【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<現戦闘力概念での必殺技時の戦闘力>

−1−

気をためても戦闘力は上昇しないとはどういうことか。
これは現戦闘力概念の中では、かめはめ波や魔貫光殺砲のような気をためて撃つ強力必殺技が戦闘力の上昇効果のない技になっていることを意味するのではないかと思う。

そうすると界王星修業後の悟空がかめはめ波を撃つ時の戦闘力は8000強のままということになります。

ここで考えたいのがナッパ戦で逆上した悟飯が魔閃光を放った時の2800という戦闘力について。

悟飯の魔閃光は、かめはめ波やどどん波と同じ系統の強力必殺技と考えていいように思う。

そしてラディッツ戦で見られたかめはめ波時特有の戦闘力の引き上がりが作中全般に存在していたと考えた場合、どうなるか。

これは魔閃光を撃った時の2800という戦闘力が魔閃光を撃つ時限定のもので、そうでない時には逆上状態でも戦闘力は2800をかなり下回るということになります。

しかし果たしてそうなのか。
なんとなくあの2800という戦闘力は魔閃光時限定というよりは、逆上パワーで上昇した戦闘力そのものと考えた方が自然な印象を受けます。

では「気をためても戦闘力は上がらない」(かめはめ波が戦闘力の上昇効果のない技になっている)と考えた場合はどうなるか。
これは2800という戦闘力は逆上悟飯の戦闘力そのもので、魔閃光を撃つ撃たないに関わらず、戦闘力は2800のままということになります。



−2−

かめはめ波のようにな戦闘力の上昇する必殺技を放てることが戦闘力のコントロールができる者の特権であるという概念が、サイヤ人編の中盤以降は適応されないというのはどういうことか。
これはサイヤ人編中盤以降の物語領域なら、戦闘力のコントロールができない者でもかめはめ波を撃つことができることを意味するのではないかと思う。

これを証明するものがあります。
それが戦闘力のコントロールができないベジータがギャリック砲を撃つケースです。

ベジータのギャリック砲と悟空のかめはめ波がぶつかり合った場面。

▽ベジータ
「なっ なにいっ!!?オ・・・オレのギャリック砲とそっくりだ・・・!!」

これはベジータのギャリック砲が悟空のかめはめ波と同系等(同レベル度)の強力必殺技であることを示すものではないかと思う。
後のビックバンアタックやファイナルフラッシュと同様に解釈されるものです。

かめはめ波に戦闘力が上昇するという特徴が存在しないということは、同技術のギャリック砲も戦闘力が上昇することはないということになります。
これが戦闘力のコントロールができないベジータが、かめはめ波と同技術のギャリック砲を撃てた理由ではないかと思う。

またリクームの「イレイザーガン」やジースの「クラッシャーボール」。
これらの技も悟空のかめはめ波や悟飯の魔閃光やヤムチャの繰気弾と並べて考えられるような、気をためる強力必殺技といえるのではないかと思う。
フリーザ軍の幹部を含め、戦闘力のコントロールができない者がかめはめ波のような強力度の必殺技を放つというのは、決してめずらしいことではなくなっていると考えられます。



−3−

次に考えたいのが界王拳かめはめ波の戦闘力についてです。

ベジータ戦の3倍界王拳かめはめ波や4倍界王拳かめはめ波。
フリーザ戦の20倍界王拳かめはめ波。

これらを撃つ時の戦闘力はどのような解釈が適切なのか。
それはやはり「基本戦闘力×界王拳の倍率」と考えるのが適切ではないかと考えます。

ラディッツ戦で見られたかめはめ波時特有の戦闘力上昇効果を考慮に入れた場合、
界王拳かめはめ波を撃つ時の戦闘力は、
「基本戦闘力×界王拳の倍率×かめはめ波倍率」
ということになります。

そして現戦闘力概念ではかめはめ波が戦闘力の上昇効果のない技になっていると考えた場合、
界王拳かめはめ波を撃つ時の戦闘力は、
「基本戦闘力×界王拳の倍率」ということになります。

自分はやはり後者の方が適切ではないかと思う。

20倍界王拳かめはめ波を撃つ時の戦闘力。
これも「基本戦闘力×20×かめはめ波倍率」ではなく、
「基本戦闘力×20」ではないかと考えます。

界王拳かめはめ波の戦闘力が「基本戦闘力×界王拳の倍率」という解釈。
これはラディッツ編のころの設定が消滅してかめはめ波が戦闘力の上昇効果のない技(気をためても戦闘力は上がらない)と考えることでなりたつものです。



−4−

現戦闘力概念の中ではかめはめ波が戦闘力の上昇効果のない技になっていると考えることでなりたつ内容は以下の3つ。

逆上悟飯が魔閃光を撃った時の2800という戦闘力が、魔閃光を撃つ時限定ではなく、逆上時全般の戦闘力として考えられること。

戦闘力のコントロールができない者でもかめはめ波のような気をためる強力必殺技が撃てること。
(ベジータのギャリック砲、リクームのイレイザーガン、ジースのクラッシャーボールなど・・)。

界王拳かめはめ波を撃つ時の戦闘力が、
「基本戦闘力×界王拳の倍率×かめはめ波倍率」ではなく、
「基本戦闘力×界王拳の倍率」と考えられること。

このようになります。

これが現在の戦闘力のコントロールの定義が、
「引き下げ状態の戦闘力<肉弾戦時の最大戦闘力(自然値)<必殺技時の戦闘力」ではなく、
「引き下げ状態の戦闘力<自然値」(ラディッツ戦時の設定は消滅)
と考える理由です。



■旧戦闘力概念
・かめはめ波や魔貫光殺砲のような気をためる必殺技(戦闘力が上昇する必殺技)を放てることが、戦闘力のコントロールができる者の特権となる。

■現戦闘力概念
・戦闘力を自然値よりも低く下げられることが、戦闘力のコントロールができる者の特徴となる。
・気をためても戦闘力は上がらない。
(かめはめ波時に戦闘力の上昇はない。界王拳かめはめ波時の戦闘力が、界王拳の倍率のみで計算される)
(逆上悟飯が魔閃光を放つ時の「2800」という戦闘力が、魔閃光時限定ではなく、逆上パワー発動時全般という見方につながる)
・戦闘力のコントロールができない者でも、かめはめ波のような気をためる強力必殺技が撃てる。
(ベジータのギャリック砲やリクームのイレイザーガンやジースのクラッシャーボールなど)





考察メニュー(気と戦闘力の関係)
TOP
inserted by FC2 system