【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<完全体セルのフルパワーの性質>

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完全体セルのフルパワーの性質について考えていきます。
それにあたって最初に考えたいのが、第2セルの本気です。
これはサイヤ人戦の悟空の「5000→8000」やナメック人若者の「1000→3000」と同じく、戦闘力を自然値よりも低く引き下げていたところから元に戻すという性質のものです。
セルが完全体に変身した直後のウォーミングアップ時(超1−2ベジータよりもやや劣る)や、超1−2ベジータを倒した時の「少しだけ本気」も、自然値よりも低く抑えている状態と解釈できるものです。

また第2フリーザが逆上悟飯にうちのめされて戦闘力を引き上げる場面や、ピッコロ(重装備着用)にうちのめされてさらに戦闘力を引き上げる場面。
フリーザ戦ノーマル悟空のウォーミングアップから本気。
セル戦悟空の戦闘序盤の準備運動からフルパワーを開放する場面。
これらも戦闘力を自然値よりも低く抑えていた状態から、元に戻すという動作によるものです。

では完全体セルがフルパワーを引き出す前の悟空戦の状態とは、戦闘力を自然値よりも低く引き下げていた状態だったのか。
決してそうではなく、悟空戦の完全体セルも、本気を出していたと解釈されるものではないかと考えます。



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完全体セルがトランクスに勝利し、セルゲームの開催を告げた場面。

▽セル
「武道大会の目的は、強さの確認と全世界を恐怖におとしいれること・・・。それにわたしの強さをさらに引き出すための練習になる・・・

この「強さの確認」と「わたしの強さをさらに引き出すための練習になる」という言葉。
これが完全体セルの強さを考える上での、重要なキーワードとなります。

「強さの確認」とはなにか。
これは単純に、ベジータ&トランクス戦では発揮することのなかった自らの本気の強さ(上限戦闘力)を確認するといった意味合いのものではないかと思います。

では「わたしの強さをさらに引き出すための練習になる」とはなにか。
これはセルにとってのセルゲームの実戦が、完全体に変身した時点で身につけている本気(上限戦闘力)のさらに上の力を引き出すきっかけとなるといった意味合いのものではないかと思います。


セルのセルゲームの実戦を通じて引き出される力とはなにか。
まず死に掛けパワーアップによる超2覚醒というのは、明らかに予想外の出来事なので対象から外れます。
(復活してきた時の「正直いって再生できることを計算したわけじゃない・・・。運がよかったのだ・・・」より)。

そこで出たきた考え方が、復活前セルが超2悟飯戦で見せたフルパワーというのが、セルゲームの実戦を通じて引き出された力だったのではないかというものです。

復活前セルの全力のかめはめ波を超2悟飯がかめはめ波で撃ち返し、セルが左腕や両足や羽など、体の複数箇所を消し飛ばされてボロボロになっている場面。

▽悟空
「悟飯 なにをしている。とどめだ!!!すぐにとどめを刺せ!!!」
「悟飯っ!!とどめを刺せるのはおまえだけだ。早くやれ!!これ以上あいつを追いつめるな!!なにをするかわからんぞ!!」

これらの反応から、フルパワー完全体セルとは、もはや悟空ではどうこうできる存在ではなくなっていると考えられます。
しかしこれは悟空との実戦を通じて引き出された力で、完全体に変身した直後に身につけていた上限戦闘力はそれより劣るもの(悟空とそこまでかけ離れてはいない)だったのではないかと推測します。



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セルがセルゲームを開催した目的の1つである「わたしの強さをさらに引き出すための練習になる」とは、セルゲームの実戦を通じて自らの強さをさらに引き上げようとするものです。
それはどのような性質のものなのか。
普通に考えて、実戦を行うだけで戦闘力が大幅に上昇するということはありません。
しかしこれと同じ傾向の希少な例が、過去に存在します。
それがナメック星でのクリリン&悟飯の最長老パワーアップです。

クリリン&悟飯の最長老パワーアップの効果とは、引き出し直後の戦闘力10000強(グルド戦)に留まらず、その後の実戦を通じた戦闘力加速成長によって上昇していく効果のあるものだと考えました。
クリリンがギニュー悟空(戦闘力23000)と激闘を繰り広げている場面。
第1フリーザ戦のベジータの「こいつらの戦闘力はどんどんと上がっている」という言葉。
これらはそれに基きます。

