【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】
 
<サイヤ人の限界レベルの戦闘力>

−1−

サイヤ人の限界レベル(種族内レベル)とは、どのくらいのものなのか。
これは60000がサイヤ人の限界レベルを超えたものという点から、4〜5万くらいが妥当ではないかと思います。
ここで考えたいのが、超サイヤ人戦士(最低レベル)と超サイヤ人の限界レベルにぶつかった歴代の天才戦士たちの成長能力の格差。

サイヤ人の限界レベルが4万なら、超サイヤ人戦士のノーマル戦闘力(最低値250万)との差は「62.5倍」。
(基本戦闘力の成長差は「4万:25万」ということで6.25倍)。

サイヤ人の限界レベルが5万なら、超サイヤ人戦士のノーマル戦闘力(最低値250万)との差は「50倍」。
(基本戦闘力の成長差は「5万:25万」ということで5倍)。
となります。

ここで自分が考えたのは、ベジータが超サイヤ人になったと確信した250万という戦闘力は、サイヤ人の限界レベルの50倍(大猿戦闘力の5倍)が元になっているのではないかということです。
そうするとサイヤ人の限界レベルは「5万」となります。

サイヤ人の限界レベル(基本戦闘力)の50倍  [5万×50=250万]
サイヤ人の限界レベル(大猿戦闘力)の5倍  [50万×5=250万]

この仮説を元に、考察を進めていきたいと思います。



−2−

次にサイヤ人の限界レベルの戦闘力数値を、作中の内容から考えていきたいと思います。
ここで見ていきたいのが、リクームにやられて仙豆で死に掛けパワーアップを果たしたベジータの強さです。
この時のベジータの強さは、どのくらいなのか。

まず最初にジースを瞬殺した強さが上げられます。
さらにその後は、第1フリーザと互角の組み合いを演じるほどの強さを見せています。
これはサイヤ人の限界レベルを超えて、超サイヤ人にどんどんと近づいている過程のものです。

しかし悟空がリクームを一撃で倒したのを見て、わなわなと震えていた時のベジータ。
この時は明らかにサイヤ人の限界レベルを超える強さを身につけていなかったと思われます。
それではこの時のベジータは死に掛けパワーアップをしていなかったのか。
(つまり戦闘力30000弱のままだったのか)。

決してそうではないと思う。
このころのベジータの様子を順を追って見ていきたいと思います。

第282話「ベジータの複雑な心」。
悟空がバータを撃破した場面です。

[バータが倒されたのを見てあ然とするジース]

悟空「これでわかっただろう!!ムダな闘いはよせ!!こいつもさっきのヤツもまだ死んじゃいねえ!早いうちにこいつら連れてこの星から出てけ!!」
ジース「・・・・・・・・・・・・あ・・・あう・・・・・・」
ベジータ「・・・・・・・・・・・・・・・。カ・・・カカロット。なにをしている・・・!!とどめだ!!とどめを刺せーーっ!!」
悟空「こいつらはもうガタガタだ。意味なく殺す必要はねえだろう!」
ベジータ「く・・・・・・!」
ジース「こ・・・こんなことが・・・・・・・・・。オ・・・オレたちは、ギ・・・ギニュー特戦隊なんだぞ・・・・・・。ぜ・・・全宇宙からの・・・精鋭だけを・・・・・・集めた・・・5人の・・・超エリート部隊なんだ・・・・・・。な・・・なぜあんなレベルの低いヤツに・・・。
あ・・・悪夢だ・・・・・・。て・・・手も足も出せないまま や・・・やられるなんて・・・・・・」
「くっ くそーーっ!!」

[ジース逃亡]
[さらにベジータが、まだ息の根のあるリクームとバータにとどめを刺してしまう]

悟空「なんてやつだ!!とどめを刺す必要はねえって言っただろ!!こいつらはもう動くこともできなかったんだ!!」
ベジータ「まったく、てめえのあまさにはいつもながらヘドが出そうだぜ・・・。なんで1匹をみすみす逃したんだ!いまのてめえになら簡単にヤツも始末できたはずだ・・・・・・!!」
「どうやらきさまは完全な超サイヤ人にはなりきれなかったようだな・・・」
悟空「スーパーサイヤ人・・・?」
ベジータ「圧倒的に強くなったのが自慢らしいが、こんなことではフリーザには絶対に勝てんぞ!!!不死身にでもならんかぎりな!!!きさまはフリーザの恐ろしさをまるっきりわかっちゃいないんだ!!!」
悟空「・・・・・・・・・・・・」

