【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

■戦闘力一覧(映画「神と神」との矛盾点について)

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現在の考える戦闘力一覧は、ブウ編ノーマル悟空はフリーザをかなり上回るというものです。
GTで悟空がノーマルor超1でブウ以上のリルド将軍と激闘を繰り広げたり、後に地獄で以前よりもパワーアップしたセル&フリーザをノーマルで圧倒する内容に反映されているものではないかと考えるものです。

そこで触れておきたいのが、映画「神と神」で描かれた悟空のノーマル戦闘力レベルについてです。

悟空が界王星で修業しているところへ、ビルズとウイスがやってきて対面する場面。
(悟空はノーマル姿)。

ビルズ「このウイスから聞いたんだけど・・・。キミがフリーザを倒したの?」
悟空「フリーザ? あ、ああ・・・。確かにオラが倒した・・・です」
ビルズ「今のキミには倒せそうもないけど・・・。変異してパワーアップするらしいね。超サイヤ人ってのに」
界王様「左様でございます。よく御存知で」

この映画(ブウ編から数年後)の悟空は、ノーマルではフリーザ以下で、超サイヤ人に変身してフリーザを倒せる戦闘領域に突入するような感じで描かれています。
これは以前の戦闘力考察方式の、悟空のノーマル戦闘力はフリーザ編とブウ編で大きな変化はない(広く見ても2倍以内)に近い感じでとらえられるものではないかと思う。
しかしこれは映画世界の解釈が「フリーザ>ヤコン>界王神」になることを意味するもので、原作の世界観が反映されているとは言い難いものがあるように思う。
逆にGTの悟空がノーマルor超1でブウ以上のリルド将軍と激闘を繰り広げる内容は「ヤコン>界王神>フリーザ」という解釈につながり、原作の世界観が反映されているものではないかと考えます。



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映画「神と神」は鳥山先生がシナリオやキャラクターデザインを担当している作品です。
それに対してGTは、鳥山先生はほぼ非関与のもの。
その上で、映画「神と神」の内容(「フリーザ>ブウ編ノーマル悟空」)が原作と食い違っていると判断するのには、2つのポイントがあります。

1つ目が作者のミスがあってもおかしくないと考えられる背景。

●映画パンフレットの作者コメント

「なにしろDBを描いていたのはずいぶん昔のことですから、思い出す作業から始めなくてはいけません。まったくといってもいいほど見ることもない自分のコミックスを引っ張り出してパラパラと読んでいると、歳はとってもさすが原作者だけあって、すぐに当時の感覚を取り戻すことができました。」

●DBZ「神と神」オフィシャルムービーズガイドの作者インタビュー

「最初、シナリオの監修をする際に、キャラクターたちがどんな性格だったのか思い出せないことがあって苦労しました。でもいったん思い出してしまえば、キャラ付けはすでにできあがっているものでしたから、ずいぶん楽になりましたね。」

作者にとって「神と神」のストーリーとは、ほとんど忘れていた内容を思い出す作業として、コミックスをパラパラと読み直したり、キャラクターの性格を思い出すのに苦労したりといったものです。
そこから考えると、作者のミスがあってもおかしくないと思うところもあります。

映画「神と神」は原作やアニメの終了から15年以上の年月が経過してから作られています。
それに対してGTのストーリーはアニメスタッフが考えたものですが、リアルタイムで描かれたブウ編までの物語にそのまま続く形でGTに突入しているので、原作の感覚がよりしみついた中で描かれたというケースも考えられます。



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原作の解釈は「ブウ編ノーマル悟空>フリーザ」(「ヤコン>フリーザ」)ではないかと考える理由として、重要になるのが次のポイントです。
映画「神と神」は、鳥山先生がシナリオを担当した作品です。
しかしもう1つ、鳥山先生がシナリオを担当したアニメ作品があります。

それが2008年にジャンプスーパーアニメツアーで上映された
「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」。

これはブウ編から2年後で、ベジータの弟のターブルが登場する物語です。
映画「神と神」で、ベジータの弟の存在をほのめかすブルマのセリフがありましたが、そのターブル(ベジータの弟)が登場するのが、この「オッス!帰ってきた〜」となります。
この作品のシナリオが鳥山先生であることを示す内容を上げていきます。

●アニメコミックス「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」の1頁目

「2008年のジャンプスーパーアニメツアーで上映されたオリジナルアニメをアニメコミックスで完全再現!!鳥山明先生がシナリオ原案を書き下ろした特別編を見逃すな!!

