【ドラゴンボール 戦闘力考察関係】

<超サイヤ人の覚醒条件>

−1−

超サイヤ人に覚醒する条件とはなにか。
まず最初に「怒り」が、あげられるのではないかと思う。

悟空はクリリンを殺された怒りで、ベジータは自分への怒りで、超サイヤ人に目覚めました。

悟飯が精神と時の部屋で修業をしている時に、悟空が「超サイヤ人はまず怒りがきっかけになる」
と言っているように、超サイヤ人になるには「怒り」が必要となります。



−2−

しかしもう1つ、重要なものが存在します。

悟天が悟飯の前で、初めて超サイヤ人を見せる直前の場面。

▽悟飯
「はははは!なってもいいけどそいつは悟天にはまだちょっと無理かな。超サイヤ人っていうのは相当修業してだな・・・。そんでもって怒りをきっかけにやっと・・・」


この「相当修業して」とは、なにを意味するのか。
これは一定以上の戦闘力に到達することを、意味するのではないかと思います。

ではその一定以上の戦闘力とは、どのくらいなのか。 これはベジータが超サイヤ人にどんどんと近づいていると自信を深め、デンデの治療で死に掛けパワーアップをして超サイヤ人になったと確信した時の強さではないかと思う。

▽ベジータ
「フリーザでもなんでもきやがれ・・・!オレはたったいま超サイヤ人になったんだ・・・!」

これはただのデタラメではなく、超サイヤ人に覚醒可能な最低ノーマル戦闘力に到達したという意味で解釈していいものではないかと推測します。
この時のベジータの戦闘力は、第3フリーザを圧倒1つ分上回る250万と推測します。



−3−

ギニュー特戦隊との決着終盤から悟空とフリーザの決戦前にかけての、ストーリーを振り返ります。


ベジータがジースと闘っている場面。

▽ベジータ
「そうさ・・・このオレはサイヤ人の限界を超えてまだまだ強さを増している・・・。実はオレも今、気が付いたんだ・・・。このパワーの伸びはただの天才だけじゃねえって事をな・・・。
つまりだ・・・このオレもどんどんと近づいているわけだ・・・超サイヤ人にな!」


フリーザ(第1形態)との闘いが、始まろうとする場面。

▽ベジータ
「さすがのフリーザも気付いてはいなかったようだな・・・。こいつらの戦闘力はどんどんと上がっている・・・。特にチビの方は自分でもよく分かっていないほどの底力を秘めている・・・。
そしてこのオレはキサマの恐れていた超サイヤ人になりつつある・・・!!」


悟飯が逆上して、第2フリーザをうちのめした場面。

▽ベジータ
「(し・・・信じられん・・・。あのガキ・・・逆上して理性を失うとここまでパワーが引き出せるのか・・・!!ま・・・まさか超サイヤ人に一番近いのはヤツ・・・)」


第3フリーザが悟飯の逆上パワーに脅威を感じて、最終形態への変身を決意する直前の場面。

▽フリーザ
「史上最強の超サイヤ人などというバカな伝説は信じちゃいませんがあまりいい気分ではありませんからね・・・。現にあのチビやベジータはどんどん強くなってますから・・・」

ベジータがデンデの治療で、死に掛けパワーアップを果たした場面。

▽ベジータ
「フリーザでもなんでも来やがれ・・・!オレはたったいま超サイヤ人になったんだ・・・!」

▽ベジータ
「今のうちにそうやってニヤニヤ笑っていろ・・・!ここにいるのがきさまのもっとも恐れていた超サイヤ人だ」


さらに悟空がベジータをも上回る強さで復活し、フリーザのビームを片手だけで全てはじきとばした場面。

フリーザ「まさか・・・。全部はじきとばした・・・。片手だけで・・・」
ベジータ「はーっはっはっは・・・・・・。フ・・・フリーザ・・・!本気でやった方がいいぜ・・・。こ・・・こいつこそ・・・きさまの最も恐れていた・・・ス・・・超サイヤ人だ・・・!!」
フリーザ「!!」
ベジータ「そ・・・そうだ!あ・・・あの伝説の全宇宙最強の戦士・・・超サイヤ人だ・・・。フリーザ・・・もうてめえはおしまいだ・・・ざまあみやがれ・・・!!」


