【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<エネルギー吸収によるパワーダウンとは>

−1−

エネルギーとは体力と同じ性質をもつもので、エネルギーの減少に合わせて戦闘力が減少していくものではなく、エネルギーの消費が一定を超え始めたあたりからMAX戦闘力が維持できなくなっていくものだと考えました。

そうすると19号・20号にエネルギーを吸収されることが、必ずしも戦闘力の低下につながるものではないと考えられてくるように思う。

逃げた20号を追いかけるベジータが岩場でエネルギー波を放ち、それを20号に吸収されてしまった場面。
これも戦闘力の低下にはつながらないものだったのではないかと思います。

悟空がかめはめ波を19号に吸収されて戦闘力ダウンしたケース。
これはかめはめ波を撃ち終わった時のエネルギー残量がMAX戦闘力を維持するのが不可能なところまで達していたからではないかと思う。



−2−

エネルギーとは肉弾戦の攻防によっても消費していくものだと考えました。
そうすると悟空のエネルギーは19号との序盤の肉弾戦の中でも消費していたことになります。
しかもこの時の悟空は心臓病であったため、普段以上にエネルギーの消費が激しいものとなっていたと考えられます。

フリーザの100%フルパワーや超1−3や超3がエネルギー消費が激しくなっているのと同様のケースです。

これらの形態には体への負担が大きいという共通性を上げましたが、心臓病の状態で闘うことも、体への負担が大きいと判断されるのではないかと思う。


またエネルギーとは舞空術でも消費していくものだと考えました。

悟空たちが19号・20号と共に平原へと移動してきた場面。

▽天津飯
「(ど・・・どういうことだ。孫が息を切らしている・・・・・・・・・。あ・・・あいつがただ飛んできただけで。なぜだ・・・・・・)」

これも心臓病の影響で舞空術によるエネルギー消費が普段以上に激しいものになっていたものと思われます。


そして序盤の肉弾戦の段階でかなりエネルギーを消費していたと思われるのが、19号をオーバーヘッドで地面に叩きつけてからかめはめ波を撃つ1コマ前。
29巻の60頁の2コマ目です。

見落としやすいですが、この時点で悟空は、「ハアッ ハアッ ハアッ」と荒く息切れをしています。

そしてかめはめ波を撃ってさらにエネルギーを消費したことで、戦闘開始時点の戦闘力を維持できなくなるだけのエネルギー残量に達してしまったということではないかと思う。

それを証明するのが悟空がかめはめ波を撃ち終わった場面。

クリリン「お・・・おい・・・。悟空のやつ様子が変だぞ・・・。も・・・もうそんなに気を奪われていたのか・・・・・・!?」
ピッコロ「いや・・・。直接は一度も吸い取られていないはずだ・・・」
悟飯「はっ!!!!」

[悟飯が悟空の心臓病のことに気付き始める]


これはこの段階での悟空のエネルギー消費の大きさ(戦闘開始時点のMAX戦闘力が維持できなくなる)が、かめはめ波以外にもエネルギーを吸収されていたと考えないと説明がつかないほど大きなものだったことを意味します。

しかし実際はかめはめ波の時しかエネルギーは吸収されていません。
そしてその不可解なエネルギーの過剰消費の正体というのが、心臓病の影響によるバトル序盤からのエネルギー消費の激しさだったと考えられます。

序盤の肉弾戦の攻防で悟空が優勢に戦いを進めている場面。

▽ピッコロ
「孫悟空はなぜか勝負をあせっている・・・。すでに全力に近い飛ばし方だ・・・・・・。それなのにあのザマはなんだ・・・・・・」

これも心臓病によるエネルギー消費の激しさで19号相手に優勢に戦える戦闘力を長く維持することが難しい状態にあったため、短時間で勝負を決めようとあせっていたものだと考えられます。


悟空が19号にかめはめ波を吸収されて戦闘力ダウンした理由。
これはかめはめ波を吸収されたことだけが原因ではなく、それ以前の肉弾戦も含めてMAX戦闘力を維持するのが不可能なエネルギー残量に達してしまったからというのがここでの結論です。



−3−

かめはめ波を撃つこと自体が戦闘力ダウンにつながるわけではないと判断されるケースを上げたいと思います。

最初に第23回天下一武道会決勝で悟空が超かめはめ波を撃った場面。
この時の悟空は超かめはめ波を撃ったことでまちがいなくエネルギーを消費したものと思われます。
しかし戦闘力もダウンしたのかといったらしていないのではないかと思う。

「超かめはめ波を撃つ前の悟空のエネルギー量>超かめはめ波を撃った後の悟空のエネルギー量」
「超かめはめ波を撃つ前の悟空の戦闘力=超かめはめ波を撃った後の悟空の戦闘力」

次にナメック星で超悟空が100%フリーザにかめはめ波を撃った場面。
この時の悟空もかめはめ波を撃ってエネルギーを消費したことで戦闘力もダウンしてしまったのかといったら、していないのではないかと思う。
(先に戦闘力ダウンしたのがピークを過ぎた100%フリーザであることからしても・・)

「かめはめ波を撃つ前の超悟空のエネルギー量>かめはめ波を撃った後の超悟空のエネルギー量」
「かめはめ波を撃つ前の超悟空の戦闘力=かめはめ波を撃った後の超悟空の戦闘力」

よって仮にナメック星で超悟空がかめはめ波を撃った時に、突如19号が乱入してきてエネルギーを吸収した場合、
19号はエネルギーの吸収によってパワーアップして、超悟空はかめはめ波を撃つ前と後で戦闘力に変化はなしとなるのではないかと思う。

エネルギー吸収によるパワーアップとは、相手の戦闘力のマイナス分が自らの戦闘力として加算されるものではないという事です。

ベジータが20号の隠れた岩場ごとふっとばそうとエネルギー波を放ち、それを20号が吸収した場面。

この時のベジータはエネルギー波を吸収されても戦闘力ダウンはしていなかったのではないかと思います。
(変身ザーボンとの再戦の序盤で連続エネルギー波をぶちかました時も特に戦闘力ダウンはしていなかったと思われるように・・)

あくまでベジータがエネルギー波を放って消費したエネルギーのマイナス分が20号のエネルギー量のプラスにつながったというだけではないかと思う。


一言でエネルギーの消費といってもMAX戦闘力を維持できる範囲のものから維持できなくなる範囲のものまで様々です。
それと同じでエネルギーを吸収された場合も、吸収された後のエネルギー残量によってMAX戦闘力を維持できているケースからできていないケースまで様々と考えられます。




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