【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<第3の戦闘力加速成長(2)>

−1−

ベジータの戦闘力加速成長(超サイヤ人にどんどんと近づいていく)が、始まったポイントについて考えていきます。
仙豆で復活したベジータの描かれ方には、2種類あると考えました。

1つ目が初期の描写で、特戦隊中堅メンバーを倒せる強さはあるものの、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000)に大きな劣等感を抱いているものです。
2つ目が、サイヤ人の限界レベルを超えて超サイヤ人にどんどんと近づいている自信を深め、悟空に対する劣等感もなくなっているベジータ。
ジースを瞬殺して、後に第1フリーザと互角に組み合うほどの強さを見せるものです。

仙豆で復活したばかりのころのベジータを見ていきます。

悟空がリクームを一撃で倒したのを見て驚愕する場面。

▽ベジータ
「サ・・・サイヤ人の戦闘レベルを明らかに、こ・・・超えている・・・・・・・・・。ち・・・地球で闘った あ・・・あいつとはまるで別人だ・・・・・・・・・。(中略)
で・・・伝説は本当だったのか・・・・・・・・・!? 超サイヤ人なのか・・・!?」

次にギニュー隊長がジースに連れられて、悟空たちの前に現われる場面。

ベジータ「ん!? ふたつの戦闘力がこっちに・・・。おいでなすったな!おまえの逃がしたジースがギニュー隊長を連れてきたぞ・・・!今度はいくらおまえでも一筋縄でいく相手じゃないぞ」
クリリン「あ・・・あいつか・・・!!たしかにやばいぞ。ご・・・悟空・・・!!」

―――中略―――

[ギニューとジースが、悟空たちの前に降り立つ]

ジース「さっきはよくもなめたマネをしてくれたな!ギニュー隊長自らがきさまに制裁を加えてくださるぞ・・・・・・!」

クリリン「き・・・きやがったぜ・・・。ど・・・どうだ悟空。こ・・・今度も勝てそうか・・・・・・!?」
悟空「やってみなくちゃわからねえよ。さすがに今度のヤツは桁違いの強さみてえだからな・・・」

ギニュー「なるほどあいつか・・・・・・・・・。戦闘力は約5000・・・・・・・・・」
ジース「そうなんですよ。たったの5000で・・・・・・。妙でしょ!?」
ギニュー「おろかものめ・・・!
スカウターの数値だけを見ているからそういうマヌケな目にあうんだ。あいつはおそらく瞬間的に戦闘力を大幅に上げたにちがいない。そういうタイプだ・・・」
「オレの見立てではあいつの実力は戦闘力60000ほどと見た・・・」
ジース「ろく・・・60000!?ヤ・・・ヤツはサイヤ人なんですよ!!60000なんてサイヤ人は聞いたことが・・・・・・・・・!!」
ギニュー「ありえんことではない。我々と同じく突然変異で生まれた超天才戦士なんだろう・・・。
こいつはかつてないほどのおもしろい闘いになりそうだ・・・。このギニュー様の真の力を見せる時がまさかやってくるとは思わなかったぞ」

―――中略―――

悟空「ベジータ。おめえはもうひとりのヤツを倒してくれ。死にかけて全快してから力がグンと増えたはずだ。これで勝てない相手ではなくなった・・・」
ベジータ「ち・・・。知ってやがったか・・・・・・」

ここから、仙豆で復活した直後のベジータは、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000/突然変異で生まれた超天才戦士)の引き立て役でありながら、ジースは倒せる強さだと判断できます。

悟空がリクームとの戦闘で「リクーム・マッハ・アタック」をかわして、遠くで見ていたジースとバータの背後に超スピードで移動したのを、ベジータだけが見えていた場面。

▽クリリン
「(ベ・・・ベジータだけは悟空のいる位置をつかんでいたみたいだ・・・。い・・・いまの動きが見えたのか・・・・・・!?)」

ここからも、それが伺えます。

リクームの戦闘力は、ベジータ(30000弱)の強力連続エネルギー波がまともに炸裂しても小ダメージで
あることから、その5割増。
悟空(60000)に瞬殺される点も踏まえて「45000」と判断できます。
ジースとバータも同様です。

