【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<旧戦闘力概念のかめはめ波>

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旧戦闘力概念の戦闘力のコントロールができる者の特権となっていた、戦闘力が上昇するかめはめ波とはどのような特徴のものなのか。

それを示すのが、亀仙人がフライパン山でかめはめ波を初めて披露した場面です。

▽ヤムチャ
「『か・・・かめはめ波』・・・!!た・・・体内の潜在エネルギーを凝縮して・・・ い・・・一気に放出させると言われる武天老師の大技だ・・・!!こ・・・この目で見ることができるとは・・・!!」

『体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させる技』

これがかめはめ波という技の性質です。

そしてラディッツ戦で悟空がかめはめ波を放つ場面。

▽ラディッツ
「バカなっ!!戦闘力が上がっていく!!戦闘力924・・・!!こいつ・・・!!戦闘力を一点に集中して高める事ができるのか・・・!!」

『体内の潜在エネルギーを凝縮する』
『戦闘力を一点に集中する』

これはどちらも同じ意味のものなのではないかと思う。

「体内の潜在エネルギー」とはなにか・・。
これは悟飯が逆上する時に発揮される「潜在パワー」と同じものではないかと思う。

よって亀仙人のMAXパワーかめはめ波とは、火事場のバカ力を発揮する大技となります。
通常のかめはめ波も、火事場のバカ力の発揮程度がそれより低いだけで同性質の技と考えられます。



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リミッター外しの技というと界王拳があります。
これは戦闘力を自然値よりも引き上げるもう1つの戦闘力のコントロールともいえるものです。

旧戦闘力概念の戦闘力のコントロールができる者の特権として描かれていたかめはめ波とは、現戦闘力概念の界王拳のような意味合いで描かれていた技だったのではないかと思う。
現戦闘力概念でかめはめ波が戦闘力の上昇効果のない技へと定義が変化したと同時に、界王拳という技が出てきたのもそれが理由と考えられます。



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他作品を例に、これについて考えていきます。

かめはめ波が火事場の馬鹿力を発揮する奥義ということは、それよりも数段威力が上の天津飯の気功砲もリミッター外しによる火事場の馬鹿力を発揮する奥義と考えられます。
界王拳がリミッター外し系の技であることを証明するために、『NARUTO』のリーの裏蓮華を例えに出しました。
しかしそれだけではなく、天津飯の気功砲とリーの裏蓮華にも描写的に共通する点が見られます。

天津飯が気功砲を撃つ場面。

亀仙人「あ・・・あやつ気功砲までできるとは・・・」
クリリン「武天老師さま・・・いったい・・・?」
亀仙人「とんでもない破壊力を秘めた技じゃ・・・。かめはめ波よりも数段な・・・。しかしそのあまりの凄まじさゆえ、おのれのエネルギーの消耗も激しく死ぬことすらあるという・・・。死なぬにしてもまちがいなく寿命は縮む・・・」
「鶴仙人のやつめ・・・。教えてはならん技を・・・・・・」


そして『NARUTO』の中忍試験編で、リーが裏蓮華を使う場面。

カカシ「まさかガイ・・・ おまえ!」
ガイ「お前の想像通りだ」
カカシ「・・・・・・!」
「じゃあ・・・下忍のあの子が八門遁甲の体内門を・・・」
ガイ「そうだ。開ける・・・」
カカシ「(なんてこった・・・)」
ガイ「あの子にはその才能があった・・・」
カカシ「いくら才能があったとしても・・・そんな危険な技を・・・!」
「裏蓮華だけは教えてはならん技でしょうが!」

カカシ「ガイ・・・。今あの子は八門遁甲のいくつまでの門を開ける・・・!?」
ガイ「五門だ」
カカシ「!!」
「(努力でどうこうなるもんじゃないぞ・・・。あの子・・・やっぱり天才か・・・)」
サクラ「な・・・なんなのよさっきから!はちもんとんこうってなによ!?」
ガイ「裏蓮華に行くまでの前準備で行なう『リミッター外し』のことだ」
サクラ「リミッター外し?」
カカシ「そうだ!チャクラの流れる経絡系上には頭部から順に体の各部に『開門』『休門』『生門』『傷門』『杜門』『景門』『驚門』『死門』と呼ばれるチャクラ穴の密集した8つの場所がある。これを八門と言うんだ」
「この八門は体を流れるチャクラの量に常に制限(リミット)を設けているが、蓮華はその制限の枠をムリヤリチャクラで外し、本来の何十倍にも当たる力を引き出す事を極意とする・・・。例えその力と引き換えに術者の体が崩壊していこうとも・・・」
ガイ「ちなみに表蓮華は一の門『開門』を開けるだけだ」
サクラ「・・・・・・!じゃあ・・・裏蓮華は・・・」
ガイ「開門で脳の抑制を外し、体門でむりやり体力を上げる・・・。そして第三の生門から裏蓮華に入る・・・」
サクラ「そんな・・・表蓮華だけでもあんなに体中がボロボロになっちゃうのにそれ以上の技なんかやったら・・・」
カカシ「そうだ・・・。この技はまさに諸刃の剣。八門全てを開いた状態を八門遁甲の陣といい、少しの間 火影をすら上回る力を手にする代わり、その者は必ず・・・ 死ぬ!」


この2つの技にはかなり類似する点が見られます。

最初に「教えてはならない技」という点。

▽亀仙人(気功砲に対して)
「鶴仙人のやつめ・・・。教えてはならん技を・・・・・・」

▽ガイ(裏蓮華に対して)
「裏蓮華だけは教えてはならん技でしょうが!」


次に死にかかわるという点。

▽亀仙人(気功砲に対して)
「とんでもない破壊力を秘めた技じゃ・・・。かめはめ波よりも数段な・・・。しかしそのあまりの凄まじさゆえ、おのれのエネルギーの消耗も激しく死ぬことすらあるという・・・。死なぬにしてもまちがいなく寿命は縮む・・・」

▽ガイ(裏蓮華に対して)
「そうだ・・・。この技はまさに諸刃の剣。八門全てを開いた状態を八門遁甲の陣といい、少しの間 火影をすら上回る力を手にする代わり、その者は必ず・・・ 死ぬ!」


天津飯の気功砲とリーの裏蓮華の共通点として、
「教えてはならない危険な技」「死ぬ(または死ぬ危険性がある)」
といったものが上げられます。

この点からも、かめはめ波や気功砲といった技が、リーの蓮華&裏蓮華と同じくリミッター外しによる火事場の馬鹿力を発揮する奥儀というのが考えられるのではないかと思う。

『NARUTO』リーの裏蓮華は、DB後半流のリミッター外しでいうなら限界超え界王拳にあたり、DB前半流のリミッター外しでいうなら気功砲に当たるものではないかと考えられます。



■旧戦闘力概念
かめはめ波・・・・戦闘力を自然値よりも引き上げるコントロール(リミッター外し)

■現戦闘力概念
かめはめ波・・・・戦闘力の上昇効果のない技(戦闘力のコントロールができない者でも可能な技術)
界王拳・・・・戦闘力を自然値よりも引き上げるコントロール(リミッター外し)





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