【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<界王神の強さ(2)>

前テーマ:界王神の強さ(1)

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バビディの宇宙船で界王神が悟空・ベジータ・悟飯の超サイヤ人変身を考慮に入れても、プイプイやヤコンを警戒する内容。
これは界王神が最初に認識していた悟空たちの超サイヤ人状態の強さが、フリーザ編から人造人間開始時点のような超1−1レベルにあったからだと考えました。

詳細:バビディの宇宙船の界王神の不可思議な思考(1)

このムリヤリとも思える界王神の思考の正体はなにか。
それはブウ編のストーリーを方向転換した結果として生まれてしまったものではないかと考えます。



−2−

最初に界王神とキビトの、相手の強さの認識能力について考えていきます。

天下一武道会で悟飯の超サイヤ人2を見た段階で、界王神たちが悟飯が超2レベルの力を持っていることを認識できないというのはあり得るのか。
それは考えにくいように思う。

悟空が地球で超サイヤ人3に変身した時に界王神界にいた界王神たちの反応を見ていきます。

[界王神界でゼットソードを振り回す特訓をしていた悟飯]

悟飯「こ・・・この気は・・・・・・・・・。まさか・・・とうさん・・・・・・・・・。・・・・・・いや・・・・・・ ちがう・・・・・・」
界王神「そ・・・そうです・・・・・・。孫悟空さんですよ・・・!!も・・・ものすごいエナジーですが、た・・・たしかに・・・」
キビト「と・・・とても信じられん・・・。この聖域にまでパワーが届くなんて」
悟飯「と・・・とうさん・・・。い・・・いったいどうなってるんですか・・・」


界王神のいう「エナジー」とは、悟空たちが感じている「気」と同じものです。
この場面から.界王神やキビトは悟飯と同じく、気で相手の強さを認識できる能力があると考えられます。

また神龍の願いで復活したキビトが、瀕死の界王神のもとへ向かって回復させ、気絶している悟飯の元へと一緒に向かっていく場面。

界王神「感じますか。この巨大な魔人ブウのパワーエナジーを・・・・・・・・・」
キビト「はい。もちろん・・・・・・。正直いって絶望感でいっぱいです・・・」

これも悟空たちと同じ気で相手の強さを探るものとみていいように思う。

続いてバビディのアジトについた場面。

▽界王神
「みなさん気配を殺してください。いいですね」

これも気で相手の強さを探れる者ならではの思考と考えられます。

界王神やキビトには、悟空たちと同じく、気で相手の強さを探る能力があります。



−3−

この見方を前提に天下一武道会で悟飯が超2に変身した場面を見ていきます。

キビト「超サイヤ人とやらになるのだ!もしもの場合、本当にわたしたちの助けとなるのか試してみたい・・・」
悟飯「・・・・・・・・・え!?ど・・・どうして超サイヤ人のことを・・・・・・。
そ・・・それに助けになるのか・・・・・・・・・って?」
キビト「そのことはいずれすぐにわかる。まずは超サイヤ人の実力をみたいのだ」

−中略−
(※悟飯、迷いながらも超サイヤ人の変身を決意する)

悟飯「じゃああんたの希望どおりなりますよ・・・・・・。なんでかはわからないけれど・・・。・・・超サイヤ人・・・。おまけにさらにその壁を超えた超サイヤ人にまでなってあげましょうか?」
キビト「なに?・・・さらにその壁を・・・・・・?」
悟飯「つあっ!!!」

[超サイヤ人2に変身する悟飯]

−中略−

悟飯「さあ、超サイヤ人になってやったぞ。これからどうするんだ。このまま闘えばいいのか?」
キビト「(・・・・・・な・・・・・・なんというとてつもないパワーだ・・・・・・。と・・・とても下界の者とは思えん!)」

ベジータ「・・・・・・ふん・・・・・・。あのやろう。セルをやったころはまだまだそんなもんじゃなかったぞ・・・・・・。平和ボケしてトレーニングをさぼってやがったからだ・・・・・・・・・」
界王神「・・・・・・いえ。それでも想像以上のすばらしい力ですよ・・・。はたしてあの力を止められるかどうか・・・・・・」

