【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】
<エネルギー減少の感知>
−1−
悟空たちが感じている気とは「気配」(スカウターのパワー反応と同じもの)です。
しかしこの能力によって感じとれているのはそれだけではありません。
悟空がフリーザに20倍界王拳かめはめ波を放って大きく消耗してしまった場面。
▽悟飯
「お・・・おとうさんの気が ず・・・ずいぶんと減っている・・・・・・」
この気とは、減っているという表現から「エネルギー」を意味するものだと考えられます。
次に超悟空vs100%フリーザの死闘に優劣がつきはじめて悟空が闘いを中断した場面。
▽悟空
「きさまは100%のパワーを使った反動でピークを過ぎ、気がどんどんと減っている・・・。これ以上 闘ってもムダだとオレは思い始めた・・・」
そしてセルゲームで悟空がかめはめ波でセルの上半身をふっとばした場面。
▽悟空
「(・・・・・・・・・ど・・・どういうことだ・・・。こんな状態なのに気がずいぶん残っている・・・)」
これも同じくエネルギーの残量を感知しているものと考えられます。
−2−
相手のエネルギー量を感知する気を感じる能力とはどのようなものなのか。
これは機械のように相手のエネルギー量や減少具合をメーターのごとく感じとっているのではなく、かなり大まかなものではないかと推測します。
岩場で20号がピッコロのエネルギーを吸収している時に、テレパシーで連絡を受けた悟飯がその気を感じて助けにいく場面。
▽悟飯
「ど・・・どこ!? かすかな気の乱れ・・・!!あっちだ!!」
次に街で人間たちを襲う第1セルをピッコロと天津飯が探している場面。
▽天津飯
「・・・・・・あっち・・・。わずかに気の乱れがある・・・!!」
この「気が乱れている」という気の感じ方。
これが相手の気(エネルギー)の減少判断に、つながっているものではないかと思う。
20号がヤムチャを貫いて、エネルギーを吸収している場面。
▽天津飯(少し離れたビルの屋上から、その気を感じて)
「大きな気が乱れ、減っていく・・・・・・・・・!!だ・・・・・・だれだ!?」
これはそれを明確に示します。
20倍界王拳かめはめ波を撃ち終わった悟空やピークを過ぎた100%フリーザのような激しい気の消耗でMAX戦闘力を維持できなくなっている者の気とは、かなりの気の乱れが生じている状態だと考えられます。
では気が乱れている状況とはどのようなものなのか。
その1つとして息切れ状態というのがあるのではないかと思う。
20倍界王拳かめはめ波を撃ち終わった悟空やピークを過ぎた100%フリーザもかなりの激しい息切れ状態となっていました。
ピッコロが20号にエネルギーを吸収された時も同様です。
そうすると第23回天下一武道会の「悟空vsピッコロ」で戦闘が終盤に差しかかり、ついに息が切れ始めてきた悟空というのも、気の乱れが生じはじめた状態だったと考えられます。
−3−
気の減少判断と息切れ状態の関連性を示すものがあります。
悟空がセルの上半身をかめはめ波でふっとばしながら再生して復活してきた場面。
悟空「ちぇ・・・。やけにあっさり勝てたと思った・・・。だが今のでさすがのおめえもずいぶん気が減ってしまってるぞ」
セル「ふん。お互いさまだ。きさまもずいぶん息があがっているぞ」
息切れ状態と気の減少判断が一致している場面です。
ただしこの見方には注意点があります。
それは必ずしも「気の乱れ=息切れ状態」となっているわけではないという点。
完全体セルが上半身を再生した直後の悟空が気がずいぶん減ったと判断している状態も、セルは息切れをしていません。
またナッパ戦で悟飯をかばって死ぬ寸前のピッコロやフリーザに光線で心臓を貫かれて死ぬ寸前のベジータも気の乱れはかなりのものになっていたと推測されますが、息切れは全くしていません。
息切れがなくて気が乱れているケースというのも存在します。
よって常に「気の乱れ=息切れ状態」となっているわけではないが、息切れをしている時は気がかなり乱れている状態(気がかなり減っていると判断できる状態)なんだなくらいにとらえるのが適切ではないかと思う。
−4−
悟空たちの気の減少判断が最初からメーターのように感知されているものではなく、かなり大雑把なものだと考えられる点があります。
気の乱れの有無でエネルギーの減少を判断するということは、気が全く乱れていない元気な状態の中でのエネルギー消費のようなものは判断できないということになります。
それを示すと思われるものが存在します。
「超1悟飯vs完全体セル」の序盤戦で悟飯が胸ぐらをつかまれてふっとばされ、ピッコロが命を心配している場面。
▽悟空
「あわてるなピッコロ。悟飯の気は全然減ってねえだろ」
この「気が全然減っていない」というのは、悟飯の気が全く乱れていない状態を示すものではないかと思う。
エネルギー(気=体力)とは、戦闘中の攻防の動作やダメージによって減少していくものです。
もしこの闘いがバビディの宇宙船のステージバトルで行われていたと仮定した場合、少量とはいえダメージエネルギーとして吸収されていたはずです。
それを「気が全然減っていない」と表現するのは、エネルギーの減少を気の乱れの有無で判断している者の特徴といえるのではないかと思う。
次に悟空がフリーザとの序盤の攻防で水中に蹴り落とされ、そこからフリーザが気を探れない欠点を利用した攻撃をしかけようとする場面。
クリリン「ど・・・どうしたんだよ。悟空のやつ、まだ上がってこないぞ・・・・・・」
悟飯「だ・・・だいじょうぶ。おとうさんの気は全然減っていません・・・!」
これも悟空の気に全く乱れがないというものだと推測します。
このように気の減少判断とは、メーターのごとく判断されるものではなく、かなり大雑把なものだと考えられるように思う。
−5−
気を感じる能力が大まかなエネルギー残量も認識することで可能となることがあります。
それが相手が弱っていることが認識できるということ。
これによって戦闘力が100の者とそれよりはるかに戦闘力が高い者が著しく弱って死ぬ寸前のために戦闘力が100まで低下している状況の区別がつくことになります。
ピッコロが悟飯をかばって息をひきとる寸前の場面。
▽悟空(筋斗雲で急接近中)
「ひ・・・ひとつの気がどんどん小さくなっていく・・・!!だ・・・だれかが死ぬ・・・・・・!!!!」
これも気の乱れなどから、著しく弱っている者の気というのが認識できている状態だと推測します。
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