【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<ナッパの戦闘力(3) 〜悟空との優劣〜>

−1−

ナッパの戦闘力は、4000〜5000ほどだと考えました。
(当時の戦闘力概念は5割差開いていても瞬殺不可能。実力優劣で見ると、逆上悟飯の圧倒1つ分上で、悟空の圧倒1つ分下ほど)

しかしこの見方でいくことで、違和感が出てくるところがあります。
頭に血がのぼったナッパを悟空が圧倒して、打ちのめした場面。

▽ベジータ
「おろかものめ!!!!頭を冷やせ、ナッパ!!!!冷静に判断すれば、とらえられんような相手ではないだろう!!!おちつくんだっ!!!!」

この忠告をそのまま受け取ると、ナッパは戦闘力8000レベルの戦士とでもかなりいい勝負ができる強さのように思えます。
また冷静になったナッパが悟空とかなり競り合っている内容。
これらを踏まえると、ナッパは戦闘力8000の戦士にかなり迫る強さで、戦闘力6500〜7000くらいはあってもおかしくないくらいに思えてきます。

しかしそうではないと思う。
冷静になったナッパが、悟空とかなり競り合った直後の場面。

▽悟空
「へ〜〜!ずいぶんマシになったじゃないか!」

これは悟空が本気で闘っていない(界王拳なしでも、余裕がある)と解釈できるものではないかと思う。
ただしこの見方をした場合、別の場面で問題点が出てきます。

ナッパの最高の技(口からエネルギー波)を、悟空がかめはめ波で相殺した場面。

▽悟空
「ほんとにタフなやろうだ・・・!かめはめ波を少しはくらったはずなのに・・・!!このままじゃきりがなさそうだ・・・・・・」

これは悟空が界王拳なしの上限の力を出した上で、キリがなさそうだと感じているという見方が、自然なように思う。
作中の流れも、界王拳なしでは長期戦が予測されるほどにタフなナッパを、界王拳で一撃で撃破したという、界王拳の凄さを見せる描写ではないかと推測します。

その上で、冷静になったナッパと競り合っている悟空が本気を出していないというのは、どういうことか。
これはナッパの最高の技(口からエネルギー波)を相殺するために、かめはめ波を出した瞬間というのが、本気への引き上げということではないかと思う。

ナッパの最高の技(口からエネルギー波)とは、キュイの必殺連続エネルギー波と同じく、瞬殺1つ分上くらいの相手でも、まともに炸裂させれば大ダメージを与えられる強力性のものではないかと考えました。

詳細:耐久力を元に戦闘力差を考える
詳細:強力必殺技がまともに炸裂しても平気な格差
詳細:強力必殺技がまともに炸裂しても小ダメージ

そしてそれを至近距離で撃たれて、とっさに相殺するために撃ったかめはめ波というのが、本気のものだったという見方になります。

ナッパの最高の技を悟空がかめはめ波で相殺して、爆風が吹き荒れる場面。

▽ベジータ
「なんというやつだ・・・!!!あんなに近い距離から一瞬で切り返しやがった・・・!!」

これもこの段階でベジータが認識する悟空の強さが、それより前に認識していた悟空の強さ(冷静になったナッパならとらえられる)のさらに上をいくものだったと見ていいように思う。
仮に冷静になったナッパと張り合っていた時の悟空が界王拳なしの本気だったら、ナッパの最高の技でやられていた(ベジータの予測通りに、ベジータの出番なしで決着がついていた)のではないかと推測します。

ナッパの思考も、これに共通するところがあるように思う。
冷静になったナッパが、悟空とかなり競り合うほどの動きを見せた後の場面。
(ナッパが、最高の技を撃つ直前)。

悟空「へ〜〜!ずいぶんマシになったじゃないか!」
ナッパ「くっくっく・・・。マシになっただと・・・?
そのいまいましいへらず口をたたけなくしてやるぜ・・・!これで終わりだ・・・!」

[この直後に、ナッパが最高の技を放つ]

これもこの時点でナッパが認識できている悟空の強さ(冷静になったナッパが、張り合えるくらい)が、界王拳なしの本気だったら、最高の技で倒せていたと見ていいのではないかと思う。
これらから、冷静になったナッパが張り合えていた時の悟空の強さは本気ではなく、最高の技を相殺するためのかめはめ波を撃った瞬間が、本気への引き上げだったという見方になります。

そしてかめはめ波を少しくらったナッパが、まだ倒れる様子もないという内容。
これは仮に悟空が本気を出して肉弾攻撃でナッパを圧倒しても、ナッパはなかなか倒れそうもないという予測が立つ内容ではないかと推測します。



−2−

ナッパ戦序盤の悟空とは、戦闘前に気を強くして戦闘力を8000まで上昇させながら、戦闘開始後はいくらか手加減した状況で闘っていると推測するものです。
気を全開に高めた後の攻撃が手加減というのは、不自然に思えます。
しかしそうではないと思う。

