【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<気をためるという技術の活用法>

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「気をためる(気を集中する)」という技術について、もう少し考えていきたいと思います。

ナメック星でクリリンたちが偵察隊2人組と闘った時の
「おい。気配を殺しながら気をためておけ・・・」

この言葉から考えられることとはなにか。

それは「気をためる(気を集中する)」という技術が、かめはめ波のような必殺技を撃つ時だけでなく、
肉弾戦で闘う時も活用されているという事ではないかと思う。

そうすると地球に来襲したベジータ&ナッパが、力を込めて気を強くしていたケース。
ナメック星で第1フリーザが、力を込めて気を強くしていたケース。
これらは「気をためる」という技術だと考えられてきます。

第23回天下一武道会決勝で、ピッコロが最後の賭けの大技を放とうと気をためて体の周囲にオーラを発現させた場面。

▽悟空
「(な・・・なんてものすごい気だ・・・!こ・・・こんな超パワーな気ははじめてだ・・・!!)」

次にベジータがナッパにとどめを刺すために、上に放り投げてから強力なエネルギー波を放とうと、気を集中して体の周囲にオーラを発現させた場面。

▽悟空
「(なっ なんて気だ・・・・・・!!!!!)」

これらから「気をためる(気を集中する)」という技術は、気が強くなることにつながるもので、これは旧戦闘力概念現戦闘力概念の両方に当てはまるものだと判断できます。

地球に来襲したベジータ&ナッパやナメック星の第1フリーザのような、戦闘力数値が変化しない中での気を強くしていく動作とは「気をためる(気を集中する)」というものだと考えられます。



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もう1つ例を上げていきます。

悟飯とピッコロが組手の修業をしている場面。
(18巻・81頁・5コマ目)

▽ピッコロ
「なんだそれは!!それが防御か!?もっと気を集中しろ!!オレはきさまを殺したくてウズウズしてるんだぞ!!」

この場面から「気を集中する(気をためる)」という技術は、肉弾戦で攻撃をしかける時だけではなく、防御する時にも使われているものだと考えられます。

またサイヤ人の来襲が迫ってきた時期のピッコロと悟飯の組手修業の場面。
(18巻・104頁・4コマ目)

▽ピッコロ(悟飯のキックをガードしながら)
「よしっ そうだっ!!!気がコントロールできはじめたぞっ!!!」

この肉弾戦時に活用されている気のコントロールとは「気の集中(気をためる)」と解釈していいものではないかと思う。

映画「激突!!100億パワー〜」で、ピッコロ・悟飯・クリリンが、硬い装甲のロボット兵にてこずっている状況から、反撃を開始する場面。

▽ピッコロ
「やつらの装甲は並じゃない・・・。打ち込む一点に気を最大限に集中させろ!!」

これも普段のパンチやキックに「気の集中」という技術が活用されていることを示すものであるように思う。

「気の集中(気をためる)」という技術は、通常のパンチやキック、防御時など、闘い全般で活用されているものだと考えられます。

超悟空と超ベジータがメタルクウラを破壊したパンチも、気を最大限に集中したものだと考えられます。
また悟空が初代ピッコロ大魔王を貫いたパンチも「気の集中」という技術が使われていると解釈していいように思う。



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フリーザ親子地球来襲編で、地球に帰還した悟空が超サイヤ人に変身した場面。

▽ヤムチャ(少し離れた場所からそれを見て)
「闘ってもいないのに、な・・・なんて気だ・・・・・・・・・」

フリーザ編で、クリリンがデンデと最長老の元へと向かっている途中に、「ベジータvs変身前ザーボン」の戦闘の気を感じた場面。

▽クリリン
「う・・・・・・う!す・・・すげえ気と気のぶつかり合いだ・・・・・・!ベジータとだれかが衝突している!!
あ・・・相手は多分あのフリーザってヤツの脇にいた・・・・・・。ど・・・どっちもバケモンだ・・・」

