【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<スカウターの作動パターン>

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それではなぜスカウターで対象(パワー反応)をとらえることがそのまま戦闘力数値の認識につながると考えられやすいのか。

これは以下の場面のような影響が大きいのではないかと思う。

最初にラディッツが悟空とピッコロの接近に気付いた場面・・。

(宇宙ポッドに閉じ込めた悟飯から戦闘力710という警戒信号が出てびっくりした直後・・)

《ピピー》
[ラディッツのスカウターの警戒信号がなる]

ラディッツ「反応がもうひとつ・・・・・・!」

[スカウター反応が示す方向を向くラディッツ]

ラディッツ「ここに向かってくる!
ひとつ・・・ふたつ・・・!戦闘力322と334!!片方はカカロットと同じ戦闘力だ」


次にカメハウスでスカウターを修理したブルマが亀仙人とクリリンの戦闘力を計測した後に、世界各地に散らばるその他の戦士たちの戦闘力も計測しはじめた場面・・・

ブルマ「サイヤ人のつけてたメカのすごいところは世界中のどこに強いパワーの持ち主がいるか・・・。その位置まで測定できてしまうところよ・・・」

[ブルマ、スカウターのボタンを押して操作]
《ピッピピピピ・・・》

ブルマ「・・・・・・え!?この3千キロぐらいのところに250ってのがいるわよ!だれかしら!?」
クリリン「250!?」
「わかった!!天津飯さんだ!!!」
ブルマ「あっちに177・・・・・・」

[ブルマが指を指しながら言う]

亀仙人「・・・とするとヤムチャかの・・・・・・!!」

《ピッ》

ブルマ「あ・・・・・・!!さ・・・329・・・・・・!? すごいわよ・・・・・・!だ・・・だれ?」
亀仙人「ピッコロしかおらんじゃろ・・・」
クリリン「あっ そうか!!」
ブルマ「じゃ・・・じゃあ悟飯くんもそこに一緒にいるはず・・・!!」

次にサイヤ人との決戦場に近づいてくる悟空をベジータがスカウターで感知した場面・・

ベジータ「!!」
ナッパ「ベジータ!こいつらの言っているのはホントか!?へっへっへ!!カカロットのやつがこっちに向かってるのか!?」
ベジータ「カカロットかどうかは知らんが・・・・・・。あと4分ほどでここにやってくるだろう・・・。
戦闘能力5000ほどのやつが・・・・・・!!」
ナッパ「ご・・・・・・5000だと・・・!?
ば・・・ばかな・・・・・・!!そ・・・そいつはなにかのマチガイだ・・・・・・」

また映画版の「地球まるごと超決戦」でターレスが悟飯をつかみかかっているところへピッコロが近づいてきた場面・・・

《ピピピ!!》

ターレス「ん!?
なにか来る!戦闘力1万8千!」


これらはいずれもスカウターでパワー反応をキャッチすることが、そのまま戦闘力数値の認識につながると解釈してしまいそうな内容です。


これらはどのような状況なのか・・。
「パワー反応のキャッチ(大まかな大小の判別が可能)」と「戦闘力数値の計測」
これらは異なる別々の機能と考えました。

そうすると今回のようなケースは2つの機能を同時に併用していると考えられてきます。
つまりパワー反応をキャッチすると同時に自動で戦闘力数値の計測を始めるような状態となるのではないかと思う。



−2−

このようなとらえ方は、悟空がサイヤ人との決戦場に到着して戦闘力を5000→8000へと引き上げた場面のとらえ方に共通するものがあります。

この現象は、気を強くしていくことが戦闘力の上昇につながるものだったからではありません。
「気をためる」という気が強くなっていく技術と
「気の開放(気配をおさえている状態の解除)」という戦闘力の上昇につながる技術、
この異なる2つの動作を同時に併用していたからと考えられるものです。

スカウターが相手の居場所をキャッチすると同時に戦闘力数値の把握が可能となるようなケースもこれと同様と考えられます。

これはスカウターで相手の居場所をキャッチする機能自体が戦闘力数値の把握を可能とするものだったからというわけではありません。
「パワー反応のキャッチ」という相手の居場所をとらえる機能と
「戦闘力数値の計測」という機能、
この異なる2つの機能を同時に併用していたからと考えられます。

このようにいっけん1つの事象によって起こった結果だと解釈されやすいものが、実は異なる2つの事象が同時に併用されて起こっていた結果だったといった場合があります。




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