この超サイヤ人にどんどんと近づいていく、サイヤ人戦士たちのマッチレースのようなストーリー展開。
超サイヤ人が変身によって達成することが発覚したことで、これらの成長は超サイヤ人に関係がなかったかのように思われました。
しかしこれは「一定以上の戦闘力に到達する」という、超サイヤ人の覚醒条件の1つを達成するまでのストーリー展開だったと考えられます。



−4−

なぜ超サイヤ人の覚醒には、到達するべく一定以上の戦闘力というのが存在するのか。
超サイヤ人とは、フリーザの恐れる伝説の全宇宙最強の戦士です。
フリーザが恐れるに値しない超サイヤ人というのは、存在しません。

そして超サイヤ人の変身パワーアップとは、大猿に変身した時の戦闘力10倍と同じく、基本戦闘力をベースに○倍というパワーアップの仕方をするものではないかと思う。

この超サイヤ人のパワーアップですが、これは大全集に掲載されていた「50倍」を正しいものと判断して掲載します。
(大全集データはいい加減なものもあるので、書いてあったからという理由で全面的に信用することはしませんが、原作だけで見てその考え方ができるのかという視点で検証して正否を判断するという見方はします)。

超サイヤ人は50倍のパワーアップ。
これは大猿変身の5倍、
10倍界王拳の5倍、
20倍界王拳の2.5倍、
と考えられるものです。

細かい戦闘力考察は後に行いたいと思いますが、20倍界王拳の悟空と100%フリーザの格差という視点で見て、大きなズレはないと考えられるように思う。

超サイヤ人は50倍(10倍界王拳の5倍)のパワーアップ。
これは50倍のパワーアップで、フリーザの恐れるレベルに到達する状況が求められることを意味します。

これが超サイヤ人の覚醒に必要な、一定以上のノーマル戦闘力というものではないかと思う。

もし仮に超サイヤ人が怒りだけで覚醒できてしまったら、サイヤ人戦の悟空(戦闘力8000)も怒りさえあれば超サイヤ人に覚醒できるということになります。

そしてその強さを計算すると、
「8000×50=40万」

これは第1フリーザにも、届かない戦闘力です。
これでは超サイヤ人が、フリーザの恐れる伝説の全宇宙最強の戦士として位置付けられるものにはなりません。

超サイヤ人とは、作中でフリーザと死闘を繰り広げた超サイヤ人の悟空くらいのレベルで考えられる存在です。
そして悟空が変身によってそのレベルに到達できたのは、メディカルマシンの死に掛けパワーアップによって身に付けた高いノーマル戦闘力が土台にあったからではないかと思う。

超サイヤ人の覚醒に必要な条件は、
「怒り」と「高いノーマル戦闘力」。

これが超サイヤ人に覚醒するためには、一定以上の高いノーマル戦闘力が必要と考える理由です。



−5−

超サイヤ人の覚醒に必要な条件がもう1つ存在します。

フリーザが超サイヤ人の悟空の顔面にビームをくらわせながら、ダメージを与えられなかった場面を見ていきます。

超悟空「星は壊せても・・・たったひとりの人間は壊せないようだな・・・」
フリーザ「な・・・な・・・何者だ・・・」
超悟空「とっくにご存知なんだろ!?オレは地球からきさまを倒すためにやってきたサイヤ人・・・。おだやかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士・・・。超サイヤ人孫悟空だ!!」
フリーザ「・・・・・・。やはりな・・・どうやら本当に超サイヤ人らしい・・・。
おだやかな心を持ちながら怒りによって目覚めた・・・か。なるほど。いくらがんばってもベジータにはなれなかったわけだ・・・」