●Vジャンプの小冊子で、このアニメストーリーをオオイシナホ先生(現在最強ジャンプで「ドラゴンボールSD」を連載中)がマンガにして描いたもの。
(前編の小冊子の1頁目)

「ブウ編の少し後の世界に起きた、とある出来事を鳥山明先生自らがシナリオ・キャラクターデザインを手がけた特別編!!このアニメを元に、新進気鋭の漫画家・オオイシナホ先生が熱筆!!」

このジャンプスーパーアニメツアーの「オッス!帰ってきた〜」は、鳥山先生がシナリオ・キャラクターデザインを担当したものということで、映画「神と神」に共通します。
ベジータの弟のターブルが登場する物語も、作者ならではのものといえるのではないかと思う。



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その上で見ていきたいのが、以下の場面です。

ベジータの弟(ターブル)の星が、フリーザ軍の残党のアボ&カドという2人の兄弟に荒らされ、ターブルが助けを求めて兄のベジータのいる地球へと向かい、悟空たちがパーティーで集まっていたところへやってくる。
その少し後にアボ&カドが、ターブルを追って悟空たちの前に現われる。
そして悟空たちが全員で2人組を倒しにいってはいじめになってしまうということで、悟天&トランクスが対戦相手として選ばれ、闘いが始まろうとする場面。

ベジータ「ターブル。ヤツらはフリーザの配下じゃないのか?」
ターブル「残党です。運よく別の星に派遣されていたんです。今はフリーザに取って変わったつもりで・・・・・・」
ベジータ「派遣?思い出した。当時はギニュー特戦隊と肩を並べていたヤツらだ!」
ターブル「今ではさらにパワーアップしてフリーザに匹敵するほどの強さです」
悟空「なーんだ・・・。フリーザか・・・。今となっちゃたいした敵でもねえな。悟天たちでちょうどよかったぞ」

この後に「ノーマル悟天vsアボ」「ノーマルトランクスvsカド」の1対1同士のバトルが始まり、激しい攻防が繰り広げられます。
(若干、悟天&トランクスが優位というくらい)。

そしてアボ&カドが各自3体に分裂する技(合計6体)を繰り出し、ノーマルの悟天&トランクスは苦戦。
(この技は1体が本物で残り2体がニセ者。ニセ者を攻撃すると消えるが、ニセ者も本物と同様に攻撃を繰り出して当ててくるため、残像拳とは性質が異なる)
そこで悟飯が声で本物を指示し、ノーマル悟天&トランクスが攻略していくという展開に続いていきます。
(この後は、アボ&カドが合体して強力な強さを得て、最終決戦の佳境へと突入していく)

アボ&カドがフリーザに匹敵する強さだと聞いた時の、
「なーんだ・・・。フリーザか・・・。今となっちゃたいした敵でもねえな。悟天たちでちょうどよかったぞ」
という悟空の反応。

これは自らが闘った100%フリーザレベルで考えていいものではないかと思う。
そしてそのアボ&カドをやや上回るのが、ノーマルの悟天&トランクス。
ここから「ノーマル悟天&ノーマルトランクス≧アボ&カド」と判断できます。

そしてノーマル悟空の強さは、ノーマル悟天やノーマルトランクスの強さをかなり上回ります。
よって「ノーマル悟空>100%フリーザ」と考えられるように思う。

今からこの作品を見る方法としては、映画「神と神」のDVD(またはブルーレイ)の特別版のボーナスディスクに収録されています。
(ちなみに自分は、数年前にジャンプでこの作品のDVDを期間限定で通信販売していた時に購入しました)。
またアニメコミックスが出版されているので、ネットの通販か書店で注文して購入することもできます。



