【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<悟飯の勉強>

−1−

青年悟飯が少年の時よりも弱くなっていると考える第1の理由に、セル編以降の悟飯は勉強に忙しくて修業をしているヒマなどないのではないかというのがあります。
しかしそうではないと思う。

悟飯がオレンジスターハイスクールに編入した初日のライフスタイルを見ていきたいと思います。
高校の授業が終了してみんなが帰宅に着こうという時間。
朝の登校で銀行強盗を退治した時に変身した金色の戦士(超サイヤ人)の正体がばれそうになったため、ブルマに相談しようとカプセルコーポレーションに向かいます。

そして正体がばれないための新アイテムの制作をブルマに頼む時のやりとり。

ブルマ「悪人をだまって見逃せないなんていかにも悟飯くんらしいわね。いいわよ。作ってあげるわ。2時間くらい待ってて」
悟飯「すいません。どうもありがとうございます。あの・・・トランクスくんはどこですか?ジッと待ってるのも退屈ですから・・・」

グレートサイヤマンのスーツが完成するまでの2時間を悟飯はトランクスと遊んで過ごしています。
そしてサタンシティに戻って暴走車の2人組を反省させます。

そして翌日にグレートサイヤマンが犯人を退治してグレートサイヤマンのポーズを決めた時の発言。
「バッチリ決まった!!ゆうべ2時間も練習したもんね」

悟飯は家に帰ってからもグレートサイヤマンポーズを2時間も練習していたとのことです。

これは朝の登校時にチチが「兄ちゃん嬉しそうだなー。昨日から何回も変身してよ」
と言っていたものに該当するものではないかと思う。

とても勉強に忙しくて修業をするヒマもないような生活とは思えません。

このカブセルコーポレーションで2時間ほどトランクスと遊び、家に帰ってからもグレートサイヤマンポーズの練習に2時間も費やしていたという過ごし方。
このような生活が勉強に勤しむ生活習慣とは関係のない「平和ボケ」と言われる原因ではないかと考えられます。


このような生活なら修業に時間を割こうと思えばいくらでもできるのではないかと思う。
4時間というとおよそ学校の運動部の部活の練習時間くらいです。

カプセルコーポレーションの廊下でベジータとすれ違った場面。

▽ベジータ
「体がなまっているぞ。いくら平和だからといっても訓練はしておけ」

これもそのような意味ではないかと思います。

またあるTV番組でも、高校生のボクサーが部活で3時間、ジムで2時間練習しているというケースが紹介され、それは標準的な練習量よりもかなりハードなものという言われ方をしていました。
よって悟飯がハイスクール初日の4時間(トランクスとの遊びやグレートサイヤマンポーズの練習に費やした時間)を修業に回していれば、それは十分な修業量といえるものになります。



−2−

セル編以降の悟飯は勉強に忙しいから修業して強くなることなどあり得ないという考え方を覆すものがもう1つあります。

それが映画「危険なふたり〜」の青年悟飯の強さ。

ブロリー(通常超サイヤ人形態)と闘っている場面。

▽悟飯
「(相変わらずバケモノだ!ボクだってあの時より相当パワーアップしているはずなのに・・・)」

ここから、映画の悟飯は少年の時よりも強くなっていると考えられます。

ではこの映画の悟飯は真面目に勉強をやらなかったのと引き換えにパワーアップできたというものだったのか。
さらにいうと学力の面では「原作の悟飯>映画の悟飯」となるのか。

決してそのようなことはなく、この映画の悟飯も原作の悟飯も学力はそれほど変わらないものと考えていいように思う。

つまり「真面目に勉強をする」というのと「少年の時よりも強くなる」というのは、普通に両立して考えられるのではないかということです。

仮にこの映画の悟飯が平和ボケせず、原作の悟飯は平和ボケしていたという見方をした場合でも、それはパワーアップ幅の大小という形で現われるものだと考えます。


 映画「危険なふたり〜」の青年悟飯/少年の時よりも強くなっている。

 原作の青年悟飯/少年の時よりも強くなっている。




−3−

他作品から例を上げます。
『スラムダンク』の赤木剛憲(ゴリ)はキャプテンとして全国制覇に燃え、チーム一丸となって練習を積んでいきながら、なおかつ勉強でもトップレベルの成績を残しています。
副キャプテンの木暮も同様です。

『アイシールド21』の雪光も部活で熱心に練習しながら、バリバリの教育ママの期待に応えられるだけの学業成績トップを維持しています。

『テニスの王子様』の手塚や乾。
『キャプテン翼』の三杉淳。
彼らも熱心に部活の練習に取り組みながら、学業もきっちりこなしてトップレベルの成績を残しています。

このように勉強をしっかりこなして高い学力を維持しながら、運動も真面目に取り組むといったことはいくらでも可能ではないかと思う。


現実でも東大や早稲田や慶応といった一流の大学に通って真面目に勉強していきながら、運動部系の部活で一生懸命練習している人はたくさんいます。
(早稲田大学出身で現日本ハムの斎藤祐樹など)。
これらは「文武両道」という推奨される行動となっているものです。

映画「危険な2人〜」の悟飯(勉強と修業を両立させていた生活スタイル)は、これに相当するものと考えられます。

スラムダンクの赤木や木暮。
アイシールド21の幸光。
キャプテン翼の三杉。
テニスの王子様の手塚や乾。
など、勉強と運動の両方に熱心に取り組んでいるタイプはこれに該当します。

決して「真面目に勉強する生活習慣=平和ボケ」ではないと思う。




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