【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<エネルギーとダメージ>

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エネルギーの消費条件として、エネルギー波系の技・舞空術・肉弾戦など、力を必要とする全般的な行動を上げました。
エネルギーとは「体力」として考えられるものです。

ここで以下の内容について考えていきたいと思います。

ベジータが変身ザーボンとの再戦で序盤に猛攻撃を浴びせた場面。

▽ベジータ
「くっくっく・・・。先制攻撃が効いたらしいな・・・。ずいぶんと体力が落ちているんじゃないか?ザーボンさんよ、あんたの死はもう近いようだ」

ザーボンはダメージをうけることで大きく体力を消耗させています。

次に100%フリーザが全身ダイブで超悟空のかめはめ波との押し合いを変化してかわし、悟空を海の中にぶち込んだ場面。

▽フリーザ
「どうやらすぐにこの星から離れた方がよさそうだ。爆発に巻き込まれればさらに激しく体力を失ってしまう・・・」

これも星の爆発に巻き込まれることで自らの受けるダメージが体力の消費につながるといった意味ではないかと思います。


現実の格闘技でも強烈な攻撃をくらってダウンさせられ、フラフラになりながらもなんとか立ち上がって試合を続けるということがありますが、これもダメージによって大きく体力が減少したと考えられるものではないかと思う。
またボクシングでは、ボディーブローをくらうと大きく体力を奪われるともいわれます。

第21回天下一武道会の「悟空vsジャッキー・チュン 戦」でも、2人がダブルノックダウンを喫し、最後の力を振り絞ってなんとか立ち上がろうとする場面があります。
これもお互いの蹴りが2人が立ち上がるのもしんどいほど、大きく体力を奪ったと考えられるのではないかと思う。

ダメージを受けることは体力の消耗につながります。
そして体力消費とはエネルギー消費のことです。
つまりエネルギー(体力)とは、ダメージを受けることでも減少していくものだと考えられます。



−2−

これを最もよく示しているのが、魔人ブウ復活のためにバビディが宇宙船のステージバトルで悟空たちから奪おうとしていた「ダメージエネルギー」というものではないかと思う。

ダメージエネルギーとはなにか・・。
ステージ1にプイプイが現われた場面を見ていきます。

プイプイ「くふふふ・・・。さっきも言ったがここからはもう逃げられんぞ・・・。そしておまえたちが受けたダメージはエネルギーとしてこの部屋が吸い込み・・・ 魔人ブウ様の封印された玉にいくようになっているのだ・・・」
ベジータ「それを聞いて安心したぜ。ダメージを受けなければエネルギーは奪えないってことだろ?」
プイプイ「そういうことだ。だが残念ながらそんなことは不可能だな・・・」

「ダメージエネルギー」とは、ダメージを受けることで減少していくエネルギーです。


このバビディが悟空たちから奪おうとしているダメージエネルギーと、19号・20号が吸収しているエネルギーは同じものではないかと思う。

第25回天下一武道会(大人の部)でヤムーとスポポビッチがエネルギー吸引器を使って超サイヤ人の悟飯からエネルギーを奪った場面。
これは19号・20号が相手の体を直接つかんでエネルギーを吸収していく仕組みと同じものなのではないかと思う。

つまり魔人ブウをフルパワーで復活させるために採取したエネルギーとは、
19号・20号のエネルギー吸収と同じような手法で悟飯から奪ったエネルギーと
バビディの宇宙船で悟空たちから奪ったダメージエネルギー。
この2種類でなりたっているわけです。


ヤムーとスポポビッチがエネルギー吸引器で悟飯から奪ったエネルギー
   +
ステージ3でダーブラが悟飯から奪った少量のダメージエネルギー
   +
悟空とベジータの同士討ちバトルで悟空から奪ったたくさんのダメージエネルギー
   =
魔人ブウがフルパワーで復活するために採取した全エネルギー


エネルギーとは力を必要とする動作全般で減少していくものであると同時に、ダメージをうけることで減少していくものと考えられます。

パンチ1発、キック1発、エネルギー波1発、といった単発の攻撃をくらっても、それに合わせて戦闘力が減少していくといったことはありません。

しかしそれら1つ1つの攻撃によって減少していくものは存在し、それが19号・20号の吸収対象で、0になったら死亡する「エネルギー」というものではないかと思います。



−3−

大ダメージを受けることで減少していく、エネルギーの性質。
これはRPGでいう、HPに似た側面が、あるものではないかと思う。
(ただし作中のエネルギーは、エネルギー波系の技や肉弾攻撃や舞空術など、体力消費につながる動作全般となるので、全く同じというわけではない)。

ベジータが、4倍界王拳かめはめ波をくらってふっとばされ、満月を探して空中をうろついている場面。

▽界王様(界王星から、地球の闘いの様子を伺いながら)
「(しかし孫悟空には、もう余力が残っておらんはず・・・。サイヤ人のヤツが大猿になれんでもピンチに変わりはない・・・・・・・・・。
だがヤツは弱ってきた・・・!元気玉を使えるぞ!!今のヤツになら元気玉が当たりさえすれば、必ず勝てる!!!)」

これはRPGの「強襲サイヤ人」や「超サイヤ伝説」のベジータ戦などで、最初から元気玉を当てても倒せないが、HPをかなり減らした状態で元気玉を当てると倒せるというのに似たものではないかと思う。

バビディの宇宙船でプイプイを倒して、下のステージに向かおうとしている時に、
悟飯が「テレビゲームみたいですね!なんだか」と言っていましたが、
ダメージエネルギーが、RPGでいうHPのようなものという点を踏まえると、より当てはまるように思えます。


※※※※※

エネルギーとHPの類似要素については、こちらで改めてくわしく考察しました。

RPG理論(2)



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