【ドラゴンボール考察 気と戦闘力の関係】

<気を集中する技術(魔貫光殺砲の解釈)>

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「気を集中する」という技術を、ピッコロの魔貫光殺砲の点から考えてみたいと思います。

ラディッツを貫いたピッコロの魔貫光殺砲とは、どのような性質によるものなのか。
悟空のかめはめ波の戦闘力が「924」であるのに対し、ピッコロの魔貫光殺砲の戦闘力は「1330」という強力なものです。
この優劣は、どのような要因によって生じているものなのか。

以前の考えは、悟空のかめはめ波は両手に気を集中させたのに対し、ピッコロの魔貫光殺砲は指先だけというより狭い面積に気を集中させたことによる差ではないかというものでした。
しかしそうではないと思う。

ピッコロの魔貫光殺砲は、悟空のかめはめ波よりも、よりたくさんの気を集中しているというのが、戦闘力格差の要因ではないかと考えます。
これはピッコロの魔貫光殺砲の方が、技の発動まで時間をかけて気を集中しているということからも、伺えるように思う。
超3悟空がチビブウ戦で、1分間気をためて強力な技を放とうとしていたケースにも類似します。



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ここで見ていきたいのが、ピッコロが第23回天下一武道会決勝で使用した「最後の賭けの大技」(パパイヤ島全体を荒野に変えた技)です。

ピッコロが最後の賭けの大技を放つために気を集中していく場面。

▽悟空(ビリビリした気を感じて)
「(な・・・なんてものすごい気だ・・・!こ・・・こんな超パワーな気ははじめてだ・・・!!)」

ここから「ピッコロの最後の賭けの大技>悟空の超かめはめ波」と考えられます。

よってもしラディッツ戦でピッコロが、第23回天下一武道会で見せた「最後の賭けの大技」を使用していたら、やはり悟空のかめはめ波(924)を大きく上回る戦闘力にまで上昇していたことが、予測されます。

「最後の賭けの大技」の気を集中して技を発動させるまでの時間が、かめはめ波を撃つ時の時間よりも長いという点でも、魔貫光殺砲に共通しています。

魔貫光殺砲の「1330」というかめはめ波を大きく上回る戦闘力は、指先という狭い面積に気を集中したからではなく「最後の賭けの大技」と同じく、かめはめ波よりも大量の気を集中したことが要因ではないかというのが、ここでの結論です。



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では指先に気を集中するという性質は、魔貫光殺砲の強力性には関与していないのか。
決してそうではないと思う。

ラディッツ戦でピッコロが、第23回天下一武道会で見せた「最後の賭けの大技」を放ってもラディッツを貫くことはできないと思われます。
また仮にピッコロが第23回天下一武道会で「最後の賭けの大技」のかわりに「魔貫光殺砲」を放っていたら、悟空のガードをぶち抜いて貫いていたことが予測されます。

ピッコロの魔貫光殺砲は、第23回天下一武道会で「最後の賭けの大技」を悟空にガードされて防がれたという弱点を補う形で存在している技と解釈するのが、適しているのではないかと思う。


同じ指から光線を放つ技でも「どどん波」には、魔貫光殺砲のような貫通性はありません。
(桃白白のどどん波を悟空が両手で受け止めるなど)。
それは気の集中量が、かめはめ波とそれほど変わらないくらいで考えられるからではないかと思う。

仮にピッコロが悟空のかめはめ波と同じくらいの気の集中量(戦闘力924付近)で魔貫光殺砲を放っても、それは当時のピッコロがどどん波を放つような感じにしかならないのではないかと推測します。
その代わりに撃つまでの時間も、かめはめ波と同じくらいの短時間ですむという利点はあります。

ラディッツを貫くほどのピッコロの魔貫光殺砲の強力性とは、「最後の賭けの大技」と同じくかめはめ波以上の大量の気を集中したところから、指先かららせん状の光線を放つという性質によるものだと考えられます。



【魔貫光殺砲の強力性】

●戦闘力が「1330」まで上昇した要因
・時間をかけてかめはめ波以上に大量の気を集中したことによるもの。
・「最後の賭けの大技」でもかめはめ波を大きく上回る戦闘力になると推測されることから、指先に気を集めなくても可能。

●ラディッツを貫いた要因
・指先という狭い面積に気を集中して、らせん状の光線を放ったことによるもの。





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