【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<戦闘力考察 〜セルゲームからブウ編初期まで(3)〜>

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「ブウ編超2悟空≧セル編逆上超2悟飯>ブウ編超2ベジータ(魔力覚醒前)」
「セル編超1悟空≧セル編超1悟飯>セル編超1ベジータ」

この2つの3者優劣が比例するのは、悟空とベジータのセル編からブウ編までの7年間の成長幅と、悟飯の逆上パワーの飛躍幅が、同じ「2.34666・・・倍」となることで起こる現象です。
これを元に考えられてくることが、もう1つあります。

周囲が認識する精神と時の部屋修業後の悟空と悟飯の優劣とは、修業前の両者のノーマル時の優劣が比例して現われるというものです。
周囲の認識が「悟空>ベジータ・トランクス>悟飯」となるのは、それに基づきます。

また超1−2ベジータが第2セルを圧倒して追いつめていく場面。

▽ベジータ
「あそこにトランクスというヤツがいる・・・。そいつもオレほどではないが近い実力を持っているぞ・・・・・・!」

このベジータが認識している「超1−2ベジータ≧超1−2トランクス」という力関係も、精神と時の部屋に入る前の両者の優劣が比例しているものです。

そうすると周囲の認識できる、悟飯が平和ボケせずに身に付けられる強さというのも、悟空やベジータの成長幅と同じ「2.34666・・・倍」ということになります。
これはセル編の逆上超2悟飯と同じ強さ(ブウ編超2悟空の1割減)ということになります。

「平和ボケなしのブウ編の逆上前超2悟飯(周囲認識)=セル編逆上超2悟飯」

セル編の「超1悟空≧超1悟飯」という力関係が、
ブウ編の「超2悟空≧平和ボケなしの超2悟飯(逆上前)」
という力関係に比例して現われるという見方です。

平和ボケなしのブウ編逆上前超2悟飯(64億)・・・・・7年間の成長比率2.34666・・・倍
作中の平和ボケしたブウ編超2悟飯(40億)・・・・・7年間の成長比率1.46666・・・倍(46.666・・・%増)

このような順当に計算される成長幅を大きく下回ることが、悟飯の「平和ボケ」と言われる要因ではないかと判断します。



−2−

「平和ボケ」とは、「長らく続く平和な年月が、その者をぼけさせてしまった」という意味です。
「平和ボケ」という症状が起こるには「長らく続く平和な年月」というのが、存在しなければなりません。
平和が訪れてから、短期間内に発生する症状ではないということです。

「夏休みボケ」という症状が起こるには「一定の夏休み期間を過ごす」という行動が必要不可欠です。
決して夏休み初日(または2〜3日以内)から発生するものではありません。
それと同じく「平和ボケ」という症状も、平和が訪れてから初日(または数日以内)に発生するものではありません。
セル編以降、平和ボケという症状が現われずに過ごせている期間というのも、それなりに存在するはずです。
それがセル編からブウ編にかけての少量のパワーアップ幅につながっているものと推測します。
原作終了時の悟天とトランクスも、ブウ戦直後から修業をやめていたわけではないと推測するため、ブウ編のころよりは強くなっていると判断していいように思う。



−3−

次に悟飯がセル編からブウ編にかけて修業して強くなれる環境にあったと考えられる要因についてです。
ここで改めて、青年悟飯のライフスタイルをオレンジスターハイスクールに編入した初日から見ていきます。

高校の授業が終了してみんなが帰宅に着こうという時間。
朝の登校で銀行強盗を退治した時に変身した金色の戦士(超サイヤ人)の正体がばれそうになったため、ブルマに相談しようとカプセルコーポレーションに向かいます。

そして正体がばれないための新アイテムの制作をブルマに頼む時のやりとり。

ブルマ「悪人をだまって見逃せないなんていかにも悟飯くんらしいわね。いいわよ。作ってあげるわ。2時間くらい待ってて」
悟飯「すいません。どうもありがとうございます。あの・・・トランクスくんはどこですか?ジッと待ってるのも退屈ですから・・・」

グレートサイヤマンのスーツが完成するまでの2時間を悟飯はトランクスと遊んで過ごしています。
そしてサタンシティに戻って暴走車の2人組を反省させます。

そして翌日にグレートサイヤマンが犯人を退治してグレートサイヤマンのポーズを決めた時の発言。
「バッチリ決まった!!ゆうべ2時間も練習したもんね」

家に帰ってからもグレートサイヤマンポーズを2時間も練習していたとのことです。

これは朝の登校時にチチが
「兄ちゃん嬉しそうだなー。昨日から何回も変身してよ」
と言っていたものに該当するものではないかと思う。

とても勉強に忙しくて修業をするヒマもないような生活とは思えません。

このカブセルコーポレーションで2時間ほどトランクスと遊び、家に帰ってからもグレートサイヤマンポーズの練習に2時間も費やしていたという過ごし方。
このような生活が勉強に勤しむ生活習慣とは関係のない「平和ボケ」と言われる原因ではないかと思う。

このような生活なら修業に時間を割こうと思えばいくらでもできるのではないかと思う。
4時間というとおよそ学校の運動部の部活の練習時間くらいです。

カプセルコーポレーションの廊下でベジータとすれ違った場面。

▽ベジータ
「体がなまっているぞ。いくら平和だからといっても訓練はしておけ」

これもそういう意味ではないかと思います。


他作品から例を上げます。

『スラムダンク』の赤木や木暮。
『アイシールド21』の幸光
『キャプテン翼』の三杉淳
『テニスの王子様』の手塚や乾

彼らは勉強と運動の両方に熱心に取り組んでいるタイプです。
これは「文武両道」というものです。

悟飯も彼らと同じように、修業と勉強を両立させることは普通にできるはずです。
決して「真面目に勉強をする生活=平和ボケ」ではありません。



−4−

悟飯がセル編以降も修業して強くなれる状況にあったと考えられるもう1つの理由にチチの性格の変化というのが上げられます。
ブウ編のチチとは、セル編以前に見られたバリバリの教育ママではありません。
チチが悟天にのんびりと遊ばせながら、なおかつ組手の修業も行うようになっていたのは、チチの性格が変化しているものと見ていいように思う。

打倒人造人間に向けての3年間の修業に悟飯が参加することをしぶしぶ承諾した場面。

▽チチ
「・・・だけんど3年たったらぜってえ拳法やめさすからな・・・!」

ここから、チチは悟飯が拳法をやることを快く思わず、闘いが終わったらやめさせるつもりでいることが伺えます。
もしチチがセル編以降も、人造人間出現の3年前と同じく、悟飯に拳法をやめさせる考えを持っていたら、悟飯が修業をすることは難しかったかもしれません。
しかしそのかわりに悟天に対して、自ら積極的に修業を行うという行動も起こらなかったように思う。

チチが悟天に対してはそれほど勉強もさせずに自由に遊ばせ、時には拳法の修業も行いながら、悟飯に対してはこれまで通りバリバリの教育ママ人格で勉強をやらせようとするというのは不自然です。
ブウ編のおっとりした性格のチチは、セル編以前のバリバリ教育ママのころとは、性格が変化したといえるものではないかと思います。
それが悟飯が、セル編以降も修業をして強くなれる環境につながったものと考えられます。




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