【ドラゴンボール考察 キャラクター編】

<悟空がフリーザの100%フルパワーを待った理由>

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フリーザが100%フルパワーを使う決断をした時の悟空の最初の反応とは、それを阻止しようというものでした。
「時間を稼がせるわけにはいかん!!!決着をつけてやるぞ!!!!!」
と言って飛びかかろうとした瞬間に、70%に戦闘力を引き上げたフリーザの気合砲をくらってふっとばされます。
そして再び飛びかかりますが、フリーザの気がさらに強くなっていくのを感じたとたん、動きを止めてフリーザの100%フルパワーを待つことにします。
「気がふくれあがって充実していく・・・。ついに100%パワーってやつのおでましか・・・」
と言った場面です。

なぜ悟空はフリーザの100%完成の阻止をやめて待つことにしたのか。
それはサイヤ人の悟空特有の「強いやつと闘いたい」という性格によるものではないかと思う。

悟空の強いやつと闘いたがる性格について見ていきます。

第23回天下一武道会でピッコロを倒しながら、仙豆を与えて逃がした場面。
「(もっともっと修業して強くなれピッコロ・・・!オラはその強さをもう一歩超えてみせる!)」
と再戦を期待します。

ベジータ戦でも、とどめを刺そうとするクリリンを静止し、自分の手で決着を付けたいからと逃がします。

そして悟空が入院中にフリーザ一味の話を聞かされ、その直後に来たヤジロベーの仙豆で復活し、筋斗雲でカプセルコーポレーションへと向かっていく場面。
この時も「(信じられねえ・・・・・・!ベジータよりもっとすげえのがいるなんてよ)」と嬉しそうにしていました。

またフリーザ親子地球来襲編で人造人間出現の話を聞かされ、ブルマが今のうちにDr.ゲロを倒す策を提案した時も「わ・・・悪い。正直いってオラも闘いてえ・・・」と難色を示します。

このように悟空には、強いやつと闘いたがるという傾向が見られます。

そしてフリーザの100%フルパワーが完成するのを待とうとする行動も、同様の理由ではないかと思う。

悟空がフリーザの100%フルパワーの完成を待ち始め、界王様が話かけてきている場面。

▽悟空
「たしかにこんなチャンスは2度とないかもしれない・・・・・・。宇宙一強いヤロウのフルパワーを拝見するチャンスは・・・」

またその少し後の、フリーザのパワーが90%を超えたあたりの場面。

▽悟空
「フリーザ・・・。きさまがフルパワーになるのを待っているのは・・・最高のきさまを叩きのめしたいからだ・・・。戦士として悔いのないように・・・・・・」

これはそれを示すものではないかと考えられます。
悟空がフリーザの100%フルパワーの完成を待っているのは、強いヤツと闘いたいという、他の場面でも見られる傾向と同じものではないかと推測します。



−2−

これに似たものが、存在します。
それがベジータが、セルを完全体にしようとする場面。

▽第2セル
「ふっふっふ・・・・・・・・・。考えているようだな・・・・・・。
どうだ?ベジータ・・・。おまえたちサイヤ人は根っからの戦闘民族だ・・・!闘うのが大好きなんだ・・・!しかも相手が強ければ強いほど闘いの喜びは大きくなる・・・・・・!ふふん・・・。そうだろ?ちがうか?
闘ってみたいんだろ!?完全体になったわたしと・・・!」

この言葉に乗せられてセルを完全体にしたベジータというのは、フリーザを100%フルパワーにした悟空に似ているのではないかと思う。


■サイヤ人戦士が敵のパワーアップ形態と闘いたがり、その完成を待つケース

・超サイヤ人悟空が100%フリーザと闘いたがるケース
・ベジータが完全体セルと闘いたがるケース





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