りによって覚醒するもの。
修業を積み重ねてノーマル戦闘力を引き上げていくだけでは、決してたどりつけません。

▽ベジータ
「ただひたすら強くなる事を願った・・・。そして凄まじい特訓をくり返したさ・・・。ある時オレは自分の限界に気付いた」
より。

超サイヤ人に覚醒していないサイヤ人(サイヤ人の限界レベルは超えている)が、修業によって身に付けられる力は最大でもこの時のベジータレベル(500万未満と推測)です。
超神水や最長老の能力で引き出される力とは、あくまでノーマル状態で成長可能な範囲に留まるものです。
それに対して老界王神の能力とは、変身しなくても普段の姿で超サイヤ人や上の段階の超サイヤ人の力を使いこなすことが可能となるものです。

これが超神水や最長老の能力の「潜在パワーを限界まで引き出す能力」と老界王神の「潜在パワーを限界以上に引き出す能力」のちがいです。




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