この直後にヤムーとスポポビッチがエネルギー吸引器を持って襲いかかり、界王神が悟飯の動きを封じるという展開へと続いていきます。


この時の界王神は超2悟飯を目の当たりにし、ベジータに「ガキのころはまだまだそんなもんじゃなかった」とさらに上の力を聞かされても、
「・・・・・・いえ。それでも想像以上のすばらしい力ですよ・・・」と平常心でいられるほどの余裕があります。

バビディの宇宙船でプイプイやヤコンに警戒して、それを倒していく悟空たちにただひたすら驚いていた時とはまるで別人です。

この界王神のギャップはなにか。
それはバビディの宇宙船で見られた貧弱なイメージの界王神は設定変更されていたもので、もともとの界王神は初期のイメージどおり本当に強力な実力者として描かれていたのではないかということです。

先の考察で、ピッコロが次元がちがいすぎると降参させられたのは、実力ではなく神の地位という意味だったのではないかと考えました。
しかしそうではなく、初期設定段階では本当に、戦闘力でピッコロをはるかに上回る(勝ち目はない)という意味で描かれる内容だったのではないかと思う。

ピッコロと界王神の試合が始まろうとする場面。

▽ベジータ
「(やっとわかるぞ。さっぱり見当もつかなかったあいつの戦闘力がどれほどのものか・・・)」

ベジータを始めとして周囲が界王神に対して注目しているのは「戦闘力」という強さにあります。
そしてピッコロの降参によって試合が終わり、選手控え室にもどってきた場面。

悟空「そんなになのか?ピッコロ・・・」
ピッコロ「ああ・・・。ちがいすぎる・・・。次元が・・・」
クリリン「う・・・うそだろ?冗談はやめてくれよ!オ・・・オレ、次はあいつと闘わなきゃなんないんだぜ・・・!」

ベジータが界王神の戦闘力がどのくらいのものかと注目していたように、悟空とピッコロとクリリンのやりとりも界王神の戦闘力についての会話だったと考えるのが自然ではないかと思う。
そしてこれはピッコロが界王神は自分よりも強いというだけでなく、悟空よりも強いと認識していてこその会話の流れではないかと考えます。
もしピッコロが界王神は自分よりも強いだけで悟空よりも劣ると判断していたら(またはそのような内容で描かれていたら)、あのような会話にはなっていないのではないかと思う。


■界王神の設定変更前後と戦士たちの力関係

「初期設定界王神>悟空>ピッコロ>設定変更後の界王神(超1−1レベル)」




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バビディの宇宙船での界王神が悟空たちを超1−1レベルで見ていたというムリヤリな思考前提。
これは界王神を超1−1レベルに設定変更して進んでいく新たなブウ編ストーリーに合わせて改訂された思考前提ではないかと思う。

もし界王神の強さが設定変更されずに話が続いていったら、作中の展開(バビディの宇宙船での悟空たちの快進撃に界王神がひたすらおどろいている)とは全く違うストーリーになっていたと思われます。
界王神の認識する悟空たちの強さも、武道会で見た超2悟飯を目安にしたものとなっていたのではないかと思う。

これがバビディの宇宙船のころの界王神のムリヤリな思考前提の正体ではないかというのが、ここでの結論です。



■界王神の強さと脳内の超サイヤ人レベル認識

【界王神(初期設定)】

−強さ−

悟空やピッコロよりも格上。
※ピッコロに次元がちがいすぎると言わせるほどの戦闘力者。

−脳内認識−

武道会で見た超サイヤ人レベルは、超2レベル。


【界王神(現設定)】

−強さ−

超1−1レベル
※プイプイやヤコンにびびる。

−脳内認識−

武道会で見た超サイヤ人レベルは、超1−1レベル。
※悟空たちの超サイヤ人変身を考慮に入れても、プイプイに1人で勝てるかは危惧する。




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