この話のベジータは、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(特戦隊中堅メンバーを瞬殺できるほどの実力)に劣等感を抱いていると見ていいのではないかと思う。
そしてその話の続きです。

第283話「ギニュー隊長のおでまし」

[前話の悟空やベジータたちとの会話の続き]

悟空「オラは自分で言うのもなんだがずいぶんと強くなったと思っている・・・。それでもフリーザってヤツには絶対勝てねえっていうのか・・・!?」
ベジータ「そういうことだ。闘うつもりなら覚悟しておくんだな。フリーザの強さはおそらくきさまの想像をはるかに超えているぞ」
クリリン「い・・・いくらなんでもちょっと大ゲサなんじゃないか・・・?み・・・見ただろ。今の悟空のすごさを。あ・・・あいつらが手も足も出なかったんだぜ。悟空に勝てるヤツなんているもんかよ・・・!」
ベジータ「だったら闘ってみるんだな・・・・・・。
おまけにフリーザは今ごろドラゴンボールで不老不死を手に入れてしまっているはずだ・・・。これでどう考えても勝ち目はあるまい。ヤツに会わんように祈るだけだ・・・」


この時のベジータも、サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(戦闘力60000)に劣等感を抱いているものと考えていいのではないかと思う。
そして重要なのが、同話内の出来事で、ギニュー隊長がジースに連れられて悟空たちの前に現われる場面です。

ベジータ「ん!? ふたつの戦闘力がこっちに・・・。おいでなすったな!おまえの逃がしたジースがギニュー隊長を連れてきたぞ・・・!今度はいくらおまえでも一筋縄でいく相手じゃないぞ」
クリリン「あ・・・あいつか・・・!!たしかにやばいぞ。ご・・・悟空・・・!!」

―――中略―――

[ギニューとジースが、悟空たちの前に降り立つ]

ジース「さっきはよくもなめたマネをしてくれたな!ギニュー隊長自らがきさまに制裁を加えてくださるぞ・・・・・・!」

クリリン「き・・・きやがったぜ・・・。ど・・・どうだ悟空。こ・・・今度も勝てそうか・・・・・・!?」
悟空「やってみなくちゃわからねえよ。さすがに今度のヤツは桁違いの強さみてえだからな・・・」

ギニュー「なるほどあいつか・・・・・・・・・。戦闘力は約5000・・・・・・・・・」
ジース「そうなんですよ。たったの5000で・・・・・・。妙でしょ!?」
ギニュー「おろかものめ・・・!
スカウターの数値だけを見ているからそういうマヌケな目にあうんだ。あいつはおそらく瞬間的に戦闘力を大幅に上げたにちがいない。そういうタイプだ・・・」
「オレの見立てではあいつの実力は戦闘力60000ほどと見た・・・」
ジース「ろく・・・60000!?ヤ・・・ヤツはサイヤ人なんですよ!!60000なんてサイヤ人は聞いたことが・・・・・・・・・!!」
ギニュー「ありえんことではない。我々と同じく突然変異で生まれた超天才戦士なんだろう・・・。
こいつはかつてないほどのおもしろい闘いになりそうだ・・・。このギニュー様の真の力を見せる時がまさかやってくるとは思わなかったぞ」

―――中略―――

悟空「ベジータ。おめえはもうひとりのヤツを倒してくれ。死にかけて全快してから力がグンと増えたはずだ。これで勝てない相手ではなくなった・・・」
ベジータ「ち・・・。知ってやがったか・・・・・・」

この話のベジータは、サイヤ人の限界レベルを超えた戦闘力60000の悟空(ギニューいわく突然変異の超天才戦士)の引き立て役のような存在と見ていいのではないかと思う。
後の、自らもサイヤ人の限界レベルを超えて超サイヤ人にどんどんと近づいているという自信を得て、悟空への劣等感を払拭したベジータとは異なり、リクームを一撃で倒した悟空を見て驚愕していた時の流れを引き継ぐものです。
つまりこの時のベジータは、サイヤ人の種族レベルに収まるものでありながら、ジースを倒せる強さということになります。

そしてこれが「サイヤ人の限界レベル」と位置付けられるものではないかと考えました。
そうすると仙豆で復活した直後のベジータは、サイヤ人の限界レベルにぶつかった歴代の天才戦士たちと同格ということになります。



−3−

これは先ほどの、サイヤ人の限界レベルが「50000未満」という見方に、ぴったり当てはまるものになります。
サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(戦闘力60000)とは、ベジータ(サイヤ人の限界レベルと推測)が驚愕するほどの強さです。