このような傾向は、ベジータ戦にも見ることができます。
ベジータが大地を揺らして気を全開まで高めながら、その直後にしかけた攻撃動作。
(頭突きでふっとばして、ひじ討ちで叩き落して、背後から蹴り飛ばす動作)。
これは気を強くした状況の力が、存分に込められたものではなく、悟空(8000)を圧倒するくらいに力を抑えているものではないかと思う。
(もし気を全開にしている時の力が存分に込められていたら、悟空は最初の頭突きで死亡するか致命傷を負うくらいになっていると思われるため)。

このように気を全開に高めながら、その直後に仕掛ける攻撃は全開のものではない(手加減したものになっている)というのは、1つのパターンとしてあるものだと考えられます。

ナッパ戦序盤の悟空の手加減状態。
これは戦闘力を引き下げているというよりは、ベジータが気を全開にした後に攻撃動作を仕掛けた時と同じく、戦闘力は8000のままで力を抑えているといった見方が適しているのではないかと推測します。


【ベジータ】
・悟空との戦闘開始後に、圧倒しているときの攻撃動作。
(戦闘力19000級で、手加減している)
・力を込めて大地を揺らしながら、気を高めた後の攻撃動作。「頭突き→ひじ討ち→背後からの蹴り」
(戦闘力19000級で、手加減している)
・3倍界王拳悟空と闘っている時の攻撃動作。
(戦闘力19000級で、本気を出している)

※ベジータの戦闘力の19000級とは、「18000→24000」のパワーアップの要因が「数々の実戦+死に掛けパワーアップ」で、地球に来襲した時点でキュイをやや上回っていると判断するため。

詳細:地球来襲ベジータの戦闘力


【悟空】
・頭に血がのぼっているナッパを圧倒している時の攻撃動作。
(戦闘力8000強で、手加減している)
・冷静になったナッパと競り合っている時の攻撃動作。
(戦闘力8000強で、手加減している)
・ナッパの口からエネルギー波をかめはめ波で相殺した時の動作。
(戦闘力8000強で、本気を出している)
・ベジータとの戦闘開始後の攻撃動作。
(戦闘力8000強で、本気を出している)




−3−

ベジータが見立てる悟空の強さについて、考えていきます。

戦闘序盤にナッパが悟空に打ちのめされた場面。

▽ベジータ
「おろかものめ!!!!頭を冷やせ、ナッパ!!!!冷静に判断すれば、とらえられんような相手ではないだろう!!!おちつくんだっ!!!!」

これはどのような意味なのか。
戦闘前に悟空が戦闘力を8000まで上昇させていることを踏まえると、冷静になったナッパは戦闘力8000の戦士の動きでもとらえられるという意味のようにも思えます。
しかしそうではないと思う。

強さの認識の仕方とは、基本的にその戦闘の中で相手が見せた動きが、ベースとなるものだと考えました。

詳細:強さの認識の仕方

第2セルの本気の自信。
これは本気前の自分を圧倒する超1−2ベジータ(本気前の第2セルの圧倒1つ分上の戦闘力者)を倒せるという意味のものではないかと思う。
また復活前セルが超2悟飯に圧倒された時点で認識した、超2悟飯の強さ。
これは自らの圧倒1つ分上の戦闘力で、それが地球を盾にかめはめ波をぶつけに出た作戦につながります。
(このタイプの必殺技は瞬殺1つ分上くらいの相手なら、まともに炸裂させれば大ダメージを与えられ、「ベジータvsリクーム」のような5割差くらいだと、まともに炸裂させても大したダメージにならないといった見方より)

次に19号が倒された後に、20号が岩場に隠れ、他の戦士たちが追ってきたのを見つけた場面。

▽20号
「(いいぞ・・・!こいつらのエネルギーを全てかき集めてわたしにプラスすればベジータに勝てる!!)」

これもこれまでの闘いで20号が実際に見たベジータの強さ(19号の圧倒1つ分上)なら倒せるという意味のものではないかと考えられます。

これらの傾向からすると、ベジータのナッパへの忠告。

▽ベジータ
「おろかものめ!!!!頭を冷やせ、ナッパ!!!!冷静に判断すれば、とらえられんような相手ではないだろう!!!おちつくんだっ!!!!」

これも頭に血がのぼっていたナッパを圧倒する悟空(本気ではない)を、冷静になったナッパならとらえられるという意味のものになるのではないかと思う。


続き:ナッパの戦闘力(4) 〜悟空との優劣〜

※関連考察

ナッパの戦闘力(1)〜戦闘力差の法則の適応範囲〜

ナッパの戦闘力(2)〜戦闘力差の法則の適応範囲〜

「悟空&ピッコロvsラディッツ」の優劣

サイヤ人編後半特有の戦闘概念

戦闘力差の法則に適した戦闘概念

ナッパの戦闘力(3) 〜悟空との優劣〜

ナッパの戦闘力(4) 〜悟空との優劣〜

ナッパの戦闘力(5) 〜タフさについて〜




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