【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<気(気配)=パワー反応>

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悟空たちが相手の強さや居場所を把握している時の「気(気配)」とは、スカウターがキヤッチしているパワー反応(戦闘力数値を示すものではない)にあたるものだと考えました。

この「気(気配)=パワー反応」という関係をよりわかりやすく示すものが存在します。

ベジータがドドリアを倒した直後の場面を見ていきます。

[ドドリアを倒して自分の成長ぶりを改めて実感して喜びにひたるベジータ]

ベジータ「それにしても妙なことを言ってやがったな・・・・・・」
(ドドリアの「わかったぞ〜。オレが追ってきたガキどもは地球人だな!!」という言葉を思い出す)

ベジータ「たしかに遠ざかっていくふたつの大きなパワーを感じる。地球人なわけはないだろうがナメック星人じゃないとすると・・・ 気になるな・・・。
いちおう調べてみるか・・・・・・。とにかくオレのジャマをするやつは例えザコであろうと消さねば・・・!!」

[ベジータ、その方向に向かって飛んでいく]

悟飯「もうすぐそこまでですよ。ブルマさんの隠れているほら穴」
クリリン「おまえよくわかるな。そういうの」
悟飯「!!」
クリリン「なんだ!?なにかくる!!す・・・すごい速さだ!!」
「かくれろ、はやくっ!!!」
悟飯「は・・・はいっ!!」

[デンデの手を引っ張って地上の岩陰に身を隠すクリリンたち]

悟飯「こ・・・こんなところじゃ見つかってしまうんじゃ」
クリリン「いいからさっさと気を消すんだ!!あとは運にまかせるさ!!」
「またあのやろう(ドドリア)か・・・・・・。ち・・・ちくしょう。あの機械がないってのになんでわかったんだ・・・!?」

[近くまで飛んできて立ち止まるベジータ]

ベジータ「!?」
「パワーの反応がふたつとも消えた・・・!!どういうことだ・・・!
あのあたりで急に・・・!」

悟飯「!!」
「ク・・・ク・・・クリリンさん・・・・・・。あ・・・あ・・・・・・あれを」
クリリン「え!?」

[上空にいるベジータを発見!]

クリリン「(ベ・・・ベジータ!!!あ・・・あいつやっぱりきていたんだ・・・・・・!!!)」
「(な・・・なんてことだよ。まったく・・・!!最悪だぜ・・・!!)」

[周囲を探し回りながら、悟飯たちの隠れている反対側に向かうベジータ]

クリリン「ふうっ・・・・・・」
悟飯「ま・・・まだ探していますよ・・・・・・」
クリリン「・・・あいつ・・・。スカウターって機械をつけてなかったぞ・・・・・・!な・・・なのになんでオレたちのいる場所を・・・・・・」

ベジータ「くそ・・・。オレのかんちがいか・・・・・・。パワーを探る技にはまだなれていないせいか・・・・・・。スカウターをぶっ壊してしまったのはまずかったかな・・・・・・」
「ん!?」

クリリン「ま・・・まさかあいつ・・・。気を感じる能力を・・・・・・!!そ・・・そうとしかおもえない・・・!!
だ・・・だとしたらまずいぞ!!オ・・・オレたちが気を消してもこの子のわずかな気が・・・!!」
悟飯「・・・・・・あ・・・!!」

ベジータ「小さなパワーを感じるぞ・・・。今度は勘違いではない。いちおうさぐってみるか・・・」

[悟飯たちの岩陰に反対側から近づくベジータ]

悟飯「!!」
「こ・・・こっちにきた・・・・・・!!」
クリリン「・・・も・・・もうダメだ・・・!みつかる・・・!!」

ベジータ「あの岩のあたりだ」

クリリン「(こ・・・こうなったら戦うしかない・・・・・・!!殺されるとわかってても・・・!!)」

ベジータ「!?」

《ザバーッ》
[水の中から大きな魚が飛び出してくる]

