【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<サイヤ人戦の悟空から見る気での強さ認識>

気の強さによる相手の強さの認識と戦闘力が異なると考えられる場面を上げていきます。

ベジータが悟空が来るまで3時間待つことを決断して、闘いを続けたがるナッパを強引にやめさせた後の場面。

▽ピッコロ
「(それにしても今のあのデカイやつの怯え方・・・。あのチビはさらにもっととんでもない強さだというのか・・・。なんてことだ・・・!)」

なぜ気で相手の強さを把握できるピッコロが、ベジータの強さ(ナッパよりもはるかに強い)を把握できていないのか・・。
これは気で相手の強さを把握する能力は、もともと相手の戦闘力の把握につながるものではないからということではないかと思う。


次にこれに似た例として、ベジータとの決戦を前にした悟空の気持ちの変化を上げたいと思います。

最初に悟空が決戦場に到着して戦闘力を8000まで上昇させていった場面。

▽悟空
「ゆるさんぞ・・・・・・!!きさまら〜〜!!」

続いてナッパの背後から蹴りをくらわせた場面。

▽悟空
「いばってたわりにはたいしたことねえな」

冷静になったナッパが本領発揮を宣言した場面。

▽悟空
「そうこなくっちゃな・・・・・・。期待してるぜ・・・」

冷静になったナッパが悟空の動きについていきはじめた場面。

▽悟空
「へ〜〜!ずいぶんマシになったじゃないか!」

そしてナッパを界王拳で撃破してベジータに退散を進めた場面。

▽悟空
「もう闘えないはずだ・・・・・・。連れてとっとと地球から消えろ!!」

この時の悟空は自らの強さに絶対の自信を持ち、ベジータを前にしても全くひるまない強気の姿勢でいます。
おそらくこの時点ではベジータと闘っても勝てるつもりでいるのではないかと思う。

その悟空に心境の変化が現われたのが、ベジータがナッパにとどめを刺した場面です。

[ベジータがナッパを上空へとぶん投げる]

ナッパ「わあああーーーっ!!!なっ なにを・・・!!ベジータ!!!ベジーターーーッ!!!」

ベジータ「動けないサイヤ人など必要ない!!!」

《ブゥーーン》
[ベジータが気をためて体の周囲にオーラを発現させる]

ベジータ「死ね!!!!」

《ビリビリ・・》
[悟空にベジータの気の威圧感が伝わる]

悟空「(なっ なんて気だ・・・・・・!!!!!)」

[ベジータが上空のナッパに向かってエネルギー波を発射!]

ナッパ「ベ・・・ベジー・・・!!!!」

《ドズゥーーン》
[ナッパ、爆発して死亡]

[その爆発の巻き添えで地上にも爆風が吹き荒れ、悟空は悟飯とクリリンをかかえて上空へと回避]

[青ざめた表情に変わる悟空]

クリリン「な・・・なな・・・なんてやつだ・・・・・・。じ・・・自分の仲間まで、こ・・・殺しちまいやがった・・・・・・」
悟空「ふたりとも いますぐカメハウスに帰ってくれ!」
悟飯「え!?」
クリリン「・・・・・・・・・。そ・・・そうか・・・・・・」

クリリン「悟飯!聞いただろ。はやくいこう!!!」
悟飯「え!?だ・・・だって・・・」
クリリン「あいつはすごすぎるんだよ!!オレたちがいたってなんの役にも立てない!!かえって悟空が気をつかってジャマになるだけなんだ!!」
悟空「すまねえな・・・・・・。あいつの強さはおもってた以上みたいなんだ・・・・・・
悟飯「は・・・はい・・・・・・。わかりました・・・・・・」


このベジータがナッパを倒そうと気を集中した時に感じた気(「(なっ なんて気だ・・・・・・!!!!!)」と驚く)によって、悟空は改めて、「すまねえな・・・・・・。あいつの強さはおもってた以上みたいなんだ・・・・・・」と評価を改めることになります。


そしてクリリンがナメック星のドラゴンボールによる仲間たちの復活の可能性をほのめかし、みんなの死体がムチャクチャにならないよう別の場所で闘ってほしいと頼んだ場面。

クリリン「くわしいことは後で話す・・・・・・!も・・・もし悟空があいつに勝つことができたら・・・・・・!」
悟空「勝てたら・・・か・・・・・・。そうだな・・・。とにかく勝たなきゃな・・・・・・。なんとしても・・・・・・
悟飯「・・・・・・・・・・・・」

ベジータ「なにをしている。さっきまでの勢いはどうした!!おじけづいて逃げだす相談か!?」

悟空「さーーてと。じゃ、場所をかえてがんばってみっかな・・・!とにかくオラにまかせてくれ」


このベジータの「さっきまでの勢いはどうした!!」の言葉の意味。
これは悟空がナッパを界王拳で撃破した時の
「もう闘えないはずだ・・・・・・。連れてとっとと地球から消えろ!!」
と言っていた時のような、自らが負けることは微塵も考えていないといわんばかりの強気の姿勢を指すものではないかと思う。

そしてその時とはうってかわっての
「すまねえな・・・・・・。あいつの強さはおもってた以上みたいなんだ・・・・・・」
「勝てたら・・・か・・・・・・。そうだな・・・。とにかく勝たなきゃな・・・・・・。なんとしても・・・・・・」

ベジータがナッパにとどめを刺す前と後で、悟空の見立てる強さの評価が大きく変化しているのがよくわかる場面ではないかと思います。

この時のベジータに戦闘力を自分の意思で変化させる能力はありません。
つまりベジータの戦闘力はナッパにとどめを刺す前も後も同じ数値のまま。
これは悟空の気を探る能力が相手の戦闘力数値の認識につながるものではないことを意味します。




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