【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<究極悟飯が最後を締めるストーリー構想(まとめ:2)>

−1−

界王神全体レベルについて、整理していきます。
東の界王神(シン)が界王神の中では非力で、南の界王神は強くたくましかったとする内容。
これは北と西の界王神は殺されて、南と大界王神は吸収されたという内容に合わせてのものです。

では究極悟飯が最後を締める物語で、太っちょブウ(この構想での誕生時形態)に4人の界王神は殺されたとする中での、界王神全体レベルはどうなのか。
この構想では、東の界王神(シン)が、他の界王神と比べて非力だという内容は出てきません。
よって究極悟飯がブウとの決着を付けて終了した場合、おそらくほとんどの読者が、他の4人の界王神も、東の界王神レベルだったという見方をするものになるのではないかと思う。

界王神が、悟空たちとバビディのアジトへと向かっていく場面。

界王神「当時界王神は5人いました。誰もあのフリーザ程度なら一撃で倒せるほどの腕の持ち主でしたよ・・・・・・。その界王神のうちの4人までもが魔人ブウに殺されてしまいました」
悟空「ひえ〜〜。す・・・凄えな・・・」

これもフリーザ程度なら一撃で倒せる猛者4人を倒すほどの魔人ブウというのが、悟空が「ひえ〜〜。す・・・凄えな・・・」と驚く内容になっています。



−2−

東の界王神が界王神の中では非力で、南の界王神が最強という内容は、悟空が主役に戻ってチビブウが登場するストーリー構想に合わせての後付けのものだと考えました。
超3悟空が実は太っちょブウなら倒せていたという内容が、チビブウと互角の最終決戦を繰り広げるストーリー構想に合わせての後付のものだとする見方と共通するものです。

そこで考えていきたいのが、南の界王神の強さ。
およそ圧倒2つ分ほどの差で「マッチョブウ>悪ブウ>チビブウ」という見方から、
マッチョブウはチビブウの約5割増ほどで、南の界王神はチビブウの半分ほどの戦闘力と考えました。

●大まかな数値での、強さ表記。
南の界王神  50
チビブウ  100
悪ブウ  125〜130
マッチョブウ  150(チビブウ:100+南の界王神:50)

太っちょブウや初期設定超3悟空(2倍型)が超2ベジータの倍レベルの戦闘力であることを踏まえると、チビブウの約半分の戦闘力の南の界王神は、超2ベジータをかなり上回ります。
アニメ版でチビブウと激闘を繰り広げた南の界王神が、明らかに超2ベジータよりも格上と思える描写でしたが、これは原作にも当てはめていいように思う。

南の界王神が超2ベジータよりも格上という見方は、歴代のどの界王神もゼットソードを抜けなかったという内容に矛盾します。
しかし南の界王神の強力な強さが、悟空が主役にもどってチビブウと最終決戦を繰り広げるストーリー構想に合わせた後付けのものという点を踏まえると、仕方ないように思う。
どの界王神もゼットソードを抜けなかったという内容は、究極悟飯が最後を締めるストーリー構想の中で描かれるもの。
この構想では南の界王神を含めた他の界王神全員が、東の界王神とそれほど変わらない超1−1レベル付近と位置付けられ、太っちょブウ(この構想での誕生時形態)に4人とも殺害されているという過程を持ちます。



−3−

南の界王神が、強力な強さという内容。
これは東の界王神(シン)の初期設定のスケールからくるものだと推測されるものです。

ピッコロと界王神の試合が、始まろうとする直前。

▽ベジータ
「(やっとわかるぞ。さっぱり見当もつかなかったあいつの戦闘力がどれほどのものか・・・)」

ベジータを始めとして、周囲が界王神に対して注目しているのは「戦闘力」という強さにあります。
そしてピッコロの降参によって試合が終わり、選手控え室にもどってきた場面。

悟空「そんなになのか?ピッコロ・・・」
ピッコロ「ああ・・・。ちがいすぎる・・・。次元が・・・」
クリリン「う・・・うそだろ?冗談はやめてくれよ!オ・・・オレ、次はあいつと闘わなきゃなんないんだぜ・・・!」