クリリンの最長老パワーアップによって引き出された10000強という戦闘力は、眠っていた力が目覚めたばかりの状態で、現実の人間が睡眠から目覚めたばかりの寝ぼけ状態のようなもの。
そして後のグルド戦以降の連戦バトルを通じた戦闘力加速成長は、まだ目覚めきっていない力を完全に目覚めさせるための作業だと考えました。
この上昇は一定値まで到達したところでストップします。

完全体セルの悟空との実戦を通じたフルパワー引き出しとは、これと同じものではないかと思う。
セルが完全体に変身した時点で身につけている戦闘力とは、クリリンが最長老に戦闘力を引き出してもらったばかりの10000強のようなもの。
そしてフルパワー完全体セルとは、ギニュー悟空戦のクリリン(戦闘力23000前後)のようなものではないかと推測します。

詳細:最長老パワーアップの特徴



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セルが完全体に変身した時点で身につけていた力(上限戦闘力)とは、セルゲーム開催の目的の1つである「強さの確認」に相当するもので、超2悟飯戦で見せたフルパワーを大きく下回るものです。
それはどのくらいの強さなのか。
ここで見ていきたいのが、悟空親子が精神と時の部屋修業を終えてカリン塔に立ち寄った場面です。

悟空「カリン様。こっから見ててセルの強さはだいたいわかるだろ?」
カリン様「う・・・うむ・・・。真の力を見せてはおらんのでなんとも言えんがだいたいの予想はつく・・・・・・・・・」
悟空「ちょっと比べてみてくれ。オラがこれから気を入れてみるから」

[悟空、気を上昇させていきながら途中で中断する]

悟空「いまのでだいたい半分ぐらいだ。どう思う?」
カリン様「は・・・半分じゃと・・・・・・・・・!?な・・・なんとまあ恐ろしいヤツじゃ・・・。お・・・おまえはどこまで強くなりゃ気がすむんじゃ・・・!」
悟空「セルと比べてどうかな」
カリン様「う〜〜〜む・・・・・・・・・・・・。やっかいなことを聞くのう・・・・・・。
さっきも言ったように推測でしか答えられんが・・・・・・・・・。はっきりいって・・・・・・それでもセルの方がわずかに上だと思う」
悟空「やっぱそうか!オラの予想はまちがってなかった。サンキュー、カリン様!」

[悟空親子、瞬間移動で去る]


このカリン様が見立てたセルの本気である「悟空よりもわずかに上」というもの。
これはセルゲームで、セルが悟空戦で見せた強さに当たるものです。
そしてこの強さを確認することが、セルのセルゲーム開催の目的の1つであった、
「完全体の強さの確認」というものではないかと思う。

また悟空がカリン様の予想(セルの方がわずかに上)を聞いて、
「やっぱそうか!オラの予想はまちがってなかった」と言ったことに関して。
これは悟空が完全体セルと初対面してから、瞬間移動で天界に戻ってきた時の
「やってみなきゃわかんねえが、まあこのままじゃオラは多分勝てねえだろうな」
という予測に当たるものだと思われます。

セルが悟空戦で見せた強さ(カリン様の予測に該当)とは、本気前の第2セルのような自然値よりも戦闘力を低く抑えている状態とは異なり、完全体が完成した時点の本気と考えられるものです。
そして超2悟飯戦で見せたフルパワーとは、セルゲーム開催の目的の1つであった「わたしの強さをさらに引き出すための練習になる」に相当するものではないかと思う。

悟空がフルパワーを開放した後に、完全体セルに連打を浴びせ、武舞台に叩きつけた場面。

▽セル
「いいぞ孫悟空!これだ!闘いはこうやってある程度実力が近くなくてはおもしろくない」

これも悟空と完全体セルの戦闘力差が極めて近いと解釈することで、適したものになるものではないかと思う。

また悟飯がセルとの戦闘序盤に連続して攻撃をかわした場面。

▽セル
「すばしこいチビだ・・・!!スピードだけは本気になってやるか」

この本気のスピードとは、超2悟飯戦でフルパワーを発揮して出したスピードとは根本的に異なるもので、悟空戦で瞬間移動を見た後に、それに対抗するような形で見せたスピードと同じものと見ていいのではないかと思う。
「わたしもスピードには自信があるんだ。瞬間移動とまではいかないがね」
と言わせたほどのスピードです。