ベジータ「ちっ・・・。あいつか・・・・・・」


ここでベジータが何度となく使用している「パワー」という表現。

「たしかに遠ざかっていくふたつの大きなパワーを感じる」
パワーの反応がふたつとも消えた・・・!!」
パワーを探る技にはまだなれていないせいか・・・・・・」
「小さなパワーを感じるぞ・・・」

これは気(気配)と同じもので、スカウターの「パワー反応」という言葉の略称と考えていいのではないかと思う。



−2−

その他で「パワー」という表現が使われている箇所を見ていきます。

最初に空を飛ぶベジータがツーノ長老の村を発見した場面。

▽ベジータ
「ふはははは!!感じたぞ!!大きめのパワーだ!数は・・・・・・20ほどもいる!!まちがいなくナメック星人たちの村がある!!」

次にフリーザ一味とベジータによってナメック星の全ての村(計6つ)が壊滅した状況で、さらにベジータが村(複数の気を感じる場所)を探し続ける場面。
(クリリンはデンデの案内で最長老の家へと向かい、ザーボンとアプールがスカウターなしで残りの村を探しているころ)

[空を飛んで村を探し続けるベジータ]

ベジータ「くそ・・・・・・!多数のパワーが集まっている場所が見つからん・・・!どういうことだ・・・。もう村はないのか!?」
「!」

[立ち止まるベジータ]

ベジータ「ふたつのパワーが動いている・・・・・・。妙だな・・・。そのうちのひとつはナメック星人たちやフリーザたちとはちがう感じだ・・・。
・・・・・・気になるな・・・・・・。たしかめてみるか!」

[クリリンとデンデの方向に向かって飛ぶベジータ]

クリリン「!!」
「と・・・止まれデンデ!!」
デンデ「え!?」
クリリン「ベ・・・ベジータだ・・・。やっぱり気づかれた!!ものすごいスピードでまっすぐこっちに向かってくる!!」
「かくれるんだよ、はやくっ!!!」

[デンデの手を引っ張って地上の岩陰に身を隠すクリリンたち]

ベジータ「!?」

[別の気を感じたベジータ]

クリリン「あ・・・・・・あれ・・・!?
ど・・・どうしたんだ・・・?方向を か・・・かえたぞ・・・・・・」
デンデ「?」
クリリン「!! もうひとつの気が・・・!!そいつの方にいったんだ!!」

ベジータ「(ニヤ・・・)こっちのパワーはザーボンだ。まちがいない!!くっくっく・・・待っていたんだ。単独で動き出すのをな!!」

ザーボン「ちっ・・・。スカウターさえあれば村など簡単に見つけられたものを・・・」
「ん!?」

[左の方向から飛んでくるベジータ]

ザーボン「あれは・・・・・・ ベジータ!!」

[接触するベジータとザーボン]


続いてベジータ以外で気(気配)を「パワー」と表現されているところを見ていきます。

ザーボンがベジータとの再戦で変身した場面。

▽クリリン
「なな・・・なんだあいつ・・・!!ば・・・化物に・・・!!し・・・しかもパワーがグンとあがった・・・!!」

最長老の家でギニュー特戦隊の接近を知らされた場面。

▽悟飯(空を見上げながら)
「す・・・すごいパワーですよ!!!」

▽ネイル(ベジータに脅威の5人組の存在を知らされて)
「こいつの言ってることは本当かもしれん・・・。たしかに邪悪な大パワーが5つ・・・・・・」

といったものがあります。



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この気(気配)を意味しての「パワー」という表現が初めて使われたのはラディッツ編です。

ピッコロがラディッツの接近に気が付いた場面。

▽ピッコロ
「な・・・なんだこのパワーは・・・!!すさまじいパワーが近づいてくる・・・!!
まさか孫悟空か!?」

次に悟空がカメハウスでラディッツの接近に気が付いた場面。

▽悟空
「す・・・すげえ・・・。すげえパワーを感じる・・・・・・!!!な・・・なんだってんだ・・・・・・・・・!?」

これが気で相手の居場所を認知する時の「パワー」という言葉の原点となるものではないかと思う。

「気(気配)=パワー(パワー反応・生命反応)」です。




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