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同じ、鳥山先生がシナリオ原案やキャラクターデザインを担当したアニメストーリーでも、
「フリーザ>ブウ編ノーマル悟空」という見方につながるタイプと、
「ブウ編ノーマル悟空>フリーザ」という見方につながるタイプの2種類が存在します。

そうするとどちらかが原作のストーリーが反映されているものということになります。
そしてそれが「ブウ編ノーマル悟空>フリーザ」という見方につながる、2008年ジャンプスーパーアニメツアー「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」になるのではないかと考えました。
これはGTの悟空がノーマルor超1でブウ以上のリルド将軍と激闘を繰り広げるという物語の流れにつながる方向性と考えるものでもあります。



■ドラゴンボールGT

・悟空がノーマルでフリーザ以上。
(悟空がノーマルor超1でブウ以上のリルド将軍と激闘を繰り広げ、後に地獄で以前よりもパワーアップしたセル&フリーザをノーマルで圧倒する)
※GT悟空のブウ以上の基準が、ノーマルなのか超1なのかは、後の考察まで保留。
・原作の「ヤコン>界王神>フリーザ」と推測する世界観に基く。

■08年ジャンプスーパーアニメツアー「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」
※鳥山先生がシナリオ・キャラクターデザインを担当(ブウ編から2年後の物語)

・悟空がノーマルでフリーザ以上。
(フリーザに匹敵するアボ&カドが、ノーマルの悟天&トランクスのちょうどいい対戦相手として描かれる)
・原作の「ヤコン>界王神>フリーザ」と推測する世界観に基く。

■映画「神と神」
※鳥山先生がシナリオ・キャラクターデザインを担当(ブウ編から数年後の物語)

・悟空がノーマルでフリーザ以下(超サイヤ人に変身して、フリーザを倒せる戦闘領域に突入する)
・「フリーザ>ヤコン>界王神」という解釈に発展していく世界観。




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よく超サイヤ人4と超サイヤ人ゴッドは、どちらが強いのかという議題が上がります。
確かに飛躍率のみで比較すれば、どちらが上か判断が難しい切迫したものではないかと推測します。
しかし超4悟空はノーマルor超1でブウ以上なのに対し、超ゴッド悟空はノーマルでフリーザ以下。
両者の戦闘力格差は、歴然ではないかと思います。

「超4悟空>>>>>>超ゴッド悟空」

仮にGT悟空(ノーマルor超1でブウ以上)が、超サイヤ人ゴッドに覚醒した場合、超4とどちらが強いのか判断に迷うような戦闘力水準になると思う。
また仮にジャンプスーパーアニメツアー「オッス!帰ってきた〜」で悟空が超サイヤ人ゴッドに覚醒したとした場合、映画「神と神」の超ゴッド悟空を大きく上回る戦闘力で計算されることになります。



『ジャンプスーパーアニメツアー「オッス!帰ってきた〜」の超ゴッド悟空(仮)>>>>>映画「神と神」の超ゴッド悟空』

※前者は「ブウ編ノーマル悟空>フリーザ」と解釈されるものであるのに対し、後者は「フリーザ>ブウ編ノーマル悟空」と解釈されるため。




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現在の戦闘力一覧やここからの戦闘力関係の内容は、
「ヤコン≧ブウ編ノーマル悟空>界王神>フリーザ」
という方向性のものになります。
そしてこれは映画「神と神」には当てはまりませんが、同じく鳥山先生がシナリオやキャラクターデザインを手がけたジャンプスーパーアニメツアー「オッス!帰ってきた〜」には当てはまるものとなります。

また鳥山先生が原作の内容をかなり忘れていたという点を踏まえると、2008年の「オッス!帰ってきた〜」のシナリオ制作の時には覚えていたことが、2013年の映画「神と神」のシナリオ制作の時には忘れていたというケースもあるかもしれません。


※※※

超サイヤ人のノーマル戦闘力に関しての考察は、界王神の強さの考察を踏まえた上で、こちらの方でもう少し細かくやっています。

界王神の強さ

ブウ編のサイヤ人戦士のノーマル戦闘力




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