これもフルパワー引き出し前の悟空戦の強さが、その時点での本気だったという見方につながるものです。


セルのフルパワー引き出しを示すのではないかと思われるものが、もう1つ存在します。

悟空が完全体セルと初対面してから、瞬間移動で天界に戻ってきた場面。

▽悟空
「正直あそこまですごくなっているとは思わなかった・・・・・・。その気になったらどこまで強くなるのかちょっと見当がつかねえ・・・・・・」

この「その気になったらどこまで強くなるのかちょっと見当がつかねえ」と言わせるほどの力が、カリン様の予測したセルの本気(悟空をわずかに上回る)を指すという見方は、明らかに不自然ではないかと思う。
よってこれもセルの「わたしの強さをさらに引き出すための練習になる」と同じ、フルパワー引き出しを指すものではないかと考えます。


【考察用造語】

●初期完全体セル
完全体に変身した時に得た強さ。本気(上限戦闘力)が、カリン様の予測通りの悟空をわずかに上回るくらい。
フルパワー引き出し前の状態。
ナメック星のクリリンで例えると、最長老に潜在パワーを引き出してもらった直後の10000強の状態に似た感覚でとらえられる。

●フルパワー完全体セル(復活前セル)
悟空との実戦を通じた戦闘力加速成長によって、フルパワーが引き出された状態。
ナメック星のクリリンで例えると、ギニュー悟空戦(23000付近)やそれ以降に似た感覚でとらえられる。




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セルのフルパワー引き出しとは、悟飯&クリリンの最長老パワーアップ後の実戦を通じた戦闘力加速成長と同性質のもので、悟空戦で見せた完全体完成時の本気から大幅に上昇しているものです。
この飛躍率は倍くらいの勢いで見るのが、適切ではないかと考えました。

復活前セルの全力のかめはめ波を超2悟飯がかめはめ波で撃ち返し、セルが左腕や両足や羽など、体の複数箇所を消し飛ばされてボロボロになっている場面。

▽悟空
「悟飯 なにをしている。とどめだ!!!すぐにとどめを刺せ!!!」
「悟飯っ!!とどめを刺せるのはおまえだけだ。早くやれ!!これ以上あいつを追いつめるな!!なにをするかわからんぞ!!」

ここから見ても、問題のない戦闘力格差ではないかと思う。


■この考え方に基く、戦闘力一覧に掲載した戦闘力

超1悟空  15億
初期完全体セル  16億
フルパワー完全体セル  32億
 ※初期完全体セルの2倍/超1悟空の2.13333・・・倍

 戦闘力一覧




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セルのフルパワー引き出しが倍レベルと考えるもう1つの理由として、映画「銀河ギリギリ〜」に登場したボージャックとの強さの兼ね合いがあります。
ボージャックの強さは決着の付き方などから、およそ復活前セルレベルではないかと推測されるものです。

そしてボージャックには、通常のオレンジ髪姿(通常体型)から赤髪姿(筋肉増強体型)に変身するパワーアップがあります。
(ボージャックだと筋肉の増強が分かりにくいが、同種の変身をするゴクアは筋肉の増強がはっきりと分かる)。
これはセル編時期の変身パワーアップにふさわしい飛躍率で「超1−1→超1−2」のような、2倍くらいの勢いで見ていいものではないかと考えました。
復活前セルのフルパワー引き出しによる戦闘力上昇幅は、ボージャックの赤髪筋肉増強変身の戦闘力上昇幅と同じくらいではないかという見方です。


 初期完全体セル/変身前ボージャックレベル(オレンジ髪姿の通常体型)

 フルパワー完全体セル/変身ボージャックレベル(赤髪姿の筋肉増強体型)


「セルのフルパワー引き出し」と「ボージャックの赤髪筋肉増強変身」。
これはどちらも第1印象が、地味なパワーアップに見えるものです。
しかしこれは2倍クラスという強力なもので、それが大したことないように見えてしまうのは、悟飯の逆上超2がフリーザ戦悟空の超サイヤ人覚醒のような、5倍くらいの勢いのものだからと推測します。
また2倍クラスのパワーアップは、4〜5倍クラスのパワーアップのカマセとして、最適といえるようにも思う。



■セルの各形態時の超サイヤ人形態

完全体セル(パワー重視形態)/超1−3

復活セル/超2

初期完全体セル/自然体超1

フルパワー完全体セル/自然体超1

第1セル/自然体超1

第2セル/自然体超1





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