【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<第3の戦闘力加速成長>

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クリリン&悟飯の最長老パワーアップと完全体セルのフルパワー引き出しは、いずれも実戦を通じた戦闘力加速成長によって上限値に到達するものです。
これと同じ、戦闘力加速成長によるパワーアップではないかと推測されるものが、他にも存在します。
それがフリーザ編でベジータが超サイヤ人にどんどんと近づいていく時の状態。

ベジータがジースを追いつめていく場面。

▽ベジータ
「そうさ・・・・・・。このオレはサイヤ人の限界を超えてまだまだ強さを増している・・・。実はオレも今、気が付いたんだ・・・。このパワーを伸びはただの天才というだけじゃねえってことをな・・・。
つまりだ・・・・・・・・・。このオレもドンドンと近づいているわけだ・・・。超サイヤ人にな!」

このベジータの「超サイヤ人にドンドンと近づいている」という状況」
これはクリリンと悟飯の戦闘力加速成長を示す
「こいつらの戦闘力はどんどんと上がっている」
と同じ意味合いで解釈していいものではないかと考えました。

「どんどん」とはなにか。

【国語辞典より】

■どんどん
物事がとどこおらず盛んにはかどる様子。



「どんどん」とは、止まらずにその状況が起こり続けていることを示すものです。
よってクリリン&悟飯の「戦闘力がどんどんと上がっている」とは、最長老に力を引き出してもらった直後だけでなく、それ以降も戦闘力が上がり続けている状態という意味のものになります。
同じく「超サイヤ人にどんどんと近づいている」というのも、超サイヤ人(実際は本人が超サイヤ人と認識する超サイヤ人覚醒可能なノーマル戦闘力)に向かって戦闘力が上がり続けていると解釈していいものなのではないかと思う。

そうするとベジータが超サイヤ人にどんどんと近づいている状態とは、戦闘力加速成長ということになります。

ここで改めてクリリンと悟飯の戦闘力加速成長を示す場面を見ていきます。

▽ベジータ
「さすがのフリーザも気付いてはいなかったようだな・・・・・・・・・。
こいつらの戦闘力はどんどんと上がっている・・・。特にチビの方は自分でもよく分かっていないほどの底力を秘めている・・・。
そしてこのオレはキサマの恐れていた超サイヤ人になりつつある・・・!!」

これはベジータの超サイヤ人にどんどんと近づいている状態というのが、クリリン&悟飯と同じ状態(戦闘力加速成長)によるものと解釈していいものではないかと思う。

そうするとベジータは死に掛けパワーアップなしでも、デンデの治療で復活した時の強さ(推定250万)に到達していたということになります。

それを示すのが、悟空をメディカルマシンに入れて治療を開始させた場面。

▽ベジータ
「(きさまらはフリーザを倒した後でゆっくり料理してやるさ!その時にはまちがいなくこのオレは超サイヤ人になっているはずだ!)」

ベジータがこの時点で死に掛けパワーアップを計算に入れているということはあり得ません。
つまり死に掛けパワーアップなしで、フリーザ戦後には超サイヤ人になれると考えているということになります。
よって実戦を通じた戦闘力加速成長の中で超サイヤ人にたどりつけると考えているという見方が適切ではないかと思う。

そうすると第1フリーザと互角の組み合いを続けていた最中も、戦闘力が上昇を続けていたと考えられてきます。

また当時のジャンプポスターで、フリーザ戦開始時のベジータの戦闘力が25万という、作者の書き下ろしではないか(?)と思われるものが存在しました。
これに基づいた場合、フリーザ戦開始時点の戦闘力は25万で、第1フリーザとの組み合い中の戦闘力加速成長の中で40万台くらいになっていたという見方もありかもしれません。



−2−

ベジータは戦闘力加速成長だけで、第3フリーザを上回るほどの戦闘力(推定250万)を得られるだけの状態にあります。
ではなぜその強さを得るために、クリリンに半殺しにされるという意図的な死に掛けパワーアップという手段を選んだのか。
それは実戦を通じた戦闘力加速成長とは、それに適したそれなりにいい勝負になるバトルが必要で、圧倒的な力の差でたちまちボロボロにされてしまうようなバトルの中ではうまく機能しないからではないかと思う。

例えば「ベジータvsキュイ」のように瞬殺されてしまうバトル内容だと、戦闘力が相手に追いつく前に死んでしまうのではないかと思います。

具体例として「悟飯vsリクーム」戦が上げられます。
最長老パワーアップをした悟飯も、戦闘力加速成長を含めれば、その強さはリクームを上回るほどの強さになるのではないかと推測されます。
(逆上パワーを発揮して第2フリーザを打ちのめすほどの戦闘力になるなら、逆上前でもかなりの戦闘力になるのではないかと推測するため)。
しかしリクーム戦では、圧倒的な力の差であったために、戦闘力が相手に追いつく前にボロボロにされて敗れ去りました。

戦闘力加速成長に適したバトルとは、ベジータが第1フリーザと互角に組み合ったり、クリリンがギニュー(悟空体)を相手にそれなりの勝負を繰り広げたような、ある程度の競った闘い内容ではないかと思う。
「悟空vs完全体セル」も激闘といえる内容でした。

仮にベジータが戦闘力加速成長を目論んで、第2フリーザに闘いを挑んだとしても「悟飯vsリクーム」戦のように、戦闘力が相手に追いつく前にボロボロにされてしまうのではないかと思う。
それがベジータが意図的にクリリンに半殺しにされてから、デンデの治療による復活パワーアップで超サイヤ人(本人が超サイヤ人と認識する超サイヤ人覚醒可能なノーマル戦闘力)に到達する方法を選ばざるを得なかった理由ではないかと考えます。



−3−

この見方によって、ベジータの死に掛けパワーアップが途中から凄まじいことになっていたことも説明がつきます。
最初のころは「19000級→24000→30000弱」という圧倒1つ分くらいのパワーアップぺースでした。
それが悟空の仙豆による死に掛けパワーアップで第1フリーザと互角に組み合うほどの強さを見せ付けます。
さらにその次のデンデの治療による死に掛けパワーアップで第3フリーザを上回る戦闘力(推定250万。超サイヤ人に覚醒可能なノーマル戦闘力)を身につけました。
このような不自然とも思えるほどの急激なパワーアップも、超サイヤ人にどんどんと近づいていく戦闘力加速成長状態の中で起こったものだからと考えると、妥当なものになるのではないかと思う。



戦闘力加速成長によるパワーアップケース

・悟飯&クリリンの最長老パワーアップ
・超サイヤ人にどんどんと近づいていくベジータ
・完全体セルのフルパワー引き出し



続き:第3の戦闘力加速成長(2)



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