そうするとベジータ(50000未満)とジース(45000)の戦闘力差は「11.1111・・・%差未満」。
勝敗がはっきり予測できる最小幅は「10%」なので、ベジータがジースを倒せるという内容が当てはまります。

そしてサイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000)とベジータ(50000未満と推測)の差は、「圧倒差」となる「約20%」。
悟空と特戦隊中堅メンバーの瞬殺差(33.3333・・・%差)よりは狭いものの、ベジータが驚愕するほどの優劣ということで、圧倒差くらいと見るのが適切ではないかと思う。

悟空  60000
ベジータ  50000未満
ジース  45000  ※リクームとバータも同じ


またもう1つのパターンとして、ベジータをジースのちょうど10%差の「49500」とする見方もあります。
そうすると悟空とベジータの差は「21.2121・・・%差」となり、ジースを含めた3者に「対比率30:33:40法則」が成立することになります。

−パターン2−

ジース  45000
ベジータ  49500  ※ジースの10%増
悟空  60000  ※ジースの33.3333・・・%増/ベジータの21.2121・・・%増

※「対比率30:33:40法則」に基く



−4−

この見方につながる内容が、もう1つあります。
それが悟空がリクームとの戦闘で「リクーム・マッハ・アタック」をかわして、遠くで見ていたジースとバータの背後に超スピードで移動した場面。

リクームもジースもバータもクリリンも悟飯も、この悟空の動きを目で追うことができませんでしたが、ベジータだけはその動きが見えていた(悟空が移動した瞬間にその方向を向いている)というものです。
クリリンもそんなベジータを見て、
「(ベ・・・ベジータだけは悟空のいる位置をつかんでいたみたいだ・・・。い・・・いまの動きが見えたのか・・・・・・!?)」
と意外そうな反応をしています。

これは後にベシータが仙豆による死に掛けパワーアップでジース(及び特戦隊中堅メンバー)を上回る強さを身につけていたことが発覚する要因につながってくるものと解釈していいのではないかと思う。



−5−

作中のベジータがジースを倒せる強さがあると判断される内容には、2種類のものがあります。
1つ目が、第283話「ギニュー隊長のおでまし!!」で、ジースを倒せることが発覚したベジータ。
2つ目が、第289話「ギニュー痛恨の大誤算」で、ジースを瞬殺したベジータ。
どちらも同じ「ベジータ>ジース」ですが、その優劣幅はかなり異なると判断されます。

前者は「ベジータvsドドリア」や「ベジータvs変身前ザーボン」や「悟天vsトランクス」と同じく、勝敗がはっきり予測できる中での最小幅の「約10%差」となるものです。
後者は「ベジータvsキュイ」や「悟空vs特戦隊中堅メンバー」と同じ、瞬殺差です。



■仙豆で復活したベジータの描かれ方

【初期の描写】
サイヤ人の限界レベルを超えた悟空(60000)の強さに大きな劣等感を抱きながら、特戦隊中堅メンバーを倒せる強さはある。
(サイヤ人の限界レベルを超えた悟空の引き立て役のような存在として、描かれる)
サイヤ人の限界レベル(50000未満)にぶつかった歴代の天才戦士と同格と推測。

「ベジータ≧ジース」・・・・・1割優劣(勝敗が予測できる最小幅)

【途中からの描写】
サイヤ人の限界レベルを超えて、超サイヤ人にどんどんと近づいていく自信を深め、悟空に対する劣等感もなくなっている。
ジースを瞬殺し、後に第1フリーザと互角に組み合うほどの強さ。

「ベジータ>ジース」・・・・・瞬殺できる。



ベジータの仙豆の死に掛けパワーアップによる強さがジースを瞬殺して第1フリーザと互角に組み合えるような強さにあるというのは、途中から出てきたものです。
仙豆で復活した直後は、特戦隊中堅メンバーを上回る強さはあっても、それほどの強さはありません。

この考察結論に達した時点の見方として、仙豆で復活したベジータの強さが2種類あるのは、設定変更のようなものではないかと解釈していました。
ただし設定変更という見方については若干の修正点があるので、後の考察で説明していきます。



<3者間対比率法則>

●「対比率30:45:60法則
「2倍」が、圧倒2つ分基準(格上側に相手の強力必殺技がまともに炸裂しても小ダメージ基準)の「50%差」と瞬殺基準の「33.3333・・・%差」の組み合わせでなる。

「2÷1.5=1.333333・・・」

●「対比率30:33:40法則
瞬殺基準の「33.3333・・・%差」が、勝敗の予測できる最小幅の「10%差」と圧倒基準内の「21.2121・・・%差」の組み合わせでなる。

「1.333333・・・÷1.1=1.212121・・・」





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