そして超サイヤ人に覚醒可能な最低ノーマル戦闘力の「250万」とは、サイヤ人の限界レベル超えの初期値の50倍となるものではないかと考えました。
そうするとサイヤ人の限界レベルは「50000未満(49999.9999・・・)」となります。
これは特戦隊中堅メンバーの約1割増で、悟空(60000)の圧倒1つ分下となる戦闘力数値。
仙豆で復活した直後のベジータに当てはめると、ピッタリくるものでもあります。

仙豆で復活した直後のベジータは、サイヤ人の限界レベルにぶつかった歴代の天才戦士と同格で、特戦隊中堅メンバー(45000)の約1割増の「約50000」と推測されます。



−2−

仙豆で復活した直後のベジータは、特戦隊中堅メンバーを倒せる強さはあるものの、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000)の引き立て役のような存在として描かれているものです。
ベジータとジースの差も、この時点では1割優劣(「ベジータvsドドリア」「ベジータvs変身前ザーボン」「悟天vsトランクス」のような勝敗が予測できる最小幅)くらいのものです。

ではベジータの戦闘力がサイヤ人の限界レベルの50000級から、ジースを瞬殺できる強さ(60000/サイヤ人の限界レベルを超えている)に引き上がったのはいつか。
これは戦闘力加速成長の性質から、仙豆で復活してから初めてのバトルとなるジース戦からではないかと思う。

フリーザの宇宙船でのジースとの戦闘以前のベジータというのは、まだ自らが超サイヤ人にどんどんと近づいているという自信に満ちているものではありません。

ギニュー悟空がジースとフリーザの宇宙船にやってきてクリリンと会話しているのを、ベジータが宇宙船の陰に隠れながら不安そうに見ている場面。
(24巻・168頁・5コマ目の沈黙のコマ)

ギニューが悟空の体を奪ったことを明かした時の、
「(と・・・とりかえただと・・・・・・!?)」という反応。
(24巻・171頁・6コマ目)

ギニュー悟空がクリリンと悟飯に飛びかかって、肉弾攻撃で押していく場面。
(悟空ギニューが到着する直前)

▽ベジータ
「(カラダが入れ替わったにせよ、催眠術にかかったにせよ、カカロットの強さに変わりはないはず・・・・・・。ますますやっかいになってきやがったぜ・・・)」


この時のベジータは、まだ仙豆で復活した直後と同じく、サイヤ人の限界レベル内の強さ(超サイヤ人にどんどんと近づいているという自信もまだない)として描かれていると見ていいのではないかと思う。

そしてジース戦の最中。

▽ベジータ
「そうさ・・・・・・。このオレはサイヤ人の限界を超えてまだまだ強さを増している・・・。実はオレも今、気が付いたんだ・・・。このパワーの伸びはただの天才というだけじゃねえってことをな・・・。
つまりだ・・・・・・・・・。このオレもドンドンと近づいているわけだ・・・。超サイヤ人にな!」

これは超サイヤ人にどんどんと近づいていく戦闘力加速成長による戦闘力の引き上がりをたった今実感したと解釈していいものではないかと思う。



−3−

クリリン&悟飯の最長老パワーアップは、力を引き出してもらった直後(=グルド戦開始時)は10000強くらいで、その後の実戦を通じた戦闘力加速成長で、さらに戦闘力を引き上げていくというものでした。
そしてベジータの超サイヤ人にどんどんと近づいていく状態というのも、仙豆で復活した直後はサイヤ人の限界レベルの50000未満で、その後の実戦を通じた戦闘力加速成長でさらに戦闘力を引き上げていったものだと考えられます。




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