ベジータが界王神の戦闘力がどのくらいのものかと注目していたように、悟空とピッコロとクリリンのやりとりも界王神の戦闘力についての会話だったと考えるのが自然ではないかと思う。
そしてこれはピッコロが界王神は自分よりも強いというだけでなく、悟空よりも強いと認識していてこその会話の流れだと考えられます。

「初期設定界王神>悟空(超2が上限)>ピッコロ>設定変更後の界王神(超1−1レベル)」

次に悟飯がキビト戦で、超2に変身した場面から見ていきます。

ベジータ「・・・・・・ふん・・・・・・。あのやろう。セルをやったころはまだまだそんなもんじゃなかったぞ・・・・・・。平和ボケしてトレーニングをさぼってやがったからだ・・・・・・・・・」
界王神「・・・・・・いえ。それでも想像以上のすばらしい力ですよ・・・。はたしてあの力を止められるかどうか・・・・・・」

この時の界王神は超2悟飯を目の当たりにして、ベジータに「まだまだそんなもんじゃなかった」とさらに上の力を聞かされても、
「いえ。それでも想像以上のすばらしい力ですよ・・・」と平常心でいられるほどの余裕があります。
バビディの宇宙船でプイプイやヤコンを警戒して、それを倒していく悟空たち(ノーマルベジータがプイプイを倒すなど)に、ただひたすらおどろいていた時とは、まるで別人です。
これはやはり天下一武道会場にいたころの初期界王神は、本当にピッコロに次元がちがいすぎると言わせるほどの高い戦闘力の持ち主として、描かれているという見方が適しているのではないかと思う。

そして物語終盤になって出てきた、南の界王神が超2ベジータやダーブラよりも格上と推測される内容。
これは界王神の初期設定のころの性質(ピッコロとは次元がちがいすぎる強さで、超2戦士を大きく上回る)に原点回帰したものと考えられてきます。



−4−

南の界王神が、ガッシリとしたマッチョな体格という内容。
これはマッチョブウが登場するストーリー(チビブウが南の界王神を吸収して、マッチョブウに変身するストーリー)に合わせて、考えられたデザインではないかと思う。
マッチョブウと南の界王神は外見的に似るものです。
同様に、大界王神の太っちょブウに似た外見(太っていて、目の形もよく似ている)も、マッチョブウが大界王神を吸収して太っちょブウになったという内容に合わせて、デザインされたものではないかと推測します。

そうすると究極悟飯がブウとの決着を付けるストーリー構想(マッチョブウやチビブウが登場しないストーリー)のころは、南の界王神や大界王神に作中のような外見的特徴はなかったと考えられてきます。
この構想で太っちょブウに殺されている南の界王神は、東の界王神と同等の超1−1レベル付近という見方も、作中のような屈強な肉体ではないと考えれば、より当てはまってくるのではないかと思う。

仮にこの作品が究極悟飯が最後を締めるストーリー構想で完結し、その中でかつて太っちょブウが4人の界王神を殺害した回想シーンが描かれた場合、南と大界王神(いずれも超1−1レベル)は、作中と異なる外見になるものだと推測します。



−5−

南の界王神が超2ベジータよりも格上(ピッコロと次元がちがいすぎる強さの初期設定界王神レベルはある)という強力な強さ。

これは超3悟空(5倍型)と互角のチビブウが南の界王神を吸収して悪ブウを上回る(5割増付近のパワーアップが予測される)というストーリーの中で意味を持つものです。
しかし前構想は、超3悟空(2倍型)が太っちょブウよりわずかに劣るというものであるために、南の界王神がその強さ(超2ベジータより格上)でストーリに登場することに、なんの意味もありません。
この構想の南の界王神は、東の界王神と同等の超1−1レベルで、過去に太っちょブウに殺されているというものです。
(フリーザ程度なら一撃で倒せる猛者4人を殺害した魔人ブウというのが、悟空が「ひえ〜〜。す・・・凄えな・・・」と驚くことにつながっている内容より)。
そしてこの旧設定内容が、歴代のどの界王神もゼットソードを抜けなかったというものだと判断します。

