【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<「悟空&ピッコロvsラディッツ」の優劣>

−1−

悟空とピッコロの戦闘力差は3倍以上ですが、これは「戦闘力の開きと実力差の法則」に基づかずに描かれている中でのものです。
では法則内でいうならどのくらいの実力差となるのか。

悟空の曲がる追跡かめはめ波をラディッツが右手を左手で支えながら受け止め、腕がしびれている場面。
これはもしラディッツに悟空のかめはめ波がまともに炸裂していたらかなり大きなダメージになっていたと考えられるものではないかと思う。
「ベジータvsリクーム」のような、相手の強力必殺技がまともに炸裂しても大したダメージを受けずにピンピンしていられるほどの力の差は考えにくいものがあります。
悟空とラディッツの力の差は「ベジータvsキュイ」の力の差に収まる範囲のものと判断します。

「ベジータvsリクームの力の差>悟空とラディッツの力の差」

そして悟空とピッコロが2人がかりでも軽くあしらわれている内容。
これは「悟空vsジース&バータ」に類似するものではないかと思う。


続いて悟空とピッコロが2人同時に攻撃をしかけ、ラディッツに連打を浴びせている場面。
(17巻・111頁・1コマ目)

ラディッツが腕で受け止めている攻撃もありますが、数発は胴体部分にまともに入り、それでも後方に押されることなく、立ちはだかっているという描写です。

これは16号が第2セルの顔面にまともにパンチをくらわせながらビクともしなかったり、超1−2ベジータが完全体セルの首筋にキックをしてもビクともしなかったケースに近いものではないかと思う。

「戦闘力の開きと実力差の法則」で33.333・・・%差は、相手の攻撃をまともにくらってもビクともしないという部分に当てはまるものです。

ここからも悟空とラディッツの力の差が「ベジータvsキュイ」くらいと考えることができます。



−2−

「悟空&ピッコロvsラディッツ」の力の差は、
「悟空vsジース&バータ」に近いと考えられるものです。

ただしラディッツ戦とフリーザ編以降の戦闘概念は異なることから、同じ瞬殺レベルでも異なる部分というのが存在します。

ラディッツが悟空の曲がるかめはめ波を受け止めたり、ピッコロの1発目の魔貫光殺砲をギリギリ回避した場面。
これはラディッツにとって悟空たちの強力必殺技がたやすく回避できるものではないことを意味するように思う。

つまり悟空やピッコロとラディッツの格差は、後でいう「ベジータvsキュイ」くらいのものでありながら、スピードの優劣に関してはかなり縮小していると考えられます。
これは下手が強力必殺技をまともに炸裂させて逆転勝ちを狙うことがやりやすいストーリーを描くのに適した概念といえると思う。



−3−

悟空とラディッツの力の差は、フリーザ編以降でいう瞬殺1つ分の33.333・・・%差に該当するものでありながら、この時期の戦闘力概念では3倍以上で表現されるものになっています。
これは当時の物語の強さの表現からきているものではないかと思う。

悟空のカリン塔修業(超聖水のツボを奪う特訓)によるパワーアップは「何倍」と表現されるものでした。

▽カリン様(悟空が超聖水を飲んだ場面より)
「にゃっはっは!だましてはおらん!!おぬしの力はもうすでに何倍にもなっておる!」

またタンバリンもシンバルの「数倍」の強さと表現されています。

▽ピッコロ大魔王(テレパシーでタンバリンと会話中)
「ただちに行ってシンバルをやった相手をかたづけてこい!おまえはシンバルよりも数倍強いが一応油断はするな。相手は得体が知れぬ・・・」

桃白白のサイボーグ化によるパワーアップも「数倍」と表現されています。

▽サイボーグ桃白白(餃子戦後)
「サイボーグ化して復活するのにそれまで稼いだ金を全て使ってしまったぞ。もっともそのおかげで以前の数倍ものパワーまで手に入れられたがな・・・」

マジュニアも初代ピッコロ大魔王の数倍の強さと表現されています。

▽マジュニア(追跡エネルギー弾を撃とうと力を込める場面)
「勝てるものか・・・。勝てるわけがあるまい・・・・・・!!このオレは このオレは・・・ 3年前のきさまとの闘いの時よりさらに数倍もレベルアップしたのだ・・・・・・・・・!!!」

いずれも圧倒〜瞬殺1つ分(広く見るものでも圧倒2つ分内)と推測されるものです。

この圧倒から瞬殺1つ分くらいの格差でも「数倍」と表現する当時の作品の傾向が、ラディッツ戦の瞬殺1つ分ほどの格差を3倍以上で表現するものにつながっているのではないかと思う。




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