【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<肉弾戦によるエネルギー消費>

−1−

「ベジータvs18号」「ピッコロvs17号」の戦いとは、持久力(スタミナ)の差によって互角の状態から均衡が崩れ始めていくものだと考えました。

これに似たバトルがそれ以前にも存在します。
それがナメック星での「超悟空vs100%フリーザ」。
超悟空と100%フリーザの戦闘力は、かめはめ波と全身ダイブのぶつかり合いなどから互角と判断していいのではないかと思う。
そして戦いの終盤に超悟空が100%フリーザを圧倒しはじめた要因について。

▽悟空
「きさまは100%のパワーを使った反動でピークを過ぎ、気がどんどんと減っている・・・。これ以上 闘ってもムダだとオレは思い始めた・・・」

ここから考えられる100%フリーザがMAX戦闘力を維持することができなくなってきたことによるものです。

「気がどんどん減っている」の「気」とはなにか。
これは「エネルギー」を意味するものではないかと思う。

「ベジータvs18号」の中盤までの互角の戦いから均衡が崩れ始めたのは、ベジータのエネルギー消費がMAX戦闘力を維持するのが不可能なところまで達してしまったからだと考えました。
100%フリーザが戦いの途中までは超悟空と互角の戦いを繰り広げることができていながら、終盤に入って圧倒されはじめたのも、それと同じ理由ではないかと思う。
つまりフリーザのエネルギー消費がMAX戦闘力を維持するのが不可能なところまで達してしまったのが原因と考えられます。

フリーザの100%フルパワーとはどのようなものなのか・・。

フリーザが100%の力を使う決断をした場面。

フリーザ「こうなったら見せてやるぞ100%の力を!!!オレを倒せるわけがないんだ!!覚悟しろ!!!」
悟空「なぜいまになってフルパワーを・・・?わかっているぞ。全力を使うとおまえの体そのものが耐えられないからだ」

これらからフリーザの100%フルパワーとは、自らの体にも大きな負担をかける状態と考えられます。

それ故にエネルギー(体力)の消費ペースがかなり激しい。
これが100%フリーザが短時間でMAX戦闘力を維持できなくなるほどのエネルギーを消費してしまった理由ではないかと思います。

アニメ版のフリーザが70%の力で超悟空をふっとばす直前に、悟空が猛攻撃をしかけている場面。

▽悟空
「どうした!!体力の消耗が恐ろしくて全力が出せんのか!!!」

これもそれを示します。



−2−

エネルギー消費の激しい形態の1つに、超1−3が上げられます。

精神と時の部屋で悟空が超1−3に変身した場面。

悟空「・・・・・・・・・これでは勝てねえ・・・・・・。たぶん・・・・・・」
悟飯「え!?」
悟空「こんなに膨れ上がった筋肉ではパワーは大きく上がってもスピードが殺されてしまうんだ。
でかいパワーも相手に当たらなければなんにもならねえだろ・・・・・・」

[変身を解く]

悟空「それにエネルギー消費が激しすぎるんだ。バランス的には普通の超サイヤ人が一番いい。そいつがよくわかった・・・・・・」


この超1−3の「エネルギー消費が激しすぎる」という弱点。
これは100%フリーザのエネルギー消費が激しい(MAX戦闘力を維持していられる時間が短い)と同質のものとみていいのではないかと思う。

超1−1・・・エネルギー消費のペースが「並」  ※ノーマル状態と大きな差がない
超1−2・・・エネルギー消費のペースが「いくらか高め」
超1−3・・・エネルギー消費のペースが「かなり激しい」  ※100%フリーザ並

これがスピードダウンという弱点がなく戦闘力が上昇する超1−2という形態を切り捨てて、超1−1をベースとした形態(自然体超1)にシフトチェンジした理由と考えられます。



−3−

超1−3には、もうひとつ欠点が存在します。

精神と時の部屋から出た悟空たちがカリン塔に向かい、カリン様に半分の力を見せようとする少し前の場面。

――― 天界 ―――

天津飯「・・・・・・なあ。いまの悟空たち超サイヤ人だったのか?それにしてはずいぶん・・・なんというか・・・・・・自然な感じだったが・・・・・・」
ピッコロ「・・・・・・・・・超サイヤ人であったのはまちがいないと思う・・・・・・。だがやつらは普通の日常レベルであの状態のままいられるよう修業したのだ・・・・・・・・・」
トランクス「で・・・では・・・・・・。戦闘時には も・・・もっととんでもない変身を・・・!!」
ベジータ「バカか てめえは・・・。なにも反省していないようだな・・・・・・。やつはあの状態がベストだと判断したんだ!普段からあのままならしておけば戦闘力をアップさせても体への負担はごく小さくすむ!
トランクス「・・・・・・・・・」
ベジータ「かんがえやがったぜ・・・・・・・・・」

この自然体超1の「体への負担がごく小さい」という特徴。
これは筋肉増強変身(超1−1→超1−2→超1−3)が体への負担がかなり大きくなっていくものであることを示すものであるように思う。

超1−1・・・体への負担「小」
超1−2・・・体への負担「中」
超1−3・・・体への負担「大」

これが超1−3はエネルギー消費が激しい(バランス的には超1−1がベスト)という要因につながってくるものではないかと考えます。


「体への負担が大きい」→「エネルギー消費が激しい」
この2つはセットで考えていいものではないかと思う。

体への負担が増加した状態でありながら、エネルギー消費は通常通り変化はないといったケースはないと判断します。

そしてこれは100%フリーザと同じ欠点でもあります。

超1−3の弱点というとスピードダウンという点ばかりに目がいきがちです。
しかしそれだけではなく、「体への負担が大きくてエネルギー消費が激しい」という100%フリーザと同質の欠点が存在することも忘れてはならない重要ポイントではないかと思う。



−4−

エネルギー消費が激しい形態として次に上げるのが、超サイヤ人3です。

悟空が超3で太っちょブウと戦って天界へと戻ってきた場面。

▽悟空
「さっきの超サイヤ人3ってのはな・・・・・・・・・。あの世でしか使っちゃダメな技なんだ・・・。時間ってものがあるこの世では使うエネルギーが大きすぎて一気にヘトヘトになっちまう・・・・・・」

これは超サイヤ人3という形態のエネルギー消費の激しさを意味するものだと考えられます。

後に界王神界のチビブウ戦で悟空の超3変身が解けてしまった場面。

▽悟空
「ち・・・ちくしょう・・・。・・・死んでた時は全然へっちゃらだったのに・・・。や・・・やっぱし生身で超サイヤ人3になるとやたら気をくっちまうらしい・・・・・・・・・」


この「やたら気をくっちまう」の「気」の意味。
これも「エネルギー」を意味するものと思う。

ゴテンクスが超3に5分間しか変身していられないのも、悟空が超3に短時間しか変身していられないのも、エネルギー消費の激しさが原因と考えられます。



−5−

エネルギーが消費する行動として、
エネルギー波系の技を撃つ、
舞空術で空を飛ぶ、
といったものを最初に上げました。

しかしそれだけではなく、肉弾戦を含めた体力の消費につながる全般的な動作が、エネルギー消費につながるものと考えられます。




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