南の界王神が、強力な強さという内容。
これは究極悟飯が最後を締める物語から、悟空が主役に戻って決着を付ける物語に切り替わり、悟空の上限が2倍型超3(太っちょブウよりもわずから劣る)から5倍型超3(チビブウと互角)に引き上がったのと同時に出てきたものだと推測します。



【ブウ編初期構想】
・悟空の上限が超2。
・界王神(シン)が、悟空やピッコロよりも格上の戦闘力者。

【ブウ編中期構想】
・悟空の上限が、2倍型超3(太っちょブウよりもやや劣る)
・界王神5人全員が、東の界王神と同等の超1−1レベル付近。
(どの界王神も、ゼットソードを抜けなかったという内容の元となるもの)
※太っちょブウが、4人の界王神を殺害しているという歴史を背景にする物語。
※この構想には、マッチョブウの登場がないという性質から、南の界王神(超1−1レベル)もマッチョ体格という要素はない。

【ブウ編後期構想】
・悟空の上限が、5倍型超3(チビブウと互角)
・東の界王神(超1−1レベル)は界王神の中でも非力で、その他の界王神はもっと強く、最強の南の界王神は超2ベジータよりも格上。
(ピッコロとは次元がちがいすぎる強さの、初期設定界王神レベルはある)
※チビブウが西と北の界王神を殺害して、南と大界王神を吸収して太っちょブウになったという歴史を背景とする物語。




■ブウ編中期構想(究極悟飯が、最後を締める物語)
・超3悟空が、太っちょブウよりもわずかに劣る。
(作中の「超3悟空vs太っちょブウ」は、悟空も本気を出していなかったが、魔人ブウも遊んでいたというもの)
※悟空の超3の飛躍率は、ゴテンクスと同じ2倍。したがって超3悟空と超3ゴテンクスの格差は、超2悟空と超1ゴテンクス(超2パワー引き出し状態のため、1つ上の変身が超3になる)の優劣が比例して、倍以上となる。
・太っちょブウ(この構想でのブウ誕生時形態)が、4人の界王神を殺害している。
・界王神の標準レベルが、東の界王神と同等の超1−1レベル付近。
(東の界王神が、非力という要素はない。どの界王神もゼットソードを抜けなかったという内容の元になるもの)
※この構想にはマッチョブウが登場しないことから、太っちょブウに殺された南の界王神(超1−1レベル)にもマッチョ体型という要素はない。
※この構想にはマッチョブウが大界王神を吸収して太っちょブウになったという内容がないことから、太っちょブウに殺された大界王神(超1−1レベル)に、太っちょブウに似た外見という要素はない。


■ブウ編後期構想(悟空が主役に戻って、チビブウと最終決戦を繰り広げる物語)に移行したことによる後付け設定。
・悟空が、実は太っちょブウなら倒せていた(チビブウと互角)
※悟空の超3の飛躍率は5倍で、チビブウと互角。
※設定変更の過程で生じた悟空の超3の飛躍率の上限引き上がり(2倍→5倍)は、後のGTの「初期超4→超フルパワー超4」のモデル元となるものだと推測。
・東の界王神(超1−1レベル)は、界王神の中でも非力だった。
・5人の界王神の中で最強の南の界王神は、超2ベジータよりも格上。
※原作でチビブウが南の界王神を吸収する時の闘いが、アニメ版にあったような闘いでもおかしくないくらいのもの。
※ピッコロとは次元がちがいすぎる強さの、初期設定界王神レベルはある。
・チビブウがブウ誕生時の形態で、北と西の界王神を殺害。南の界王神を吸収してマッチョブウとなり、大界王神を吸収して太っちょブウになった。
※チビブウが南の界王神を吸収したという内容を元に、南の界王神がガッシリとしたマッチョ体格という要素が出てくる。
※マッチョブウが大界王神を吸収したという内容を元に、大界王神が太っちょブウに似た姿(太った体型で、目の形も似ている)という要素が出てくる。





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