【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】
<プイプイの強さ>
−1−
界王神が悟空たちの超サイヤ人変身を考慮に入れていながら、プイプイやヤコンを警戒していたのは、界王神が最初に認識していた超サイヤ人の戦闘力水準が超1−1レベルだったからと考えました。
よって「フリーザ程度なら一撃で倒せる界王神が警戒するのがプイプイである」
というストーリー内容がそのまま当てはまる強さになります。
詳細:
バビディの宇宙船の界王神の不可思議な思考(1)
しかしここで引っかかる点が出てきます。
それはプイプイは10倍重力で動けることを自慢するくらいの存在であるということです。
プイプイがノーマルベジータに圧倒され、バビディの魔術で惑星ズンに移動した場面。
プイプイ「はあっ はあっ。こ・・・これまでだな!!こ・・・ここの重力は地球の10倍はあるぞ・・・!!オレはこの星で育ったんだーーー!!」
ベジータ「それがどうした・・・。たかが10倍の重力などオレにはなにも感じない・・・」
プイプイ「!! うっ うそだ!!ハッタリなのはわかっているぞ!!」
これを元に考えると、プイプイはギニュー以下でもおかしくないと考えられてきます。
それどころか地球来襲ベジータ以下でもおかしくありません。
しかしそうではないと思う。
10倍重力とはどのようなものなのか。
10倍重力とは、ナッパや界王様が苦にせず動ける環境です。
つまり戦闘力が3000〜4000もあれば苦にせず動けるということです。
それどころかバブルスくんでも苦にしていないことから、おそらくラディッツレベルでも苦にせず生活できるのではないかと思う。
アニメ版の鳥山氏の設定では、非力のツフル人が10倍重力の惑星ベジータで生活していたというものも存在します。
しかしこの見方が当てはまらない場面が存在します。
悟空親子が初めて精神と時の部屋に入った場面。
▽悟飯
「な・・・なにもかもまっ白だ・・・・・・。カ・・・カラダも重いし、あ・・・暑くて息苦しい・・・・・・・・・・・・!」
この時の悟飯は超サイヤ人に覚醒可能なノーマル戦闘力(数百万レベル。基本戦闘力で数十万)に到達しているにも関わらず、10倍重力に体の重さを感じています。
アニメ版では体の重さでヒザをつく描写も見られます。
またトランクスが初めて精神と時の部屋に入った時の
「・・・重力が何倍もある」という反応。
これも悟飯と同様に10倍重力に体の重さを感じたと判断していいように思う。
−2−
なぜナッパや界王様やバブルスくんよりもはるかに強い人造人間編の悟飯やノーマルトランクスが10倍重力の環境に体の重さを感じるのか。
それは重力というのが、単純に一定以上の戦闘力があれば無条件に体が苦しさを感じることなく生活が送れるというものではなく、「慣れ」というのが必要になってくるからではないかと思う。
ナッパや界王様やバブルスくんは10倍重力の星で体の動きにくさを感じることなく生活を送ることができます。
しかしそれと同じくらいの戦闘力でずっと地球で暮らしてきたものが、10倍重力の星に行ったら体の重さ(動きにくさ)を感じることになるのではないかと思う。
生まれて初めて体重が10倍になることを体感すること自体が、戦闘力の大小に関わらず体の重さを感じるということではないかと判断します。
その重力環境で体の動きにくさを感じることなく生活を送るためには「慣れるまでの時間」というのが必要になります。
これは超サイヤ人レベルの戦闘力の者にも共通して当てはまります。
プイプイが自分を圧倒するベジータに対して10倍重力の場所なら勝てると判断した内容。
これはプイプイがギニュー以下ということを意味するものではないと思う。
人造人間編の悟飯(10倍重力未体験)が、10倍重力の星で暮らしていた者とその環境で闘う場合、戦闘力で圧倒1つ分くらい下回る相手だったら不利になるという予測が可能になる内容だと考えます。
これが「プイプイ>フリーザ」と考える理由です。
プイプイがベジータに圧倒され、バビディの魔術で惑星ズンに移動した場面。
▽界王神
