【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<スカウターのパワー反応のキャッチ>

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スカウターのパワー反応のキャッチとは、気(気配)を探る能力と同じで、生命体を対象としたレーダーのような役割りを持つものだと考えました。
ここで考えたいのが、スカウターとは戦闘力数値を計測する機能が存在していなくても、生命体を対象としたレーダーとして単独でメカとしての役割りを果たすものであるということです。

仮にスカウターに戦闘力数値を計測する機能が搭載されていなかった場合、ラディッツは悟空やピッコロの戦闘力数値を把握することはできませんが、パワー反応によって2人の居場所を見つけることは可能となります。

スカウターが爆発して故障するケースとは、戦闘力数値の計測中に計測可能な限度数値を超えてしまった場合です。
旧型スカウターの計測限度数値は、ベジータがキュイ戦で戦闘力を上昇させて、ザーボンのスカウターが22000を超えたところで爆発している場面から「22000」。
新型スカウターの計測限度数値は、ギニューが悟空の戦闘力の180000を計測した場面と第1フリーザがベジータの戦闘力数値を計測している途中に爆発した場面。
この2つから「18万より上で53万よりも下」と考えられます。

ではスカウターが計測限度数値を超えた戦闘力数値を持つ者のパワー反応をキャッチした時というのはどうなるのか。

旧型スカウターで戦闘力22000を超える者のパワー反応をキャッチした場合、
新型スカウターでフリーザのパワー反応をキャッチした場合、
このようなケースについてです。

これは爆発しないのではないかと思う。

ベジータがナメック星に到着した直後の場面を見ていきます。

[宇宙ポッドから出たベジータ]

ベジータ「フリーザのやろうめ・・・・・・。ドラゴンボール・・・・・・ぜったいにわたさんぞ・・・!!」

[手に持っていたスカウターを装着するベジータ]

ベジータ「オレの反逆はとっくにバレているはずだ・・・・・・。フリーザはオレを必ず殺す・・・・・・。やつ以外はなんとかなるだろうがフリーザには勝てん・・・・・・。なんとしてもうまくドラゴンボールを奪って永遠の命を・・・。
ちっ・・・。またスカウターを使うはめになるとはな・・・・・・」

[フリーザの居場所を知るためにスカウターのボタンを押すベジータ]

《ピピピ・・・》

ベジータ「こっちか!ザーボンとドドリアも連れてきてやがる・・・!!」

[その方向に向かって飛ぶベジータ]


この時のベジータはスカウターでなにをしていたのか。
それは戦闘力数値の計測とは異なるパワー反応のキャッチというものではないかと思う。

ベジータの目的はフリーザの居場所を知ることであって戦闘力数値の計測を行う必要性は全くありません。
その状況から考えると、ベジータとナッパが地球に来襲して東の都を破壊した直後に強い戦士を探した時と同じく、単独のパワー反応キャッチ機能を使用したとみるのが適切ではないかと思う。

またベジータがザーボンとドドリアが着いてきていることを知らなかったことから、ベジータのスカウターはまずフリーザの反応をとらえにいっていたはずです。

そしてフリーザのパワー反応をキャッチしてもスカウターは爆発しません。
別にフリーザの戦闘力数値を計測して測定限度数値に達する前にスカウターを止めて爆発を阻止したといった類の内容ではないと思う。

この場面から、スカウターがフリーザの反応をとらえるだけなら(戦闘力数値の計測を行わなければ)なにも問題なく使えると考えられてきます。



−2−

この考え方が適用できそうな場面がもう1つあります。

ベジータがドドリアの前で自らのスカウターを踏み潰した場面。

[スカウターを踏み潰すベジータ]

ドドリア「!!」
「なっ なんてこと・・・!!ベ・・・ベジータ!!気でもちがったのか!?なんで壊しやがった!!!」
ベジータ「オレにはもう必要がなくなったからさ」
ドドリア「な・・・なんだと・・・!!き・・・きさまもドラゴンボールを集めるつもりだったんじゃないのか!!そ・・・そいつがなければフリーザ様やナメック星人たちの居場所もわからんぞ!!」

これもフリーザの居場所を知ることを目的とするだけなら、スカウターは十分に有効性のある機械として使用できることを意味するものではないかと考えられます。



−3ー

ここから推測されてくるものがあります。

フリーザが第2形態へと変身した場面。

▽フリーザ
「へ・・・へへ・・・。気を付けろよ・・・。こうなってしまったら前ほどやさしくはないぞ・・・。
なにしろ力がありあまっているんだ。ちょっとやりすぎてしまうかもしれん・・・。くっくっく・・・。ちなみに戦闘力にしたら100万以上は確実か・・・」

スカウターでは計測できない100万以上の戦闘力をフリーザはどのように把握したのか。
これはパワー反応から確認したものではないかと思う。

ベジータとナッパが地球に降り立って東の都を破壊した後の場面。

▽ナッパ
「おいベジータ!!妙だぞ・・・!戦闘力1000を超える反応が1つや2つじゃないぜ!こんな星にどうして・・・」

これと同じ強さの認識ではないかと推測します。



−4−

スカウターのパワー反応のキャッチによる大まかな強さの認識は、数値の計測だったら機械が壊れてしまうほどの強力なものです。
人造人間のパワーレーダーは、これと同じ機能という可能性も考えられるかもしれません。

20号がヤムチャを貫いてそこに戦士たちがかけつけてくる直前に19号・20号のパワーレーダーが《ピピッ》となった場面。
20号が研究所に走っていく時に背後から飛んでくる戦士たちに反応して《ピピピピ・・!》となった場面。
これはスカウターが強いやつが接近してくる時に警告音がなるのに似ているのではないかと思う。

またベジータと第2セルの対決が始まろうとする場面。

▽16号(逃げようと提案する18号に対して)
「・・・待て・・・・・・。動くのは戦闘がはじまってからだ。それより妙だ・・・・・・。ベジータの戦闘パワーがこの前の時よりずいぶんアップしている・・・・・・」

続いて完全体セルがウォーミングアップでベジータとの序盤の手合わせを終えた場面。

▽16号
「(セルは・・・た・・・たしかにかなり強くなった・・・・・・・・・。・・・・・・だがベジータの方がまだすべてに上回っている・・・!)」

このような数値と異なるパワーの大きさの認識もスカウターのパワー反応のキャッチに似ているところがあります。




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