これは戦闘力のコントロールができない者でも、戦闘時は気が強くなると解釈していいものではないかと考えました。
そしてその要因は、通常のパンチやキック、防御時など、戦闘全般で幅広く「気の集中(気をためる)」という技術が活用されているという性質によるものではないかと思う。



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ただしこの見方は、現戦闘力概念に限定されたものになります。
旧戦闘力概念でかめはめ波や魔貫光殺砲が戦闘力の上昇につながっているのは「気をためる」という技術が戦闘力の上昇につながるものだからです。
(ピッコロが魔貫光殺砲を使う決断をした時の「だがこの技は気をためるのにやたらと時間がかかる」 より)。

よってもしラディッツ戦で悟空やピッコロが肉弾戦時から「気をためる」という技術を活用していた場合、肉弾戦時から戦闘力が上昇してラディッツがおどろくという内容になっているはずです。
しかしあくまでラディッツが驚いているのは、かめはめ波や魔貫光殺砲のような強力必殺技が放たれる時だけです。

旧戦闘力概念の中で「気をためる」という技術が使われているのは、スカウターの数値が上昇していく必殺技時の時だけで、肉弾戦時の時には活用されていないと考えていいように思う。

ラディッツがかめはめ波のような強力必殺技が使えないのは、旧戦闘力概念では戦闘力のコントロールができない者は「気をためる」という技術が使えないとされているからです。

そうすると地球に来襲したベジータ&ナッパが力を込めて気を強くするという内容。
これは旧戦闘力概念から現戦闘力概念に移行して、気をためても戦闘力は上がらない(戦闘力のコントロールができない者でも気をためる技術が行なえ、かめはめ波のような強力必殺技を撃つこともできる)という性質に変化したことによるものだと考えられます。

よって旧戦闘力概念の中で描かれるラディッツは、地球に来襲したベジータ&ナッパのように力を込めて気を強くするといったことはできないと推測されます。
ちなみにゲーム版では現戦闘力概念に統一されているため、ラディッツはかめはめ波のような気をためる強力必殺技が使えるようになっています。



■「気をためる」という技術の活用法

【旧戦闘力概念】
かめはめ波や魔貫光殺砲のような、強力必殺技が使われる時だけ。
(かめはめ波のような気をためる強力必殺技を放てることが、戦闘力のコントロールができる者の特徴という内容につながる)
※気をためることが、戦闘力の上昇につながる。

【現戦闘力概念】
肉弾戦の攻防時など、戦闘全般で活用される。
(地球に来襲したベジータ&ナッパやナメック星での第1フリーザが、戦闘力数値の上昇がない中で気を強くしていた内容につながる)
※気をためても戦闘力は上がらない。




■旧戦闘力概念
・かめはめ波や魔貫光殺砲のような気をためる必殺技を放てることが、戦闘力のコントロールができる者の特権とされている。
・「気をためる」という技術が使われるのは、戦闘力が上昇するかめはめ波のような強力技が使われる時だけ。

■現戦闘力概念
・戦闘力を自然値よりも引き下げられることが、戦闘力のコントロールができる者の特徴とされる。
・気をためても戦闘力は上がらない。
(かめはめ波時も戦闘力の上昇はない)
(逆上悟飯が魔閃光を放つ時の「2800」という戦闘力が、魔閃光時限定ではなく、逆上パワー発動時全般という見方につながる)
(界王拳かめはめ波を撃つ時の戦闘力が「基本戦闘力×界王拳倍率」で計算される)
・戦闘力のコントロールができない者でも、気をためるという技術が使えるため、かめはめ波のような強力技ができる。
(ベジータのギャリック砲やジースのクラッシャーボールやリクームのイレイザーガンなど)
・「気をためる(気の集中)」という技術が、通常のパンチやキックから防御時まで、戦闘全般で幅広く活用されている。
(戦闘力のコントロールができない者でも、戦闘時の気は強くなる)





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