続いてベジータが19号戦で超サイヤ人に変身した場面。

[超サイヤ人に変身したベジータ]

クリリン「そ・・・そんなバカな・・・!!なんであいつが超サイヤ人に・・・!!穏やかな心を持っていないとなれないんじゃなかったのか・・・!?
ベジータ「穏やかだったさ・・・。穏やかで純粋だった・・・。ただし純粋な悪だがな・・・。
ただひたすら強くなる事を願った・・・。そして凄まじい特訓をくり返したさ・・・。ある時オレは自分の限界に気付いた。
自分への怒りでとつぜん目覚めたんだ・・・。超サイヤ人がな!!」


超サイヤ人への覚醒に必要な条件として「おだやかな心」というのが上げられます。



−6−

超サイヤ人の覚醒条件の1つとなる「おだやかな心」には、作中において大きな意味があります。

ベジータが、フリーザに心臓を貫かれた場面を見ていきます。

[心臓を貫かれて倒れたベジータ]

悟空「おい!ベジータはもうほとんど身動きできねえような状態だったんだ・・・!わざわざとどめを刺すこたあねえだろ・・・!」
ベジータ「!!」
フリーザ「超サイヤ人だなんてつまらないただの伝説にこだわっているからさ。ボクはくどいヤツがキライなんだ」
ベジータ「カ・・・カカロット・・・。ま・・・まだそんなあまいことを言って・・・やがるのか・・・。超サイヤ人じゃなかったのか・・・。
バ・・・バカやろう・・・!非情になれ・・・!あまさをなくせばキサマはきっとなれたはずだ・・・。超サイヤ人に・・・!
悟空「オラはおめえみてえに非情に徹するなんてどうやってもできねえ・・・。だいたいその超サイヤ人ってのがよく分からねえ・・・」

この「非情になりきる」というのは、ベジータが超サイヤ人になるための重要条件と見ていたものです。

ベジータがジースを倒す直前の場面。

ベジータ「つまりだ・・・このオレもどんどんと近づいているわけだ・・・超サイヤ人にな!
くっくっく・・・。非情になりきれんカカロットは超サイヤ人にはなれんが、このオレはちがうぞ・・・」

続いてベジータがジースをエネルギー波で消滅させて倒した場面。

悟空(ギニューの体)「ベ・・・ベジータ・・・!!そ・・・そこまでしなくても・・・!!」
ベジータ「せいぜいそうやってあまいたわごとをほざいていろカカロット・・・。きさまは一生超サイヤ人にはなれん。資格があるのはこのオレさ・・・・・・」

超サイヤ人への覚醒条件の1つとなる「おだやかな心」というのは、ベジータのこのような考え方を根本から覆すものであります。



−7−

ここまでの考察をまとめます。

ベジータが、デンデの治療で死に掛けパワーアップを果たした場面。

▽ベジータ
「フリーザでもなんでもきやがれ・・・!オレはたったいま超サイヤ人になったんだ・・・!」

これは超サイヤ人に覚醒可能な一定以上のノーマル戦闘力を意味するものです。

そして超サイヤ人の悟空を前に、フリーザが絶望する場面。

▽悟空
「おだやかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士・・・。超サイヤ人孫悟空だ!!」

これは超サイヤ人に覚醒可能なノーマル戦闘力に到達した者が、超サイヤ人に覚醒する時の条件を意味するものであるように思う。

そしてこの中の2つの意味を統括するのが、悟飯が悟天と修業をしている場面。

▽悟飯
「超サイヤ人っていうのは相当修業してだな・・・。そんでもって怒りをきっかけにやっと・・・」

これにつながるものではないかと考えます。


●超サイヤ人の覚醒条件
『一定の戦闘力に到達したおだやかな心を持つサイヤ人が、怒りによって覚醒する』
※超サイヤ人に覚醒可能な最低ノーマル戦闘力は、デンデの治療で復活したベジータの推定250万。
※これによって「超サイヤ人=フリーザの恐れる存在」という状況が、実現する。





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