「バビディのしわざです・・・!!魔法で部屋を変えてしまった・・・・・・。多分あの戦士にとって有利な場所に・・・!」
これもプイプイがギニュー以下という見立ては不自然で、やはりフリーザ以上という解釈が適しているのではないかと思う。
−3−
戦闘力がいくら高くても10倍重力を初めて体験する時には体が重く感じるとはどういうことか。
これは水中の負荷に共通するところがあるように思う。
たとえフリーザや完全体セルでも、水中でパンチやキックを繰り出したり、走ったりする時には体の動きにくさを感じるのではないかと思う。
それに対して水中が生活の場の生物(魚やタコやイカなど)にとってはそのような感覚はありません。
海賊の海底洞窟にいた大ダコ(悟空のかめはめ波でやられたやつ)が水中で手や足を振り回して敵と闘う場合も、体の動きにくさを感じることはないのではないかと推測します。
水中の負荷とは一定以上の戦闘力があれば無条件に克服できるというものではなく、「慣れ」が必要になると考えられます。
アニメ版のあの世一武道会編では外見が半漁人のような種族で水中戦が得意なアークアというキャラが登場します。
この種族は『ONE PIECE』でいう魚人に近いものではないかと推測しますが、やはり水中でも体の動きにくさを感じることなく闘う事ができるように思う。
『ONE PIECE』の魚人と人間を例に考えてみます。
力関係が互角の魚人Aと人間Bがいたとします。
そして人間Bが魚人と同じように呼吸ができるようにした上で、水中で魚人Aと闘った場合、それでも動きの面で不利になるのではないかと思う。
『DB』の重力も同じことが考えられ、同じ戦闘力20000の戦士でも、生まれた時から10倍重力の星で暮らしている者と、地球と同じ重力の星で暮らしながら初めて10倍重力(体重10倍)を体感した者では、大きな差が出るのではないかと推測します。
−4−
重力を克服する条件として「慣れ」というのを上げました。
しかし「戦闘力の高さ」というのが必要ないわけではありません。
100倍重力を克服するためには、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000)のような高い戦闘力が求められます。
仮にラディッツが100倍重力の場に入ったらつぶれてしまうだけで、これは「慣れ」だけでどうこうなるようなものではありません。
ナッパや地球来襲ベジータでも100倍重力の環境に適応することは不可能です。゜
高い重力の場所で自由に動けるようになるためには、まちがいなく「高い戦闘力」というのが求められます。
これはブウ編でトランクスが150倍重力の特訓中に超サイヤ人に変身したことで楽に動けるようになったことからも伺えるように思う。
重力の中で体の動かしにくさを感じることなく動けるようになる条件とは、
「一定以上の高い戦闘力」と「重力環境への慣れ」の2つと考えられます。
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重力の慣れというのを、100倍重力を例に考えていきます。
100倍重力をクリアした悟空(サイヤ人の限界レベルを超えた戦闘力60000)は、100倍重力の中で体に感じる負荷というのは、かなり低くなっていると思われます。
しかし生まれた時からずっと地球で暮らしていた戦闘力60000の戦士が100倍重力(体重100倍)を初体験したら、体への負荷はかなりのものになるのではないかと思う。
その戦士が100倍重力をクリアした悟空と同じような状態になるためには、100倍重力に慣れるまでの時間が必要になると推測します。
「100倍重力をクリアした悟空(戦闘力60000)が、100倍重力の中で体に感じる負荷 < 生まれた時からずっと地球で暮らしていた戦闘力60000の戦士が100倍重力(体重100倍)を初体験した時の体の負荷」
■高重力の中で、体の動かしにくさを感じることなく動ける条件
・一定以上の高い戦闘力
・重力環境への慣れ
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