【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<もうひとつのブウ編構想>

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ブウ編の物語は大きく2つにわけられるものだと考えました。
1つ目が界王神が当時の戦士たち(悟空は超2が上限)よりも格上の存在に描かれて進んでいくブウ編初期構想。
2つ目が界王神が悟空たちの引き立て役(超1−1レベル)に設定変更されて進んでいくブウ編第2構想です。

しかしここにもう1つのブウ編構想が加わります。
作中の悟空が魔人ブウを倒して決着を付けるというストーリー。
これは作中の終盤にきて路線を変更したものだったのではないかと思う。
ではそれ以前に存在したストーリーとはどのようなものだったのか。
これは老界王神の力でパワーアップした悟飯がブウを倒して幕を閉じるというものだったのではないかと推測します。

ブウ編(ハイスクール編)が始まった第421話の扉絵の亀仙人のコメント。
「ドラゴンボールはもうちびっちとだけ続くぞ!今回からの主人公は死んでしもうた悟空にかわってそのマジメな息子 孫悟飯じゃ!」

これが意味するように、もともとのブウ編とは、悟飯が主役のままブウを倒して作品完結を迎えるものだったのではないかと思う。

また大全集2巻の作者インタビュー。

―――そしてセル編が終わって。悟飯が主役になっちゃうのかな、とみんな感じたと思うんですが?

[鳥山]僕も、悟飯を主役にするつもりだったんですけどね。乗れなかったんですよ。悟空と比べると、やっぱり役者不足かなという感じでしたね。

ここからもそれを立証することができます。

そして老界王神の力によって単独レベルで最強の戦士となった究極悟飯とは、悟飯がブウを倒して決着をつける構想の中で考えられたものではないかと思う。

悟空が主役にもどるという展開は後付けのもので、もともとのブウ編は悟飯が主役のまま完結を迎えるものです。

この悟空とブウの最終決戦を迎える本編の内容を「ブウ編後期構想(B−後期構想)」。
界王神が超1−1レベルに設定変更されて、究極悟飯がブウを倒して完結する構想を「ブウ編中期構想(B−中期構想)」とします。



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悟空が決着を付けるという内容が後付けのものということは、チビブウというのも後付けのものということになります。

つまりチビブウがブウ誕生時の本来の形態だったというのも後付けのものとなり、その前構想では太っちょブウがブウ誕生時の形態として成立することになります。
これを証明するものがあります。

かつてチビブウが太っちょブウに変化した過程とはどのようなものだったのか。
ブウがチビ形態に変化した時のことを見ていきます。

キビト界王神「わ・・・わたしの時代には5人の界王神がいました・・・。魔導師ビビディの造った魔人ブウに倒されるまでは・・・。わたしは一番若く非力だったのですが、大ケガだけでなんとか助かりました・・・。ですが4人は魔人ブウの手にかかり・・・」
「まず2人が殺されました・・・。北の界王神と西の界王神が・・・。そして一番たくましく強かった南の界王神は・・・ なんとブウに吸収されてしまったのです・・・」
老界王神「さっきのでかい魔人ブウになったのじゃな?」
キビト界王神「はい・・・」
「次に吸収されてしまったのは、太っていたけどやさしく温和な大界王神様でした・・・。ビビディの造り出した魔人ブウは邪悪そのもので、ビビディ本人の手にもおえない失敗作だったのですが、大界王神様を吸収した事でなんとかコントロールできるようになったのです・・・」

太っちょブウとはチビブウが南の界王神を吸収してマッチョブウに変化してから、大界王神を吸収して心を手に入れたことで変化した形態です。

この構想でのブウと界王神の闘いの歴史とは、
「北と西の界王神は殺されて、南の界王神と大界王神は吸収された」
というものです。

しかしもともとはそのようなストーリー内容ではありませんでした。

界王神が悟空たちとバビディのアジトへと向かっていく場面。

▽界王神
「当時界王神は5人いました。誰もあのフリーザ程度なら一撃で倒せるほどの腕の持ち主でしたよ・・・・・・。その界王神のうちの4人までもが魔人ブウに殺されてしまいました」

こちらでははっきりと「4人の界王神はブウに殺された」と説明されています。

これはこの時点ではチビブウ(南の界王神と大界王神を吸収している)がブウ誕生時の形態だったという設定が存在していなかったということではないかと思う。
そうするとこの段階では悟空が決着を付けるという構想も存在していなかったことになり、悟飯が最後を締める物語として進んでいたということになります。

よって究極悟飯が最後を締めるブウ編構想の背景に存在する歴史とは、
「太っちょブウ(この構想でのブウ誕生時の形態)が4人の界王神を殺害している」
というものになります。



【ブウ編初期構想(B−初期構想)】
界王神が当時の戦士たち(悟空は超2が上限)よりも格上の存在として進んでいく物語。
悟飯が主役のまま作品完結。

【ブウ編中期構想(B−中期構想)】
界王神が悟空たちの引き立て役(超1−1レベル)に設定変更されて進んでいく物語。
太っちょブウがブウ誕生時の形態で、4人の界王神は殺害されている。
悟飯が主役のまま作品完結。

【ブウ編後期構想(B−後期構想)】
チビブウがブウ誕生時の形態で、北と西の界王神は殺され、南の界王神と大界王神は吸収されている。
悟空が主役に戻ってブウを倒し、10年後の天下一武道会編でウーブと飛び立って作品完結。





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